2019/02/27
1 引け直後にフラッシュ告知。2019年4月24日決算:ファナック
こんにちは、よっしーです。ファナックが決算を発表しましたね。衝撃的な決算と言われてて利益としてはハーフカット。経常マイナス54%減益。
ファナックぎゃあ。
— tompos (@tompos_19XX) April 24, 2019
ファナックはかなり衝撃的な決算だったんですね。貿易摩擦の影響が浮き彫りになったので色々と連れ安しそう。
連休前にこの決算なので、ホルダーは怖いでしょうね…。PTS-1,000????— Niziri (@Nizirim) April 24, 2019
でもね。まず、大丈夫ですよ。そんなに下がらないはず。もちろん、わるい決算にも見えるけど、ファナック全体から見たら、一部のセクターだし、原因もまず一時的なもの。
しかも、全体としてみれば、売上1395億円。純利益254億円はわるい数字に見えないんだよね。
とはいえ、決算の数字を見て、今日は考え方をふんでいきたいと思います。
あと、連休前だからここ。
これ明日はファナックショックかな。
残すところあと二日。
売り仕掛けもありそうだし。https://t.co/HTWNlJI9cv— えむ (@marudini) April 24, 2019
全体的に下がるんじゃないの?
これ考える人もいるかもなって、日経全体も下がるんじゃないの?って。
だって、ファナックは思いっきり日経平均指数に寄与してます。
ファーストリテイリング。ソフトバンク。そこに続くぐらいファナックの寄与度は大きいので、他も影響あるんじゃないのって? この2つについて考えて見たいなって。
でも、まずファナクからかな。個人的には、ファナックは2万円台が第一ライン。下げても前回の底の16,000円までは行かない気がします。あまり下に構える必要はないかなって。
(引用:楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/chart.html?ric=6954.T)
もちろん、当たりハズレだから、わからないけど。でも、ここは、決算結果をどう捉えるかなので、決算の数字を見て、その原因がファナックにとって、大きいものかどうかザックリ見ていきましょう!
ファナック【6954】、今期経常は54%減益へ | 決算速報 – 株探ニュース https://t.co/wIlzpaeaVk
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— FXAce (@Zoukers) April 24, 2019
6954 ファナック
元々買う余力はないけど話題なる決算が出た。
一言で言うと予想はより良かったものの悪い。が私の感想。
今期どうこうより右肩下がりなのがとても厳しい。
PRSがすぎょい。 pic.twitter.com/jgX6EquRBz— リッキーpiyopiyo (@ricky_piyopyo) April 24, 2019
あと、ファナックはマーケットでは有名だけど、BtoBの会社だから知らないって人もいるはずで、ちょっと簡単に説明しますね。
1 ファナックってどんな会社
ファナックは、産業ロボットの大手
FA(ファクトリーオートメーション:Factory Automation)を扱っている
こういうシンプルなものがわかりやすいと思うけど。「工場を全自動で動かしていく」って発想。機械を作るマシーンを製造しているので、マザーマシーンを作ってるんだよって言うこともあって、
興味がある人は、ここの30秒あたりからみると、どんなものを作っているか、もう少しイメージがわくはずです。
2 決算
1 たしかに悪い数字。売上が下がってるし、とくに利益
(引用:https://www.fanuc.co.jp/ja/ir/announce/pdf/reference201903.pdf)
これが今回発表のもの。赤と青の比較になるけど、赤が前年同期の数字になります。
オレンジで、まず、売上は4分の1ほど落ちてる。
プラス、紫のところ。利益はおよそ半分になってます。
本業で儲かってるかの「営業利益」も、それに金融収支を加えた「経常利益」もどちらも、ハーフカット。
たしかに、よくないんです! 四半期ベースで、この1月から3月がよくなかったのは、そう。
でもね。
2 今回の決算をベースにするのは、ちょっと視点ミクロかもよ。
全体の位置づけから見てみましょうか。もちろん、シンプルにね。
全体的に、ファナックは財政基盤が、すごくいい会社です。
(引用:https://www.fanuc.co.jp/ja/profile/booklet/pdf/corporateprofile2018-ii.pdf)
1972年に、資本金690億円からスタートしてて、業績全体の傾向はどうでしょう?衰えようとしている会社でしょうか?
