2019/02/27
ソフトバンク上場。有名な会社だし、配当が5%と大きいから、株として買うことを検討した方がいいのかな。
もしくは、IPOで(上場前に抽選で当選したから)買っているけど、初日から1282円。もっと下がったらどうしよう。こういった疑問について応えます。
記事全体の内容:
①ソフトバンクグループの親会社は売りポジションだから、買い方に不安はあるよね
②やっぱりソフトバンクは自社のリスクを説明しないころがネック
③マーケットが衰退するわけじゃないから、ソフトバンク自体をどう評価するかで中長期で持つことも考えらえる
というわけで、ソフトバンクを買うのが不安なところを解説していきたいなって思います。それについてリスクをどう思うかで、あなたのスタンスが変わるはずだから。
1 ソフトバンクグループの親会社は売りポジションだから、買い方に不安はあるよね
1 買った人は、のっけから含み損
とにかく、公募割れちゃって下げたらどうしようが実現しちゃった。この後、配当5%で1500円を超えるかどうかってどうなんだろう
上場前に1500円で買った人は、のっけから15%マイナスで、災難だよね。1463円で値段がついて、投げ売り。
1350円と、1300円の押し目も簡単にサポートラインを割っちゃうし、下がっちゃったけどどうしようって思ってるはずだよ。
(日経記事引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39088300Y8A211C1000000/?n_cid=TPRN0026)
これなんかすごくて。ソフトバンクって100株単位で15万ぐらいなんだけど。
ここでいう神奈川県の50代の男性は、9300万円の620単位投資してる。もちろん、最初の値段は1500円を下回ったからマイナス。しかも、数百万円。
だから、損をわかってて最初の値段で投げ売ってるんだけど、証券会社が「もっと買いませんか?」って連絡してるところがすごいよね。個人投資家にホントリスクかぶせてる。
でも、すごく有名だし。ソフトバンクって配当5%なんだよね。15万円で7500円ゲット。携帯事業で儲かったお金は、今後も85%株主に配るって言っているし、
長い目で投資するのはありなんじゃないの?
2 さりげないババ抜き
ソフトバンクにホントに長期投資をするつもりの人はいいのね。だって、配当5%をもらいながら、1500円を超えるときもあるだろうって考えれるから。
でも、もともと、公募割るかも(1500円)って思っている人は多くて、それがまさに出ちゃった。朝一の1463円を見て、9時5分にみんな急に売りで投げてきたでしょ?
ここの「こんなに安値で始まるとは」なんて、全然違うよね。まったく驚かない。悪材料だって、ですぎたことが問題じゃないよね。
どういうこと? 1500円で売ることが決まった後に、通信障害がでたりしてるんだから、タイミングも悪かったよねって気もするんだけど。
ポイントは説明できてないってところ。問題があっても、すぐ発表できれば、ユーザーや投資家は安心するわけじゃない。なるほど。こういう課題があるけど、こう解決していくから今後大丈夫だろうなって。
ところが、実際は不安に思うことが解決できないんじゃないのって疑問があるし、ババを引いてるイメージがあるよね。安心して買えない。
ちょっと説明して!
3 ソフトバンクが成長する未来が見えない。
モバイルは衰退ビジネスかも…?!
