2019/02/27
こんにちは。VR(バーチャルリアリティー)の記事を読んでいて、AR、MR、SRのような言葉がでてくるけど、意味がわからない。
それぞれの言葉が、どういったものかをシンプルにイメージ持ちたいなって疑問に答えます。でも。
1 なんでイメージを?
ですよね。それはこの言葉がでてくると、1回考えがとまっちゃうからです。なんかね。
文字でVR・AR・MR、SRって見ても言葉のイメージがわかないでしょ?
なにを見て、この4つにわけているのって説明がないから。
でも、たとえば。動画とかをみたときに。これがVR・AR・MR・SRのどれかって、パッとイメージしたいわけです。別に内容は詳しくなくてもいいけど。言葉のイメージが自分の中にないと、あれ?これってARだっけ?とか。一瞬とまっちゃうから。
ほんとは、今見ているものが、どれにあたるかスゥっと判断したいわけです?
なので、難しい言葉は使わないで。なにで判断しているか、ポイントを説明します。そして、VR・AR・MR・SRのどれにあたるか簡単に判断できるようにする。でも、そんな難しくないですよ。
それではいきましょう。
2 この動画がVR・AR・MR、SRのどれ?
1 もちろん、わからなくていい。それが普通
この動画は、Hololens(ホロレンズ)の動画です。マイクロソフトの商品。空中にガジェットが浮かんだりします。内容としてはMR。
前提として、ほとんどの場合は、VRとARだけ区別できてればいいんですよ。後で説明するけど、バックグラウンドが、現実世界かそうでないか。ここだと日常生活の中にガジェットが浮かぶので、VRじゃないよ。ARのグループだなって考えます。
それと、もう一個。空中に浮かんでいるものが、ポケモンみたいなアニメか。いちおう、スクリーンみたいに日常生活にあるものかでわけるけど、ここだと、生活でも見るようなスクリーンが対象になっているからMRだなって判定します。
ちなみに、ざっくりとARと言っても大丈夫。大体の場合だと、きっちり使い分けている人は少なくて、ARのグループの中にも区別あるんだなで大丈夫。
色々種類があるけれど、これが、パッと答えられるようになっちゃいましょう。
2 VR・AR・MR、SRの概略から
これが概略です。でも、言葉の意味を覚える必要は全くないし、読みこまなくて大丈夫です。考え方さえわかれば、ここは重要じゃないから。
ちなみに、このボードはゆうひさんという方が作ってくれているものなので。おすすめしますね。
(ツール引用:クエストボード:https://eorzeadata.tech/questboard/)
ここでは、なんとなく4種類あるんだってイメージがわいてくれればそれで十分です。
それより、なんで4つにわけているかを知っちゃってください。
大きな切り口のところ。すごくシンプルだから。
3 VRか否か。まずは大きく2つに
1 VR:仮想現実かどうか
最初の視点は単純。あなたがそこに立ったとして、周りの空間がバーチャルな空間か。現実世界のものか。これが最初の判断ポイントです。
立っている世界が、①現実世界をベースにしているの?、②バーチャル世界をベースにしているの?で変わってきます。主に背景の部分。
もし、ベースにしている世界がサイバー空間ならVR。そうじゃなくて、現実世界だったなら、もう1段階AR・MR・SRの判断をしていきます。
ゲームなんかわかりやすいんじゃないかな。たとえば、Beat Saberという剣でリズムを切っていくゲーム。背景がサイバー空間みたいになっているでしょ。
これは、VR(バーチャルリアリティー)です。「映像や音をふんだんに使って、自分がまるで違う世界にいるかのような感覚を作ってしまおう」という技術。
仮想現実ともいうけど、自分がその世界にいるかのような感覚を作るもの。やり方としては、頭にヘッドマウントディスプレイというゴーグルで目を覆ってあげて、目の前に違った画像をかぶせてあげる。
こういうのとか。
PlayStation VR PlayStation Camera 同梱版
将来的にはこれですよね。
音や光で、まるで自分が別の世界にいるような感覚をつくっています。これがVRです。
なので、まず、動画とかをみたとき。立っているバックシーンの部分が現実世界でなければ、VRです。あなたがアニメの世界や、サイバー空間に入っていきます。
3 なら、現実世界をベースにしていたら?
