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アンジェスは、1度地に堕ちるよ。NISA1位で大人気。株価も大暴騰してるけどリスクある。薬の仕組みは考えたけどすごくいい。ニーズも広い。でも、株としては今じゃない!

time 2019/02/28

アンジェスは、1度地に堕ちるよ。NISA1位で大人気。株価も大暴騰してるけどリスクある。薬の仕組みは考えたけどすごくいい。ニーズも広い。でも、株としては今じゃない!

薬の仕組みはすごくいい。ニーズも広い。でも、タイミングが今かは疑問がある

1 でも、まずは、薬のことをあまりかみ砕いているニュースがない

バイオベンチャーのアンジェス株って、どうなんだろう? 今買わないと!と思って、ぱっと買ったけど、明日はどうなるかわからない。

とくに、株価よりも、まずは、薬のことだよね。報道もあまり説明してくれてなくて、この株の材料や、不安なところをちょっとかみ砕いて欲しいんだけど。こんな疑問に答えたいなと思います。

で、基本、薬の仕組みはすごくいい。ニーズも広いと思っているけど、業績反映はまだ先で、そっきんは下がるリスクをはらんでいると思っています。

もちろん、長期はすごく有望で、場合によって、桁が変わる可能性はあります。ちょっと説明しますね。

でも、きっかけはこれ!先週のものだけど、これ。SBI証券の週間買付金額ランキング(NISA)。

(引用:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&dir=tl1-rnk%7Ctl2-nisa%7Ctl3-stock&file=index.html&getFlg=on)

カモパ係数オーバー300。オーバーキル。カモ鍋パーティの執行対象です

最初、こう思いました。だって、マザーズのバイオベンチャー企業が1位にランクインしてるから。

…でね。長期では、スキーのジャンプ台みたいなこともイメージしてます。それは、アンジェスがニーズのある薬を開発しているから。1社独占になる可能性がある。

でも、側近では振り落とされる可能性もあって、短期、買われ過ぎって気もしなくない。正直、どっちもある。

ただ、アンジェスが他のバイオと違うのは、好材料の方は理にかなっていて強いところ!でも、ここは、内容が難しいので、ほとんど薬についての説明がないんだよね。

国内初とか、承認とかが言葉は強調されているけどね。

なので、まずは、ここをちょっと見ていきましょう!!

2 アンジェスって

1 まず株価

アンジェスの株価って、この2・3年だと、400円から600円ぐらいです。それがこの数日で伸びました。グンって!1100円ほど。

(引用:楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/chart.html?ric=4563.T)

2 なにが取り上げられてるの?

きっかけはこれ。新薬承認!!

(引用:アンジェスニュースリリース:https://www.anges.co.jp/pdf.php?pdf=101057.pdf)

アンジェスが開発している薬が、承認されました(赤字)。テスト6つを、パスしたって意味です。アンジェスはこれから薬を販売することができます。

ここだと、HGF遺伝子治療薬がそう。血管を再生する薬。

もちろん「条件」はついてるけど、まずは、投与するターゲットはせまくして、薬をつくってもいいよ!ってこと。一歩前進。ここは後で説明しますね。

3 今回の薬の特徴って?

再生医療ってこと

薬っていうと、こういう錠剤をイメージするかもしれないけど、アンジェスが対象にしているのは、こういう薬じゃなくて、ワクチンです。

投与するタイプ。DNAを組み込んだ薬を入れると、体が血管を作るタンパク質を生み出すよ!って作りになっています。

つまり。切らなくていい。

ポイントは、血管が再生するから、手術自体が不要になるところだけど、ちょっと見てみましょうか。

1 動脈は細くなるとダメになる

あたり前だけど、体の細胞には血液が必要。でも、たとえば、糖尿病。血管の中にコレステロールがたまって、細くなっていくと、血管がどんどんつまって動脈が閉じていきます。左側の赤い枠で囲ったところ。

で、今のやり方。基本は手術。バイパスをつくらないといけない。狭くなった血管にカテーテルを入れて風船のように膨らませるか、自分の別の場所の動脈を持ってきてあげないといけない。

でも、全員が手術できるわけじゃないです。これは狭い範囲が限定。

動脈は、ほぼ再生されないから、症状が進んでる人とか、動脈が閉じている場所が広い人は、あきらめるしかなかった。

だから、今回の薬が画期的なところは、

(引用:アンジェス開発プロジェクト:http://www.anges.co.jp/project/hgf.php)

