よっしーの食品せどりと田舎でオールジャンルせどり

FGO メンテナンス 終わりは無意味ではないのです

time 2017/08/25

FGO メンテナンス 終わりは無意味ではないのです

こんにちは、よっしーです。Yahooのリアルタイム検索を見ていたら、「ハードウェア障害」という文字が今、すごく検索されていますという表示がなされていました。

なにかの設備が壊れて、「ハードウェア障害」という文字を検索している人がいるということです。ん?こんなマイナーな文字が人気急上昇になるほど検索されているの?と思っていたら、

2017年の8月23日に、FGO(Fate/Grand Order)が緊急メンテナンスをしていて、ゲームができない。キャラクターを強くするアイテムが消えちゃっている…という文字が書かれています。

このスマートフォンのゲームアプリがあまりにも人気があるので、ゲームを提供している会社の設備に故障がでると、そこのメンテナンス状況とあいまって「ハードウェア障害」という文字を検索する人がものすごくでてくるということです。

しかも、やりとりの中身を見ていると、リプ欄をみたら「クラウドだからハードウェア障害はあり得ない…誰か詳しい人おせーて」という文字も。

僕…これ、気になりました。たぶん、ゲームで遊んでいる人は、これじゃわからないよ…と感じているかもしれないなとふと思いました。

今日は、この辺の話にチャレンジしてみたいと思います。でも、その前に…

1 FGO(フェイトグランドオーダー)を知らない人も世の中にはいる!

ちなみに、ごめんなさい。僕はFGOは、RPGタイプのものすごく人気のあるスマホアプリだということは知っていますが、ゲーム自体はあまりわかりません。

なんだよ!!という声が聞こえてきそうですが、世の中には、こういったものに触れるきっかけのない人もいて、色々な場所で名前を聞くけど、やったことがなかったり、よくわからないって人もいると思うんです。

ただ、このブログを読んでくる人の中には、知らない人もいるだろうし、まったくわからない僕でも、これはいいところだな。面白そうだなっていうのがわかるので、ちょっと、簡単な紹介だけしてしまいますね。

 

FGOは、ゲームアプリです。スマートフォンで遊ぶRPGゲームだけど、実際の画像を見た方がイメージがわきますので、少し、プロモーションの方から、動画を引用しますね。

ここはゲームをやっている人に助けて欲しいところもあるのですが、世界観としては、人類全体が繁栄するよう観察している魔術師たちがいるようです。

その組織を人理保障機関カルデアというのですが、100年先まで大丈夫だなと見ていたら、ある日、その未来が書き変わって、翌年の7月に人類が滅びることがわかります。

その背景には、どんな願いでも叶えるという聖杯というのがかかわっていますが、国の存続にかかわるような願いとかで、人類の歴史が切り変わってしまった歴史との戦い(過去)に、タイムスリップして、その原因を取り除いて、人類を守ろうという話です。

人類の歴史が変わりそうなところを特異点。タイプスリップをレイシフトとよんでいます。

過去にタイムスリップできる人というのは、ある種能力のすぐれた人で、それがあなた(主人公)です。魔術師であったり、一般人が公募からえらばれています。

そして、歴史が切り替わった戦いに参加するために、サーヴァントと呼ばれる非常に強力な使い魔に命令をだして、人類を守っていこうとする物語です。

余談ですが、この聖杯戦争というのは、ゲームには直接でてきていない気がします。僕がFGOというゲームの名前を知ったのはなか卯とコラボをしたときで、なぜ、FGOと親子丼とかを出すお店がコラボ??とものすごく不思議に思ってインパクトが強かったのを覚えています。

でも、たぶん、この聖杯ですよ。なか卯がどのように聖杯をイメージしたのかわかりませんが、おそらく、どんな願いもかなえるという聖杯と、

人のお腹を満たしたいという願い…このままでは、人類の滅亡にかかわってしまうというところで、なか卯の丼ぶり!と共通点を見いだしたのでしょうね。いやはや、もしこれが理由だとしたら、だれか罰を与えてくださいませ。

ちなみに、あなたはマスターで、サーヴァントや英霊とよばれる使い魔たちに命令をだします。こうすることで、戦局を戦い抜くことになります。

概念礼装というのは、このサーヴァントを強くするアイテムで最適な装備をすることがゲームのポイントになっていそうです。見ていると戦略とかが面白そうだし、絵がいいですよね。人気がある理由がわかる気がします。

ところが、2017年8月23日、FGOをプレイしている人は連続ログインをして、この先もゲームを楽しもうと思ったら、未来が切り替わったことに気がつきます。

そう「緊急メンテナンス」という言葉が走ります。科学が続いている2017年8月23日になにがあったのでしょうか?