AR・MR・SRでわけてあげる必要があります。SRだけ考え方がちょっと特殊だから、1度、ARとMRの違いを説明しますね。
1 ARとMRの違い
AR:拡張現実
MR:複合現実
どれも現実をベースにしているってのは共通するけど。ここでの考え方って、なにかを現実世界に持ってきたいって考え方です。
なにかのオブジェや、付け足したいモノがあるんだけど。ARだと、マンガチックなものになるし。MRだと、より現実的なものになります。
でも、実際にみてもらいましょうか。その方がイメージしやすいので。
ポケモンGoのチャンネルをシェアしますね。画像を引用します。
スマホとアプリがあれば、あれ?なんかいますよね?葉っぱのカゲに。
ガッチャ!ピカチュウゲットです。
もちろん、交換できます。
周りの背景は、普段の僕らの世界です。でも、現実世界にピカチュウっていましたっけ?いないですよね。もちろん、違和感ないけど。
でも、ここで足されているオブジェって、アニメキャラクターです。現実にはないもの。この世界にはないものを付箋みたいに。はりつけたり、付け足ししているイメージ。それがAR(拡張現実)です。
個人的には、「拡張」という世界を拡げているというよりは、違った性質のモノをつけ足しているの(Added)だと思っていますけどね。
貼り付けているものが現実でなく、世界とオブジェが厳密にヒュージョンできないようなもの。
でも、ポケモンGOでは、スマホのカメラを通してだけど、現実世界をとりこんで、そのうえに、さまざまなポケモンを表示させることができます。つけたしです。
人気ゲームのスーパーマリオを現実世界に足しているゲームもARです。動画の人はホロレンズ使っているから、思わずMRって言っているけどね。
でも、現実世界をホロレンズで取り込んで、つけ足しているのは、ゲームの世界のオブジェですよね。現実世界とはやっぱりちょっと次元が違うものなので、ARです。ちょっとマンガチックなもの足してみた。
そんなイメージです。
まいてつというゲームのキャラクターを、iphoneのカメラで現実に立たせちゃお!ってARアプリも考え方一緒。つけたしです。
ちっちゃな女の子が、ずっとこっちを見ているような感覚なのでちょっと不思議ですよ。
2 MRはより現実世界に溶け込むもの
最初に、Holoレンズでスクリーンが空中に浮かんでいる動画があったの覚えていますか?これはMRです。Mixed Realityというもの複合現実。
PCは、デジタル化によって、ホログラムとして浮かばせてますよね。そして、現実世界にあるものかどうかで判断しています。背景とオブジェが「同質」でヒュージョンしやすいもの。
本来としては「融合」ってニュアンスがいいんでしょうね。でも、必ずしも、現実でみるスクリーンとはまったく見た目が一緒じゃないから「複合」という言葉にしているはず。おそらく。
でも、もしスクリーンが完全にアイコンのようなもので表現されていたら、おそらく、ARとして判断するはずです。さっきみたスーパーマリオの土管もたぶんそうなんですよ。
ラインとしてはそこまで明確じゃない。でも、目線は足しているオブジェクトです。つけ足しているオブジェクトがアニメ的なものか、現実世界よりのものかで、AR→MRを判断しています。
なので。同じホロレンズでも、オブジェクトを見て、スーパーマリオを足しているときはAR。リアルなスクリーンを足しているときは、MRになります。
4 ならSRは?
1 SR:代替現実という過去のできごとを追加
ですが、これ少し面白い試みです。基本的には、だれかの追体験ができるよってシステムです。考え方としては、現実に過去の現実をつけ足すもの。
これですね。
(元画像引用:youtubeとしてはなくなっているのでリンクをはずしてます:https://youtu.be/wGE-Y7ROduk)
たとえば、こういうヘッドマウントディスプレイをかぶるんだけど。
起こっていることは現在のできごとじゃなくて、過去に撮影した内容を目の前に映します。すると、ゴーグルをかぶっているモデルの人には、現実におこっているものとして見えるわけです。
左が実際に起こっていること。右は過去にとった映像です。
カメラで姿をとらしてくださいっていって。モデルの人は足を組みます。
で、1回視界から消える。モデルの人も目で追っています。
ところが、視点を戻すと、椅子にすわっているわけです。あれ??って。「こっちが現実ですよね?」っていってます。興味深いですよね。
きっと、交通事故を防ぐためのドライブシュミレーターや、裁判員制度ではないけど、なにがおこったのか追体験してみるといった研究がされていくのかなって。
でも、SRの考え方は、過去の現実のつけ足しです。もちろん、オブジェクトも追加できます。おなじような考えかたとして、VRアニメのがあるけど、こういうものも結構興味深いものありますよ。
VRアニメのイメージがわかない人もいるはずなので、「Project LUX」というVRアニメをのせときますね。
この少女と話をする男性が主人公なんだけど。その記憶をシェアしてしまって、過去にどんな事件が起こったのか他の人が検証しようねってストーリーです。
こちらはアニメの世界での追体験だけど。けっこう、面白い内容ですよ。見るとわかるけど、部屋に奥行きがあるし、少女の表情がものすごく多彩。
しかも、近づくことができるし、色々話すこともできる。そして、エンディングもね。このVRアニメでは、VRが表現できないものをテーマにしているので、そこに興味を持つ人も多いはず。
VR技術は音や映像をつけ足すのは得意だけど、ヒトの5感ってそれだけでしたっけ。VRアニメが、VRの苦手なことを説明する。これもまたユニークです。
SRという技術自体って意味では、まだ使う場面が少ないだろうけど、今後興味深い方向で発展していくだろうなって思っています。
5 まとめ
どうでしたか?けっこうシンプルでしょ? VR・AR・MR、SRのメインになる切り口は2つ。①ベースの世界が現実かどうか。現実でなかったら、VR。
そうでなくても、②つけ足しているオブジェクトが、マンガみたいなものならAR。現実に溶け込みそうなものならMR。こんな考え方です。だから、ジャンボジェットの動画はMRです。
VRって、デジタルの0と1で表現できるものは、それを媒介にして、アニメと現実世界をくっつけることができます。もちろん、それだけじゃなくて、過去の現実ですらくっつけることができるわけです。
ちょっと不思議ですよね。