2 やっぱり、血管が再生できるようになったこと

再生医療。できなかったことが、できるようになった。緑のところで、「今ある血管から、新しい血管が再生され」るところです。

注射をすることで、動脈が再生を開始。今回の薬だと、1ヵ月に1回って頻度で、基本2回投与することを考えているようだけど、足を残せるかって内容なので、ものすごく必要とされています。

3 なら、どういう仕組みで再生してるの。

DNAを組み込んだ薬を入れると、体が血管を作るタンパク質を生み出す

まずは、HGFタンパク質がキーワード。体(臓器や、血管)を作るには、タンパク質の働きが重要で。

HGFタンパク質には、細胞をどんどん増やす力があります。体の中で一定量増えることで、新しい血管の細胞が再生するって仕組みになっているけど、

もともと人には再生の仕組みがあります。

たとえば、肝臓は再生するって聞いたことありませんか。これは肝臓の細胞が増えるからで(自己増殖)。

体には、古い細胞を捨てて、残った細胞を2つにコピーして、それぞれを成長させる作りになってます。

皮膚の方がわかりやすいかな。古いものははがれて、新しい細胞に入れ替わる。新しい皮膚は、残った細胞が①2つに分割して、②成長することで、どんどん新しい皮ができます。

今回、今ある血管から、新しい血管が再生するというのも、新しい細胞がどんどん増えるからで、それを促進するのが、HGFタンパク質。

ちなみに、頭のHは肝臓”=Hepatocyte(ヘパトサイト:肝細胞)”。それを増やすのがGF(グロースファクター:成長因子)

だから、もとは肝臓が再生するって研究がベースになってるけど、ポイントは水平展開で、派生がきくところ。

肝臓に限らず、臓器や、血管全般と、対象が広いところがポイントです。

じゃあ、もう1つの、HGFプラスミドですよね。これが今回の薬なんだけど。

ちょっとしたDNAで、HGFタンパク質をつくるもとになっています。

4 アンジェスがだしてる「コラテジェン」って薬。それは、HGFプラスミドのこと

これを入れると、HGFタンパク質が体に作られる

ちょっと、詳しくないところがあるけど、通常、タンパク質は、細胞で作られます。細胞の中に、DNA(タンパク質の設計図)があるので、そこで作られる。

で、絵が小さいけど、HGFプラスミドは丸型になっているのが見えますか。もともと体の中には、DNAの切れ端みたいなものもあって、細胞とは別に。丸型になっているDNAが存在しています。

生物の突然変異にかかわっているというけど、再生医療では、このプラスミド(DNAの切れ端)を遺伝子操作した薬が使われます。

もちろん、DNAの切れ端も、タンパク質をつくる機能をもっていて、今回は、人の体を再生させるHGFタンパク質をうむように遺伝子を組み込んでます。

なぜ、筋肉に注射するかはわからないんだけどね。でも、ロジックは:

①薬を投与する→ ②HGFタンパク質が増える→③ 血管の細胞が増えて再生する。

これが、大きな仕組みです。

(内容参照:https://medicalcampus.jp/di/archives/7303)

こういう風に狙ったタンパク質を作れるところが、薬と遺伝子治療薬の大きな違いかな。

3 なら遺伝子治療薬承認国内初!!限定つき承認って

アンジェスは、血管再生の薬、コラテジェンを販売することができます。

限定がついているので、5年間の限定承認。狭い範囲になります。

アンジェスの社長にインタビューする動画がわかりやすいかな。

まず、今回の制度は、2014年にはじまった新しい制度で、対象は、再生医療。

①薬としての効果があって、②副作用がないときに、早く承認しますと。

で、大きな違いはオレンジ。新制度は、治験の期間が5年ぐらい短くなります。

今は、条件付き承認のフェーズ。狭い範囲になるけど、薬は販売ができて、薬を投与した人も症状を追っかけないといけないけど、5年後に、再申請をして、本承認を受けることになります。。