さあ、今日は、FGOの歴史が変わりそうな特異点に飛んでみたいと思います。

2 第一特異点「2017年8月23 メモリアル緊急メンテナンス」

FGOマスターであるあなたは、突如、あることに気がつきました。

そう…びっくりしたでしょう…サーヴァントも、概念礼装というアイテムもすべて消えています…。そう、観測されていた未来領域が消失した瞬間です。連続ログインも当然さよならです。

カルデアで緊急メンテナンスが行われます。そして、こういうアナウンスが行われました。

http://news.fate-go.jp/2017/0822kkwqe/

そして、これがFGOマスターたちの、このままでは…という不安ですよ。自分のサーヴァントは、概念礼装は無事か、連続ログインボーナスは、データは復旧できるのかが浮かんでくるはずです。

突如、ゲームの未来領域が消失したのですから。今まで、つみ重ねてきたことは、全部なしです。未熟なマスターさん、ここで消えてしまいなさい…と言われているようなものです。

これが、ハードウェア障害で検索した人がたくさんでたことの原因です。

3 ツイート上でバトル発生

(1) 戦いの序章

ここで、あるツイートが目にとまりました。これですね。FGOの運営がアナウンスしている「ハードウェア障害」は嘘じゃないの?というツイートです。

ベストツイートに選ばれていますよね。ここはポイントとなっていて、1つの問題提起となっています。そして、そこから、色々な人の意見が追記されることになります。

あなたはこれについてどう思いますか?

その前に、僕がやっていた仕事にもちょっとだけ触れたいと思います。僕は、携帯電話の技術系の社員でした。携帯電話をそのまま海外に持っていけるよう、海外の通信会社と技術にかかわるやり取りをする仕事がメインです。

ちなみに、携帯電話では、「交換機」という設備を使って電話やメールのやり取りをしています。つなげたい相手に接続するために、回線を振り分ける専門の機械です。

何本もある回線の中から、糸電話のように1本に特定して、つなげるようなことをやっています。今は、パケット化がされているので、細かく言うとちょっと違うのですが、

でも、データのやり取りをするときに、どの回線でやり取りをしますか。データが通る「回線」トンネル「をどうしますか」というのが交換機の仕事です。

一方で、今回、FGOで問題になっているのは、「サーバー」の話です。イベントのストーリーであったり、ガチャで行う課金とか、手に入れたサーヴァントやアイテムなどの「データ」をどこに保存して、ユーザーとかが操作したときに、どうデーターを書き換えたり、その内容をスマホに表示したりするためのものなので、

データーを保存している場所の故障の話です。だからこそ、スマホでなにか操作しても、サーバーからデータが消えていたり、消えてなくても、データがあるところにアクセスできないと、「所持している概念礼装がありませんとか、指定したサーヴァントを所持していません」とかでてしまうのですが、

サーバーに故障があって、みなさんがゲームで、積み重ねてきたデータが正常に処理できないといったことがネックになっています。

僕としては、サーバーは難しくて、専門外でわからないことが多いのですが、それでも、考え方としては共通する部分は結構あるので、それについて、頑張って内容を説明したいなと思います。

4 FGOのゲームを走らせている機械とは

(1) ゲームを提供する機械は他社から借りれる

ところで、普段みなさんが、サーヴァントを使役しているようなとき、背後ではどういった機械が動いているかわかりますか?