今期はともかく。来期が不安だよね。業績アップしていく絵が見えない。むしろ、
コスト競争が激化して、ソフトバンクの収益は下がるかもしれない。値下げ合戦になるかも浮かぶ。
ドコモが料金を下げてくる。楽天もモバイル市場に入るってのがベースにあるけど。
じゃあソフトバンクはどう対抗するのといったら、基本スタンスは、価格競争です。
コストを下げて、低価格競争でシェアを取っていく。親会社・ソフトバンクグループの最近の決算説明の動画がわかりやすいから、ちょっと引用しますね。
https://webcast.softbank.jp/ja/detail/video/ref:20181105_01_ja
まず、モバイルキャリアの中では低価格のところ。大容量を安く提供していることを売りにしてます。アメリカやヨーロッパを入れた世界の中でも安い戦略を取っていると説明してます。
それと、モバイルのコストを下げるため、今後、ロボットや自動化といった仕組みで、本社のルーティーン業務を見直しますと。
ここは気になる人多いだろうけど。モバイルの社員をこれから4割カットするといってます。他に移動させることでコストをもっと下げる。それで低価格で勝負していくんだと。モバイル事業は、成長領域じゃないよって説明だし、インパクトありますよね。
でも、今投資しているアメリカのモバイル会社、Sprint(スプリント)も同じ考えでやってきたってのがあって、実際に、人を減らしてコストを下げてきました。
ちなみに、アメリカのモバイル会社だと、やっぱり、AT&T(エーティアンドティー)とVerizon(ベライゾン)がものすごく強いけど。T-Mobile(ティーモバイル)とSprint(スプリント)は基本的に、値段で切り込んでシェアを取る!ってスタンスを取っています。
実際Sprint(スプリント)は、グループの中でも、それなりに重要な利益をになってます。
それと、薄い灰色のところを見て下さい。モバイルやYahoo!も入れた通信ビジネスのところ。2016年までは通信がメインだったけど、濃い青が急に伸びているところ。
親会社のソフトバンクグループは、ここを収益のメインで考えています。投資ビジネス。SVF(ソフトバンクビジョンファンド)事業。
投資先は、こういった会社で。
動画の中ではユニコーン(企業価値10億ドル以上の非上場ベンチャー)が67社あると言ってます。ものすごく急成長し、巨額の利益をだす可能性がある会社に投資。
でているのは、AIを使って社会問題を解決するって会社グループだけど。どう儲けているかというと、ソフトバンクとしては、会社立ち上げの安いときに出資して、上場後に売却したり、配当をもらうことで、利益をだすスキーム。
そして、ここが今後の事業のメインになる!って考えてますよね。
ソフトバンクとしては、情報革命を通して価値を提供していくって言い方をしているけど、既存のビジネスから、投資ビジネスにリソースやお金をシフトしていくって流れです。
4 ソフトバンクグループの親会社は売りポジションだから、個人投資家は買い方で対抗するところに不安がある
ソフトバンクグループの携帯部門が上場
①親:ソフトバンクグループ(投資会社:1部上場済み:証券コード:9984)
②子:ソフトバンク(携帯会社:今回上場:証券コード:9434)
ごめんなさい。ここは知っている人が多いけど。今回の上場って、ソフトバンクグループの携帯部門で孫さんは、親グループのトップです。
ドル箱子会社3分の1の株式をマーケットに売って、お金を集めますよの話。で、最初に気になるところって、ココ。
2 やっぱりソフトバンクは自社のリスクを説明しないころがネック
マーケットから集めた2兆6000億円は、もっと成長しているところへシフトする
親会社の孫さんは、ソフトバンクについては、売りポジションに立っている。今後、携帯部門があまり伸びないから、お金をシフトして、切り離したってイメージがちょっとあります。
モバイル部門が大丈夫かの、説明は欲しい!!
ソフトバンクに投資する人は、孫さんの売りと反対のポジションで望むんだから。ここは欲しいですよね。年間8000億円ぐらいの利益をだすモバイルの株を切り出して、投資先を変えるってことだから。
ソフトバンクの配当5%だって、ソフトバンクの利益があっての話だから、85%配るよ!と言っても、業績によって、減ってくかもしれない。
しかも、社員4割カットってのが来て、ドコモも携帯料金を下げる。楽天も入ってくるという心配があるから、
ソフトバンクとしても、利益は確保できる!!って説明が欲しいですよね。5Gではこういったモデルで収益アップをはかるビジョンがある!ってね。
今のところは、コストや競争激化。利益維持できないんじゃないの?がどうしても浮かびます。孫さんとしては、これ以上ないぐらいいいタイミングで売ったってイメージあるからね。
あと、
1色々説明が遅い
課題について、どう考えているかのレスポンスがわるい。通信障害もそう。
こういうのは、すぐ発表できればユーザーや投資家は安心するけど、まさにタイミング。
ネットワークの問題について、副社長が説明しているけど、上場の1日前に説明するだけでも違ったと思うんだけどね。