そんなことないですよね。もちろん、ボコっと落ち込んでいる年度もあったりするけど、基本は右肩上がり。「売上も利益」も成長中です。
話は少し脱線しちゃうけど、社員への給料もそれを表してますよね。この東洋経済の記事とかおもしろいと思うけど。
中部415社ある中で、社員の給料トップはファナックです。中部だけど、トヨタより上。
(引用:東洋経済:https://toyokeizai.net/articles/-/275101?page=2)
しかも、日本企業の会社勤めの人なら、びっくりしませんか。平均年収 1347万円。社員の平均がこれですよ。大企業の課長か!!って。
でも、社員に多めの給料を!ができるのも、やっぱり会社が伸びてるってひとつの側面ですよね。もちろん、技術系だから、人材を流出させたくないもあるだろうけどね。
で、この経緯の中で、ファナックの今回の決算をどうみるかだけど。売上1395億円で、純利益254億円はわるい数字ではないだろうなって思いませんか。
もともと、利益率の高い企業だから、今回の決算、数字が落ちたように見えてるけど、客観的には優秀な範囲のはず。
もちろん、マーケットの評価はファナックが優秀なことも含めて評価しているんだって考えることもできるけどね。
でも、そうだとしたら原因ですよね。これが一過性のものなのかどうか?
で、原因はある程度はっきりしています。今回の決算がわるいのは、中国向けのロボマシン部門がわるいから。
おもに、電子部品を削りだすロボットの注文が入ってないんですよ。ここを見てきましょうか。
3 中国向けのロボマシン部門が売れてない
ここは「部門と地域」で分けてるけど、ロボマシン部門の中国向けだけ下がってるって評価です。
ファナックは、FA・ロボット・ロボマシン部門が稼ぎ頭だけど、ロボマシン部門が大きく下げてます。
電子部品とかの削りだしの機械
ロボマシン部門だとイメージわかないと思ってるけど。シンプルです。
ロボドリルといって削りだしの機械です。
この動画がわかりやすいかな。
スマホケースの外枠を削るロボットも重要なので。
どんなものかといえば、マフラーやエンジンの隙間とかを埋めるのに使うマフラーガスケットの削りだしや、
今見たスマホの外枠や、電子部品を削ったり・穴をあけたりするロボットです。
ちなみに、下のジェトロのページもおすすめしときますね。記事を書く前に自動車用産業ロボットについて、参考にしたので。
(内容参考:ジェトロ:https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000956/report_PCS_FA_201203.pdf)
ただ、今回、自動車部品をつくるロボドリルは堅調なはずです。
その中でも、電子機器をつくってる会社向けの売れ行きがよくない
今回の決算の数字よくないのは、EMS企業っていわれる。電子機器を作っているところに対してロボドリルが売れてないからです。
有名なところは、台湾のホンハイって会社(鴻海精密工業)がよく知られてるかな。アップルから、iPhoneの製造を受けてる会社。世界企業です。
(ホームページ:ホンハイ:https://www.foxconn.com/en/index.html)
ただね。
4 ホンハイがサイフの紐をしめてるのは、一時的。まずね。
アップルのiPhoneの出荷台数が落ちるとしても、それは全体の一部
ここは簡単に。ホンハイ自体は、ものすごく伸びてます。iPhoneの出荷台数が落ちてることと、中国の人件費が高くなってるというのはあるけど。
ある程度、対策は打ってます。よかったら、下のページとかも見てみてください。
①ホンハイの業績についてはグラフが。
(ホンハイ:https://www.foxconn.com/en/FinancialInformation.html)
②ホンハイが一時的に固定費を下げるとかは、大規模リストラが一巡した記事とかが参考になるはず。