プレイステーションとかも、そうですが、本当はゲームを走らせる本体とソフトが必要です。ディスプレイとコントローラーみたいなものは、スマホでいいですが、

こういうソーシャルゲームという、ものすごい数の人が楽しむようなゲーム(データとかプログラム)というのは、専門の機械を用意しないといけません。

ある程度大規模なユーザーが使えるための機械です。今回はそれをサーバーだと思っておいてください。ゲームに関連するデータを持っていて、他の機械と連携しながら、必要なプログラムを走らせます。

実物としては、こんな機械ですよ。ビルの中とかに置いてあります。通常、ネットワークセンターと書いてあるようなビルの何フロアにもまたがり、エアコンなどの空調が効いたところで、ズラッと並んでいます。

ロイヤルティフリーの写真がすぐ見つけられなかったので、気になる方は、「サーバールーム 写真」で画像検索してみてください。まさにそこに表示されるようなイメージです。

こんなイメージです

みなさんが、ゲームをプレイしているときは意識しないでしょうが、プレイしている背後では、こういった機械が動いています。逆をいえば、こういった機械を置かないと、ゲームできないわけです。

じゃあ、FGOというゲームを提供しているディライトワークスにこういった設備があるの?といわれたら、それは違います。

本当は、自分の設備を持っているところで、サービスを提供したらわかりやすいのですが、こういうネットワーク設備を維持することって、スキルを持った人間とお金が必要で簡単ではありません。

インフラといいますが、設備を一からつくることや、設備の能力を高くするために機械の開発を行ったり、維持することって、大きな会社でないと難しくて、

FGOでは、Amazonが持っている設備を借りています。

みなさんは、アマゾンのAWS(Amazon Relational Database Service)って、聞いたことがありますか。一般的には「クラウドコンピューティングサービス」というものですが、名前は覚える必要はありません。

ポイントは、ベースになる設備はAmazon(他社)にありますよということです。Amazonが設備を維持していて、インターネットを通じて、ゲームを提供しているってことです。

そして、データのやり取りがあった分だけ、ディライトワークスはAmazonに使用料を払っているわけです。ベースとなる設備の部分は自分で見なくていいので(保守やメンテナンス・開発など)、コストが安くすむし、FGOのエンジニアとしては、アプリの部分…ゲームの中身をよくすることに集中ができるというメリットがあります。

(2) じゃあ、AWS(インフラ部分)って全体的にどういう作りになっているの

セリフにFGOの構成って書いてありますよね。みなさんが、構成って言葉になじみがあるかはわからないですが、ネットワーク構成とよくいいます。さっきみたいに、実物の機械ごとに絵を作っているわけではなくて、

そこにある機械にどういう役割を割り振っているのか、絵でわかりやすくしたものです。ハードというよりは、役割とか機能といったくくりで、こういった処理を通じて、接続してますよと表しているものです。

イメージのために誇張しますが、なにも言われずにこれを渡された場合、この絵全体が1個のパソコンの中だけの話の場合もあるし、逆に、たくさんのビルにさっきのような機械をたくさん並べているような場合もあります。

なので、この絵をみただけのときは、これがどういった機械で提供されているかまでは、その設備を持っている人でないとわかりません。

でも、今回は、アマゾンのAWSの話をしているので、想像できるところはあります。

アマゾンは、莫大なインフラ設備を持っていて、FGOなどの他社にインフラを貸しているので、これそれぞれの固まりは膨大な大きさの設備群です。

今回、緊急メンテの話で「ハード故障」が問題になっているけど、構成でいったら、どこだかわかりますか?

先取りでいいますが、ここの赤枠で囲ったところですよ。でも、あくまでも概念図なので、実物上はさっきみたようなサーバーという機械が動いています。

ああいった機械がビルの中で地平線の彼方まで連なっていて、そこの中の一部ですよ。設備としては、アマゾンの持ち物ですが、サービス上は、FGOのために割り当てられています。当然、運営はアマゾンに使用料を払います。

ちなみに、緑枠は、トラフィックを分散する機械(みんなが一斉にアクセスすると機械に負荷がかかって壊れやすくなるので、接続をたくさんの機械に分散する)。

紫枠は、おそらく、サービスを使っているアプリ管理者が使いやすいようツールを使うためのところ、オレンジは、ユーザーがいるところに一番近いポイントで、データのやり取りをするのが、重くなったりしないので、そのための機械だと思います。

なので、これは、Amazonが他社に貸し出しているの膨大なインフラを、サービスといった括りでマンガにするとこうなりますよといった絵です。

(3)ネットワーク構成と、実際に動いているハードは別

なので、実際に動かしているハード(機械)と、中で走っている処理は違います。携帯電話もそうですよね。スマホで人間が操作して目で見えているところ(端末)と、電波のように、目では見えないけれど、操作したことが、電波に乗って、プログラム上、交換機で処理がされているところがあります。

