2019/02/27
1 サイトやブログが収入になるモデルも知って欲しい
言いにくいことをサラッと言うけど、「いらすとや」は、日本のクリエイティブを殺すよ。マジで。
役所行っても大手企業のプレゼン見てもみんな「いらすとや」。
芸がないと言うより薄気味悪い。お金のいらない、著作権発生しないっていう以外にあのホンワカしたイラストのなにが良いんだろ。
— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月25日
このツイート面白いなって思いました。一連のツイートを見てみるとわかるけど、別に毒をもっていっているわけではなくて。商品のアイキャッチが合ってないものをみたときに、思わずつぶやいたことなんだろうなって。作風があってないよって。
たとえば、レクサスのプロモーションに、いらすとやがのっかっているとしたら、こっ、これは…ですよ。たぶん、あわない。
こっちは、あってるけどね。
そうですねえ、好みは余計ですよねえ。
夜中に起きてしまって、たまたまいらすとやさんの挿絵が入った車のディーラーのチラシみて、何も考えずにツイートするもんじゃないと思いましたw
— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月27日
でも、商品とアイキャッチ見て、なんでやねん!ってことですよね。たまたま夜中に見たチラシに、外資系の車ではたらいている人が思わずつぶやいちゃったことが、ものすごいヒットだったってことです。
やっぱ、それは色々な見方ができるから。もとになるチラシ見たかったなって思ってますけどね。
たかが200位のLike!で、バッテリー切れてもうた。
通知止まんねー、ってこういう事だったのかw— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月26日
でも、バズり過ぎて電池アウト。ホント仕事中じゃなくてよかったですよね。
でもね。たしかに「いらすとや」って、使い勝手がいいんですよ。
ちなみに、知っているよって人ばかりだろうけど。日本はひそかに「いらすとや」の絵であふれています。覇権ほどじゃないけど。結構いたるところに。
こ、こんなとこにもいらすとやさん pic.twitter.com/RCAwBouVwt
— かみお@Raenzagyl (@c3o_nj) 2016年1月25日
スーパーだってそうだし。
内閣セキュリティセンターが出したポケモンGOの注意喚起が、文字多すぎるというので簡略版。いらすとやさんってすごいな!!! pic.twitter.com/9akmqDPlpk
— ヲタカ (@otakake) 2016年7月21日
行政でもそう。ポケモンGOで、これ気をつけてね!!って内容だって、同じ内容でも、内閣セキュリティセンターが出したものと、いらすとやさんがだしたものとで、印象が全然違う。
パッとイメージをつかむのにいいんです。キシリトールガムだって、いらすとのところは小さなバッグにコンパクトに入るよってところが、すぐ見てわかるから。
もちろん、ポケモンGOにしても、正確なところはちゃんと読み込んでいかないといけないけど。
(内閣セキュリティセンターPDF引用:https://www.nisc.go.jp/active/kihon/pdf/reminder_20160721.pdf)
2 ストーリーテリングの方が重要。見てくれればわかる。使ってくれればわかるはけっこう難しい。
根っこにあるのは、まずは、アイキャッチ。そこで興味を引き付けないと、ぜんぜん商品を手にとってもらえない…ってところですよね。
コンビニなんかもそうだけど。いい商品でも、なかなか手にとってもらえない。上でいう車のチラシもたぶんそうなんだろうけど。いい商品なはずなんですよ。いいメーカーの作るね。
でも、ディーラー・売る側のお店としては、なんとか手にとってもらいたいって、ちょっとお客さんが気になってくれるようなワンフレーズ入れないとって苦戦しているはず。
イメージとしてはミスマッチかも知れないけど。モノがあふれているときに、ギャップだとしても、足を止めてもらえることってほんとはありがたいです。
それぐらいじゃいい商品の持っているイメージもくずれないしね。
たとえば、このマンガがすごく面白いから見て欲しいけど。中3の男子がドラクエのような世界に連れられてきて、モンスターと戦い続けないといけない。
GANTZ(ガンツ)にも似てるけど、毎回クエストをクリアして、生き延びると。なんで、この世界に連れてこられたのか少しずつわかってくる。
主人公のジョブはランダムで決まるけど。勇者でなく農民からスタートしちゃうから、いきなり、ハードモード。講談社の公式も、無料でシェアして欲しいってことで、ちょっと読むことができるけど。
けっこう、はまるので面白いです。
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13932016480029113146
でも、これですよ。面白くていい内容だけど。手に取ってもらうまでが難しいって。完全公開はできないけど、今宵その面白さをゼヒ知って欲しい!