でも、大きなところで、モバイル事業の業績はがわからないから、収益を維持できるのかな。コストも、ほんと社員4割削って、自動化できる? のが心配になる。
だって、保守だけでも、二重化・マルチベンダー化でコストかかるよねがある。
もちろん、設備だけなら、トータルコストのパーセントは低いってのは予想できるけど、でも、ビジョンというか、ソフトバンクは中長期でこう成長戦略を考えているって考え方を出した方がいい。
少なくとも衰退するってイメージに聞こえるし、競争ははげしくなる。コストもかかる。親会社はグループとして8000億円ぐらい入ってくるより、どんどんお金をシフトし始めている。どうなんだろう?って。
だとすると、知名度はあるけど、配当の5%もよくわからない。どちらかというと、親会社のソフトバンクグループ(9984)を買った方が正解なんじゃないのが頭に浮かんできます。
モバイルの大きな位置づけ。収益性がわからないよね。
じゃあ、もうモバイル業界ってダメなの? 投資家として孫さんがお金をシフトしている方が正しそうだよね。
それはちょっと判断早くて。孫さんもソフトバンクを全部手放したわけじゃないよ。短期目線で、モバイルから投資へちょっとお金をシフトしただと思うんだよね。
2 モバイル株としてはどう考えればいいの
まず、IPOで買った人は1500円で割れているから、もちろん嬉しくないけど。でも下げちゃっているからどうしようですよね。
考え方あるけど、上場して、今後、ソフトバンクがリスクを積極的に説明していくってスタンスになるなら、5年とかの中長期で株を買ってもいいはず。
3 マーケットが衰退するわけじゃないから、ソフトバンク自体をどう評価するかで中長期で持つことも考えらえる
1 実績があるし、課題のマーケットへの説明ができるようになる可能性がある
理由は、実績のところが大きくて。
モバイルの業績(灰色)としては、ボーダフォンの買収の時から、やっぱり伸びている。数字として、ここは評価してもいいと思うんです。上で見た主観面の不安はあるけどね。でも、まずは実績。
株は人気投票だから、ソフトバンクが年末年始にすぐ上がりそうって雰囲気はないけど。
次のソフトバンクの決算説明で数字が上がってれば、アノマリーを入れても、ゴールデンウイークあたりに1500円は目指してもおかしくないです。もちろん、相場全体は大きく下げてない。ソフトバンク個別の通信障害がないことは必要だけど。
あとは、ここには、ちょっとした傾向あると思うけど。
ていうかIPOが終わってから解約一万件の話するのってほんとソフトバンクらしいよね >RT
— Yoshiki MORI (@luke_mori) 2018年12月20日
IPOというより、上場の値段がついた後だから、もっとソフトバンクらしいけどね。でも、リスクの後だしのところで、みんななんとなく不安感じてます。配当5%も、そう。ホント維持できるの?って。
でも、ここには希望もあって。
ソフトバンク、上場したから解約件数言わなくちゃならなくなったんだね、タイミング…
— せぶん (@7_snoop_243) 2018年12月20日
そう。上場することって、説明責任もセットで、今後リスクについては、マーケットに説明するようにしていかないといけない。じゃないと、株価にはね返るから。
ちなみに、売り出し価格の1,500円ってどう思います?
僕はこれ、高いと思っています。
今後も利益だせる!って説明がないから。いくら、配当5%だから1500円は高くないって言っても、
みんな、ここの「こんなに安値で始まるとは」なんて思ってないですよね。どちらかといったら、公募割れるかも知れないと心配してたのがまさに実現しちゃったです。大型IPOで上値が重いもあるけどね。
ようはね。リスクをオープンにしてない1500円・配当5%だから不安なんですよ
2兆6000億円集めるための、1500円でしょ。
スタートとしては、おそらく高かった。だから、人気投票も弱い。IPOの後も買う人が続かないし、この後も、ちょっと切り下げる可能性の方が大きい。
でも、業績の数字はやっぱり重要。
上場してどんどんオープンにしていくってスタンスで、業績も3月頃に見える数字がアップするなら、配当の5%が株価を下支えしても全然おかしくない。
もちろん、一喜一憂しない。5年待てる人ならね。
とくに5Gのニーズは絶対社会にある。モバイルビジネスはヒトのコミュニケーションにかかわる仕事だから、なくなりにくいし今後もすごく必要。
よかったら、ドコモが出しているこの動画を見て欲しいけど。5Gがイメージしているものって、空間と情報の共有です。スポーツでもエンターテインメントでも、ビジネスの打ち合わせでも、情報を瞬時に処理して、そこに今いるかのような必要な空間を持ってきてしまう。
距離をなくせ!!
コンサートやライブを全会場見に行く。ワールドカップを全世界で応援する。もちろん、ビジネスの海外出張もそうだけど、距離がなくなるって、こんなイメージです。
モバイルキャリアは、いまのところ、コストカットしか説明できてないけど、ホントは通信会社がここの新しいニーズをもっと説明できたときに、モバイル事業はまだまだ成長します。
だって、大きなマーケットがそこにある!