目で見えるハード(機械)と、目で見えない「内部の処理の部分」。今回の絵は、この目で見えない方の部分の話です。内部処理を大まかにどういう風に振り分けているのかという絵です。

だから、色々な考え方はできますが、これだけみて、FGOの今の構成これだから絶対ハードウェア障害嘘やろというのは、ちょっと言いすぎです。

なんでといったら、ソフト構成(プログラム部分)は、ハードがあってはじめて動くからです。なにもないところでは、プログラムは走りません。

こういったクラウドも全体としては、実体のあるハードで動いてます。今回の故障についても、今、アナウンスされている情報は本当に少ないので、断言できませんが、まずもって、「ハードウェア障害」のはずです。

5 でもね。ハードウェア障害だけでもなさそう

(1)ハード故障にしては腑におちないところがある

でもね。短いツイートの文字数で、表現ができなかったはずと思ってますけど、このベストツイートが書いた人のいいたいことはなんとなく伝わってきます。

ハードウェア故障って嘘だろって気持ち…なんとくわかります。今、運営からだされている情報だけではまったく足りないし、わかりませんが、これは、色々な考え方ができます。

「ハードウェア故障だけじゃないでしょ?!」というのは、そうかもしれないなって…なんとなく思います。でも、わかりにくいですよね。説明します。

(2)ハードウェア故障ってなに?

この言葉がわかりにくい人もいるかと思うので、一応ねんのため。基本は、サービスを提供する機械自体(ハード)が壊れちゃったということです。

ソフト故障と区別するための言葉です。サービスを提供している機械がダウンしているので、機械を交換をするか、サービスを提供できるバックアップの機械に切り替えないといけません。

携帯電話もそうなのですが、結構設備って、壊れることがあります。商用として、サービスを提供していると、イベントとかで高負荷がかかることがあって、カリカリカリ処理させた後、アラームを出して壊れるんですね。

(3)ハード故障が起こっていても、サービス中断はない場合はある

普段みなさんはサービスが切れることってあまり、遭遇しないと思うんです。もちろん、ハードが壊れるていることはあるんですよ。でも、それと、サービスがとまることは別物です。

システムって、機械が壊れることを前提に作っていて、壊れたときに、サービスをすぐ復旧する発想で作られています。

対処としての考え方は、主に2つで、①再起動をかけるか、②バックアップの機械に処理を切り替える、です。

みなさんも、パソコンがなんかおかしいなと思ったときに、PCの再起動をかけたこってありませんか。あれといっしょで、交換機とかだと、再開というのですが、機械の処理がおかしくなると自動的に再起動がかかって0.3秒程で立ち上がるようになっていたりします。

不具合があって、これを何回も繰り返すと、もっと再起動の時間が長くなってシャットダウンするんですけどね。…故障です。

もうひとつは冗長化構成というのですが、言っていることは簡単です。サービスを提供している機械を複数台用意して、ハードが壊れたときはバックアップに切り替えてサービスを提供できるようにすること、こうすると、人間が気づかないレベルでは切れていますが、サービスは止まりません。

サブ側のバックアップの機械で走ります。イメージとしては、「ブレードサーバー 交換」という文字で画像検索して欲しいのですが、その間壊れているメインの機械は引き抜いて、新しい機械に交換します。

こんなイメージです。

運用方法としては、交換するストックについては事前に機械室に用意していて、壊れたときは新品と交換しています。

なので、ハードウェア故障があっても、通常は機械に再起動がかかったり、バックアップにつながることでサービスは継続するという状態が普通です。

逆に、今回のようにサービスがとまってしまった…ということは、後でみるように、アプリケーションサーバーもハード故障しているし、バックアップにも切り替えができなかったことをいいます。

なので、AWS側のハード故障だとすると、ものすごい影響がでるはずだ。そうしたら、ニュースになるし、AWSも、不具合をアナウンスしないといけなくなるはずだ…と思っている人はちょっと待ってください。