そのアイデアが「イラストやとのヒュージョン」です。しかも、すごいのがね。全部いらすとやのフリー素材で作っているところ。描き下しじゃないです。
キシリトールもそう。なにもなければ、たぶん、そこスルーです。でも、こういう実際に使うような場面がちょっとでもイメージできれば、ガムのところで足を止めてもらえる可能性がすごくある。商品イメージとはぶつかるかもしれないけどね。なんでやねん!って。でも、いい商品があふれている中で、どうやって気になってもらうかのストーリーを作ることが広告のポイントです。
ちょっと気になってもらうこと。で、大体作品自体をこわすことはないです。
それとね。いらすとやのこのモデル。僕は、これ新しい挑戦だと思います。それは。
3 使いやすいものが使いやすい形で提供されているから
ニーズをとらえているんですよ。今すぐ無料でワンポイントイラストが使える。
会社とかでもそうだけど。とにかく、今すぐパワーポイントとかで資料を作って、たくさんの部署と電話会議システムで説明をしないといけないって場面ってあって。
写真だとシャープすぎるんです。他にも、テンプレートとかだと、棒人間だけとかね。資料を作る人なら、本文をじゃましない、ちょこっとあるようなシンプルなイラストってやっぱり欲しい。
もちろん、ルーチン業務で回しているものについて、クリエイティブなものをオーダーメイドしている時間もお金もないしね。
いらすとやのサイトはここだけど。登録もなしで、気にいった画像を右クリック。名前をつけて保存するだけです。
ほんとに、ペタンコシンプルなデザインが必要なら、今すぐ使えます。この写真がいいと思ったら20秒もかからない。たぶん、イラストレーターにオーダーメイドするようなものは、お金かけて広告する部署でやればいいと思うけど。
ちょこっとイラストを使いたいというレベルでは、そこまでマーケットが被ってないだろうし、ニーズにマッチしたものが提供できてなかっただけってはずです。
会社でも、ちょっとした資料作成のために、上司にイラストレーターにオーダーメイドするためのお金を承認して!ってやったら、未来はこれですよ。そんな明るくない。ほっこりフェードアウト。
でもね。ツイートしている人が気になっているところ・心配しているようなところってわかります。それは、
4 いいものを無料で!というのは、社会全体を見たときに違うよ
って。
一番言いたかったことは、世の中に、「創作作品なんて無料が当たり前」という間違った風潮が拡がるのは嫌だなあと。
確かに、スピーディーに成果物を出さないと行けない世知辛いこの世の中で、いらすとやさんは正に救世主なのかも知れないですけどね。
— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月26日
イラストだって、そうですよね。イラストを書いている時間だけじゃないです。生産する側としては、普段からどんなイラストが必要かなってずっと考えているはずなんです。
ニーズを想像しながらね。時間もコストも当然かかっています。
補足です。
その実、僕もいらすとやさんのクオリティやスピードは評価してるけど、「脅威」と仰ってるクリエーターの方も何人もいるように、もう少しいらすとやさんのビジネスモデルは何とかならんかったのかと。
あのクオリティとスピードで無料(上限はあるにせよ)って暴力的だと思います。(続く)— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月26日
ただ、他のクリエイターから見たときに、いいイラストをその場で無料で使えるようにしたら、勝負にならなくなる。いい商品が世の中にでてこなくなるって。
商売なら別ですよ。
淘汰される方が弱いから。あと使用者側にしても、表現したい事に関わらず手軽だからといっていらすとやさんの絵で満足できるの?という問題には着目しすべきだと思いますよ。