空間のシェアで、人が移動しなくてはいけないコストと時間を削ることができる。社会的ニーズをモバイルキャリアというバックボーンが支えることになります。
もちろん、空間共有だけじゃない。自動運転ってニーズもあります。車やドローン、ルーチン作業、社会のいたるところを自動運転にできるニーズ、人をあてないといけないってコストをAIにまかせて、通信インフラが支えるって需要はこれからです。
もちろん、5年以上先の中長期の話だし、どのモバイルキャリアがメインを担うかはあるけど、通信全体は、すごく重要で、大きなところではこれからです。
だから、通信事業はパイの取り合いって、今までのところはそうだけど。大きなところでは、モバイルキャリアがもう伸びないというのは、ちょっと早い。
リスクとの見合いで、この後、タイミングをあけて、逆張りでひろってくという考え方もできます。マーケットが悲観の嵐。値段が下がったときに、すこしずつ買い集めていく。ソフトバンクは、まずなくならないからね。
大型IPOで、短期で天まで上がれ!には向かないけど。でも、ここはその人のスタンス。
まだまだこういう分野はなくならないなら、中長期で持つのもある
じゃあ、もっと、もっと買ってもいいってことだよね。
そこまでは言ってない。やっぱり、ソフトバンクを買うリスクって、自社のリスクを説明しないところなんだよね。
ていうかIPOが終わってから解約一万件の話するのってほんとソフトバンクらしいよね >RT
— Yoshiki MORI (@luke_mori) 2018年12月20日
こういうところがあると、とつぜん株価のババ抜きが始まっちゃうから。あなたがリスクをどう判断しますかがポイント。
もちろん、会社が、どんどんオープンに説明するようになるのが1番いいし。リスクを把握した上で、中長期で持つのもひとつの考え方だから、マーケット全体ではぜんぜん悲観的とまではいえないってこと。
ベースは実績で判断して、リスクを説明しない部分をどう評価するかで判断が違うよってことだね。
そうだよ。
4 まとめ
どうでしたでしょうか。ソフトバンクの新規上場って、公募割れるかも知れないのがまさに実現しちゃったけど。でも、不安なところってたぶん、こんなところかなって。
有名な会社だし、配当が5%と大きいから、株として買うことを検討した方がいいのかなについては、値段や配当よりかは、ソフトバンクのリスクをどう考えるのかですよね。
リスクを説明しないところのババ抜きがあるから、いざ、リスクが目に見えたときに大きく下がるのはやっぱりありそう。
で、IPOで買った人は、初日から1282円だから、どうしようもない。相場を見るのがいやってのはすごくわかります。選択肢としては、①手仕舞うか、②ひたすらホールドするか、③ナンピンで平均値を下げるかしかないけど。
でも、マーケットとしては数字が落ちているわけではないので、やっぱりソフトバンクに対する信用の部分をどう評価するか。
もちろん、大手として、もっと、ユーザーや投資家の不安にどんどん説明できたらいいのにってあるけど。会社やマーケットとしては、今、なくなるところでは全然ない。
問題はあるけど、成長することも考えられる。大きなところで、5年の中長期で持つって考え方もできます。ここは、あなたのスタンスや、持ってる量で全然違うけどね。
ソフトバンクがモバイルキャリアの中でどういう位置づけになるか。ときたま、引かされるかもしれない、リスクのババ抜きを許容できるかで見てみてもいいかなって思います。
年末・年始はもう1段下げてもおかしくないけど、①持っている量がものすごく多くない。②リスクオープン、③業績の数字わるくない、④底値がつまって来たというバランスがあれば、また、考えればいいのかなって思います。
上げ下げの予想だと、確率は50%を超えないけどね。でも、ソフトバンクの知名度や配当、値ごろよりも、大きなところで、成長するかどうか。業績はどうなるだろう。今の水準は。リスクはどこまで許容できるかながポイントになると思ってます。
会社が、どんどんリスクを説明するようになるならそれが1番いいんだけどね。でも、当面は下がりそうかなって思ってます。やっぱり、課題はあるけど、こう解決してくよの説明がちょっと少ないから。
やっぱり、この説明しないよ体質は苦しいとこですよね。色々考えて見て下さい。
それでは、また。