日本の患者としては30万人。プラス、アメリカですよね。

かりに、北米に申請をすれば、50万人の患者が見えてきます。

メインは、この日本とアメリカの血管再生の薬ってところ。

あと、今後、メインになりそうなところは、アメリカでの腰痛。これは、これから治験のステータス。

こちらは、オーストラリア。犬は7割がた心臓が原因で他界するけど、ペットへの特効薬もそうだし、人間の心筋梗塞や脳梗塞に展開できるんじゃないのといわれています。

これが実現したら、アンジェスは世界企業ですよね。

慢性B型肝炎。これは、アメリカの動物実験だけで、実現性が見えてるわけじゃないけど。マーケット独占したら桁違いになります。

B型は完治する薬がなくて、生涯、肝臓の機能を攻撃する。ウイルスを抑制する薬や、血液検査が必要になったりもします。すごく、待ち望まれている内容ですけどね。

こうやってみると、株としては、好材料ばかり。ただね…。ちょっと、できすぎてるんですよ。

マザーズにあらわれた出木杉くん。

4 株としては、短気は降りるべし!!

現実に目を覚ます前に

1 業績と、会社の資金調達がリスク

「日本初」や、「承認」という言葉につられて盛り上がっているけど、リスクはあります。短気は下がるリスクがあると思っています。もちろん、ここはわからないんだけどね。

でも、アンジェスが会社として必要なのは、これから新薬を実際に作るお金

2 まず、業績

おそらく、業績としては、限定承認の狭いマーケットですよね。すぐ、調べられないけど。数百人規模の症例数に対する薬でしょ?コラテジェンの売り上げは数億円いかないはず。

これに見合う株価かどうかですよね。

3 新薬をつくるための資金が必要

今までは、メインが研究でした。でも、これからは、経営の話が入ってきます。実際に新薬を作る必要がある。

アンジェスにはこのお金が必要で、資金調達をする必要があります。

で、2月26日に、アンジェスは、新株予約権を大量に使いましたよね。会社としては、資金調達するためだけど。

(引用:https://www.anges.co.jp/pdf.php?pdf=101060.pdf)

でも、問題なのって、行使価額が953円と安いところ。

売り圧力になる

今のマーケットは1100円ぐらいだから、ちょっと安い。

この新株予約権が、あと、69,400 個もあって、発行株数からいうと多い。投資家が持ってるのかわからないけど、アンジェス株を953円で買って、今すぐマーケットで1100ぐらいで売れる権利があるのは、絶対リスクです。

なので、バイオ株って、期待が高いときに降りるべしってあるじゃない。みなが夢を見て過熱している間に、ここは未来予測でわからないけど、短期では下がるリスクがあると思ってます。

そう、圧倒的カモパの可能性。今の株価は期待値が高すぎるし、ちょっとニュースができすぎてる。1000円を割ってもおかしくない。

アンジェスは他のバイオ会社と違って、1つ前進したので、長期ではすごく有名になる可能性があるし、有望な会社だとは思うけど。

短期では落ちるだろうなって思ってます。過去の水準ぐらいはあってもおかしくない。

それってねぇ。このアナウンスした内容って、ほんとなの?があるから。専門のお医者さんに言葉を足してほしいけど、現実世界では、これ治療方法がない難病です。

欧米や、米国じゃなくて、なぜ日本なんだって、マイデビルハートがささやきます。

できすぎくんじゃないの?って

ここは、アンジェスを爆買いしたい人の考えとはぶつかるし、この辺は、投資スタンスになると思ってるけど。個人的には、リスクを重視しちゃうかな。

ただ、成功すればマーケット独占

もちろん、アンジェスが開発してる薬って、基本的に、治療方法がないもののニーズを拾おうとしてます。

この血管再生だって、5年後の再申請・本承認の後は、マーケット独占です。日本30万。アメリカFDAも通れば、50万。

他、大きいところも、アメリカの腰痛もたしか、5000億円のマーケットだって、どこかでアナウンスしているはず。

オーストラリアの高血圧は、ペットも大きいし、B型肝炎を通したときは、世界企業になるかもしれないけど。ちょっと、ここは未来の話。

もう少し、これが見えてくる前に、1度ババ抜きはあると思っていて、そういう意味では、もし、ここの銘柄を応援したいなら、過去に下がったことのあるラインに落ちたら、ひろうぐらいでいいのかなって思ってます。

もちろん、間違えたら、爆上げを逃すので、基本は、宝くじ銘柄をどう考えるかですよね。

でも、短期は下がる。必要なら、長期で追っかけるのがいいのかなって思います。

それでは。

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