2019/02/27
1 総額29億獲得!アメリカの老夫婦。地元の宝くじの期待値を計算し、完全に利益がでるタイミングを見切る!
(引用:The Sun:https://www.thesun.co.uk/news/8301068/lottery-trick-winners-jerry-marge-selbee-hollywood/)
米ミシガン州に住むセルビー夫妻。Winfall(ウィンフォール)という、地元の宝くじで2700万ドル(約29億円)あててます。
クジは6つの数字を当てるもので、数字はコンピューターが自動ピックします。だから、基本は買うだけなんだけど。
※数字は1から46まで。1枚1ドル
(引用:https://highline.huffingtonpost.com/articles/en/lotto-winners/)
ユニークなところは、Winfall(ウィンフォール)のあるシステムに気づいて、買った人の期待値を計算したところ。
英語が得意な人は、「Win Fall(賞金が落ちてくる)」って名前から、想像つくかもしれないけど。6つ当てた人がいなければ、数字3つ、4つ、5つ当てた人に賞金が回ってきます。
ちょっと見てきましょうか。
まずは、ジャックポットのところ。クジは毎週開催されていて、6つの数字が当たるまで、ジャックポットにお金がプールされます。500万ドルまで。
で、500万ドル貯まった翌週でも、6つの数字の大当たりがなければ、賞金は次順に回ります。Win Fall(賞金が落ちてくる)です。
(画像引用:https://highline.huffingtonpost.com/articles/en/lotto-winners/)
そうすると次順の配当が急にアップします。ここだと10倍。6週間に1回ぐらいチャンスが来ます。
(画像引用:https://highline.huffingtonpost.com/articles/en/lotto-winners/)
でも、8,000ドル(90万円)買ったときに、7,700ドル(84万円)ぐらいプラスがでる。ほぼ買ったものがそのままプラスになるようなイメージ。
動画でも言ってるけど、ミシガン州で、Winfall(ウィンフォール)という、地元の宝くじがスタートするときに、
セルビーさん、期待値には4分ぐらいで気づいて、買えば買うほど儲かるとわかったって言ってます。数学の修士を持っていたりするから。
(画像引用:https://highline.huffingtonpost.com/articles/en/lotto-winners/)
で、この後、17年続けたコンビニ経営をやめて、宝クジ投資会社を立ち上げます。で、最終的には、賞金27万ドル(29億円)当てて、6年間で、利益7.75万ドル(8億4千万)ほど。
※ドル109円
記事を見てると、ちょっとしたトラブルもあるんだけど。
実際は、数年間で、ミシガン州のWinfall(ウィンフォール)は販売をやめちゃったので、同じようなクジをやってるマサチューセッツ州まで車で1100km(東京-博多ぐらい)移動したとか。
そこには、期待値に気づいたMIT(マサチューセッツ工科大学)の学生グループがいて、利益を食いあわないよう話をしたとか。
アメリカのクジは、コンビニで売ってたりするんだけど、大量枚数だから、プリントアウトだけで、数時間かかる。宝くじを買うのもほんとは苦労があって。そこは、コンビニ経営をしている人を仲間にしたとか。
色々なこと書いてます。これが映画化される理由のはずで、宝くじを買うことで、年間1億4千万ぐらいの利益につながっているからけっこうすごい。
2 その場の当たりハズレじゃない。ある程度の期間継続してお金が集まってくるかどうかがポイント
勝つ確率の高いところに、リソースを入れろ
この宝くじの特徴って何個かあると思うけど、1つは、その場の当たりハズレだけじゃないってところ。ある程度継続しています。
プラス、ポイントはお金が少しずつ集まって来て、プラスサムの状態になっている。ジャックポット全体のパイが増えています。
ここだとセルビー夫妻が儲かった話だけど、別にこれは他の誰が買っても同じ期待値です。
プラスサム。ジャックポットはどんどんプールされる。それが参加する人に分配されるから、あるタイミングで、利益を受ける確率は格段に高くなる。
こういったロジックがあると、宝くじであっても、意味資産運用になるんだろうなって。
圧倒的アドバンテージ
それは、①長い期間で、②パイが増える(お金が集まってくる仕組み)ゲームになっているから。宝クジですら、手堅い金融商品みたいになる、ザ・チートゲーム。
3 なら、日本の宝くじは?
圧倒的当たり待ち
1万円買ったら4,600円ぐらい当たる。日本の宝くじは還元率46%です。
当たる確率については、色々な宝くじの確率を出してくれてるので、こちらのサイトをおすすめしたいけど。
https://camatome.com/2013/06/takarakuji-1tou-tousenkakuritsu.php
人気のある年末ジャンボ宝くじ(1等7億円)。
当選確率は2,000万分の1です。パーセントは、0.000005%。ちょっとイメージできない。
年間1万3千550円。40枚ほど買われてる
でも、バカボンパパの計算で1枚300円。使われる金額のアベレージが1万3千350円だから。年に40枚ぐらい買われてます。
このペースなら、1等は、毎年買って50万年に1回当たる確率です。というより、ほぼ確実に買った瞬間に外れるということ。
もちろん、他の賞金もあるけど、でも、期待値は半分。46%バック。ここが、やっぱり。
圧倒的ディスアドバンテージ
当たりハズレだけって、まず、全部なくなるロジックで、
参加しているゲームにもよるけど、とくに、宝クジはそうかなって思ってます。
マイナスサム。①買った瞬間にパイが半分になるし、②その場こっきりで、ジャックポットに蓄積されない。増える気がしない。
もちろん、お金は、地元の橋とか学校になるし、すごく社会に貢献しているけど。
でも、半分近くの人の買ってる理由って、クジを引く楽しみってよりも、賞金を当てたいってことだと思うんだよね。
知るべきって、長期目線で蓄積され、分配されるようなロジックに気づけってことで
短期目線は、どんなシーンでも失敗要素になっちゃうところがあるし、当たりハズレだけを考えると、他人のおいしいエサになっちゃう。
だから、もっと、長期目線で蓄積されるものがないか、考えてみるのもいいかなって思ってます。
それこそ、ブログでもいいし、積み立て投資とか、資格でもいいと思います。増やすってロジックに気づくものなら、なんでも。
ある程度蓄積され、分配されるものなら、宝クジだって手堅い投資になる。
たぶん、セルビー夫妻の例って、こんなことがポイントってなんだろうなって思います。
それでは、また。