表現したい内容と、いらすとやさんのあの絵柄が全然マッチしてないケースは結果幾らでも発見できる。
— metier_formation (@nwt_ogw) 2018年10月26日
1 広告モデルって仕事も知って欲しい
なるほどね。いいたいことすごくわかる。でもね。1つだけ誤解あります。これ商売ですよ。ひとつのビジネスモデルです。すごくわかりにくいところだけど。ポイントは、ただで、自分の作品を世に広めたいじゃないです。
お金としても月に200万は入ってくるはずです。もちろん、見た目はほとんど無料だけどね。「いい品質のイラストを、いつでもどこでも使えるようにした」っていう優れたビジネスモデルです。
ちゃんとビジネスとしてやっているはずですよ。ツイートしている人の「こうだから、こう思うよっ」て考え方、筋があるなって思っていて。
プラス、ちょっと「広告モデル」のビジネスについても知ってもらえると嬉しいなと思いました。いらすとやさんのビジネスモデルって、広告モデルです。
イラストが自分の商品だけど。それでアクセスを集めることがお仕事です。
テレビやYoutube(ユーチューブ)も無料でしょ。ブログもそうです。大体のユーザーはタダですよ。無料で利用できます。
で、収入としては、広告会社からもらっています。合間にCMや広告が入るでしょ? あれが収入のメインです。
ちなみに、広告はどこ?っていったらこういったとこです。
そして、アクセスを集める力って意味では、
2 いらすとやさんの力はものすごい
です。
そのサイトにどれだけアクセスがあるのかって見るサイトがあるけど。これですね。
これを見ると、トップ中のトップ。ほんとにモンスターサイトだということがわかります。
さっき見た広告は、Googleが出している広告で、アドセンス(Adsens)広告っていうけど。セッションのみで月に177万あるので、身入りが月100万円をわることはないはずですよ。
でも、いらすとやさんの仕事としては、サイトにいいイラストを提供し続けることが仕事です。アドセンスの広告としては、1度設定しとけば後はほったらかしです。
後は自動収入。
①サイトを管理する人としては、いいイラストを作り続ける。
②便利だなって思った人が、よりたくさんサイトに訪れてくれる。
③訪れている数だけ、広告が収入をもたらしてくれる
こんな仕組み。なので,
ニーズにマッチしたものを提供できている限り、まず大丈夫だし。一言でいうとすごいですよ。ネコの皮をかぶったオオカミです。ものすごい実力。
で、写真みたいにシャープじゃなくて、マンガでソフトに表現できるイラストってまだ足りてないです。とくになにか説明するときに使えそうなマンガってほんと少ない。
だから、イラストレーターみたいに、能力ある人がここでいうフラットデザインのマンガチックなものをサイトでどんどん公開できたら、5年以内には仕事にできるはずです。そもそもニーズにそったものがあまりくみ取れてない。
でだしとしては、小さなところから始めていると思うけどね。
なので、ほっこりイラストとか、なにかしら表現できるような人は、ほんとにブログとかはじめて、どんどん使ってって試すのも面白いと思うんですね。
で、きっかけは多分ささいなことなんですよ。はじめたのって。でも、もし、あなたが自分のやってきたこと。経験や知識をシェアすることに興味があったら、こういった広告ビジネスにも興味を持ってほしいなって思います。
ある程度、長いライフサイクルの中でね。
こういう記事もあるので、もしよかったら見てください。
【完全初心者】WordPress(ワードプレス)ブログの始め方をシンプルに説明。初心者向けじゃないって嘘だよ。2時間だけつきあってごらん
気軽に見てみてください。