(参考:ホンハイリストラ:https://www.businessinsider.jp/post-179978)
スマホ部門は、全体の一部。
(引用:http://www.fit-foxconn.com/Product)
扱ってる部品も、スマホだけじゃなくて、ものすごく多い。
(参考:http://www.fit-foxconn.com/Product/IndustrySearch)
だから、固定費を一時的におさえたとしても、ある程度戻ってくるはず。
話はずれちゃうけど、日電産というモーターを作ってる会社も、中国で2018年10月からガクっと下げたけど、戻って来てます。
これから5Gが始まることからしても、電子部品への投資を落としたままにはしにくい。まず必要なコストだから。
ここは、ファナックの決算の数字が落ちた原因をどう考えるかだけど、今ままでの流れも、技術はすぐに代替がきかないことからも、まず一時的なはず。
ファナックは、次期も低い数字を予想してるけど(今回の予想もそうだけど)、けっこう厳しめの予想をしていると思ってます。
なので、1年後は数字が回復しているかなと思ってます。もちろん、中国の景気は後退していると考えることもできるから、完全にはわからないけどね。
3 ちなみに日経平均は?ファナッククライシスが来るかな
ファーストリテイリングしだいだけど、まず、来ない!
構成率、日経平均の10%ほどでしょ。ファーストリテイリング次第だけど。今、逆日歩がついて踏み上げてます。
逆日歩φ(ΦωΦ )🌸
ファストリ1.2円/1日
キーエンス1.2円/1日アクトコール2.2円/1日
REITは5円1日もあり♪連休前はファストリ⬆︎…日経下がらないでよいかな(*・∀・*)⁇ pic.twitter.com/LWnMZjths1
— ねむりねこ🐾 (@matatabbi) April 23, 2019
記事を書いている4月25日の朝5時に、急にドル円で、円が暴落したから、あれ?なにかニュースが入ったかなと心配になってたりもするけど。
ドル円⬆️一時112.4円「スワップ 11倍狙いのつもりが…昇龍拳」😳
4/24 スワップ11倍😍
NYクローズ時間 4/25 6時 持ち越せば
11日分のスワップがもらえるボーナスデー値幅は期待していなかったのに
ドル円 112円台へストップロスを引っ掛け
112.40まで上昇⬆️みんなでスワップ狙いしたのかな🤣 pic.twitter.com/hE6LSRRArR
— にこそく(市況民) (@nicosokufx) April 24, 2019
日経平均がショックを受けるほどの内容じゃないと思ってます。
ファナックも、今回は下げだけど。全体としてはまだ希望のある数字だろうなって考えてます。もちろん、マーケットがどう評価するかはわからないけど、大きなところは、気にする数字じゃないだろうなって。
4 まとめ
なので、ファナックが下げたとしても、あまり下に構える必要はないだろうなって考えてます。おそらく、1,6000円のダブル底にはならないかなって。
長期投資をする人には、ファナックが下げたら買い集めるのも手じゃないかなって思ってます。もともと、技術力がある。ライバルがほとんどいない。財務もすごくいいから。
ただ、2万円100株だと、1単位が200万円になって、キツイところがあるので。少額投資で1株から買えるところがいいはず。
【おすすめ】Tポイントで国内株式が買える。SBIネオモバイル証券(ネオモバ)。ロボアドバイザーのウエルスナビも1万円からだから、スマホ証券は流行るかも
少額投資で、Tポイントで国内株が買える。ネオモバイル証券なんかおもしろいかもなって。これなら、額面通りの2万円ぐらいから買えるので、来年に向けて、ゆっくり買い集めるのも面白いんじゃないかなって思ってます。
色々と考えてみてください。
それでは、また。