こういったネットワークって、サーバーだけでも何千台もあります。そのうちの何台かはサービスで使っていれば当然壊れることもあります。僕も技術系の仕事をやるまでは、機械が毎日頻繁に壊れている事実を知りませんでした。

でもね。ハード故障は避けられないけど、できるだけサービスはとまらない仕組みで作ってあります。通常ハードが壊れても、影響は殆どありません。

仮にサービスに影響があるときも、影響範囲はごく狭くなるように作っていて、クラウド上の故障だとしても、FGOユーザーだけが影響を受けている状態っておおいにあります。

本当なら、ネットワーク上は、数秒以内に自動迂回をかけて復旧しないといけません。再起動がかかったり、バックアップの機械に切り替わることで、サービスを継続させる。今回の内容も、ハード故障はそんなに問題ではありません。必ず発生するからです。それよりも、すぐにバックアップに切り替わらないことの方が問題です。

(4)ハード故障にしては対応時間が長すぎる

あとね。ベストツイートの人が思っていることって、これです。ハード故障にしては、長すぎる。通常ハード故障って対応が短いんですよ。ユーザーがサービス断に気づくことってまずありません。

とくに、AmazonのAWSは切れないことに定評があるので、通常の不具合については、サービス断を感じさせない、設備が壊れたときの不具合対応のノウハウがあるってことです。

サービスが途切れたとしても、自動再起動、自動切換え、だめなら、手動で切り替え、最悪でも、すぐ壊れている装置を交換です。そんなに時間がかからないんじゃないのって思っているはずです。

そうだとするとねぇ。ハード故障は嘘!は言い過ぎだけど、たぶん、内部処理で不具合かかえているんじゃないの?という考え方はすごく筋があります。なるほどねって。

とくに、構成図でも書いてあるけど、今回のサーバーはこの絵でいうと、この赤枠で囲った部分です。クラウド(雲)の上にあるからでしょうが、Aurora(オーロラ)と書いてある部分です。

MとRがよくわからないという人がいるでしょうが、今回の話からすれば、そこはあまり重要ではないです。M(メイン)とR(レプリカ)といいますが、

サーバーって、データを扱っているので、「書き込み」の処理と「読み込み」の処理を行っていますが、どちらかというと「データを読み込む作業の方」が多いので、読み込み処理だけのサーバーをR(レプリカ)に任せています。

目的は、負荷分散です。

そこよりも、ポイントは、MもRも、複数台で書かれているところで、ようは、壊れたらフェイルオーバーといって本来切り替わる作りになっているはずです。自動で切り替わるのが通常です。

でも、サービスが落ちましたよね?切り替わらなかったということです。サブ側の機械で走らせることができないプログラムの問題があったんじゃないの?と、思っているはずです。

通常、プログラムとかの問題。ソフト上の故障って、内部処理で目で見えないので、まず、プログラムがどう走っているのか、保守ツールを使ってログ(信号のやり取り)をとります。

そのうえで、解析ツールとかで、処理に対して、返答がおかしくないか、だんまりになっていないか、不具合の切り分けを行います。

ようは、ソフト故障に近づく程、対応レベルが難しくなるし、解析が難しくなるので、時間がかかります。この時間がかかっているところが、ベンダーとログ解析していたんじゃないの?内部処理(サーバー間のプログラムの連携)に問題があるんじゃないの?というのを思わず感じさせるわけです。

もちろん、わからないし、企業のノウハウを含んでいるので、FGOの運営はそれをそのままユーザーに周知する義務まではないというのは補足させてくださいね。

5 アプリケーションサーバーのハード故障って書いているけど、それって?

公式には、下のようにでていますよね。たぶん、みんなのツイートのメイン部分は気になるんでしょうね。これでは、どこのハード故障かさっぱりわからないよというのに、エンジニアが反応したんだと思います。

僕も、技術系だったので気持ちはよくわかるし、できるだけ正確な情報をだしたいというのは重々わかるのですが、たぶん、これはユーザーサイドが知りたい情報ではないはずです。

これは、FGOのエンジニアの気持ちとして背後にあるのは、多分、「一番根本となるデータを保存しているデータベースサーバーはやられていないので、安心してよ」ということのはずです。

もちろん、本当のところはわからないですよ。今後のアナウンスに期待してください。でも、一応、みなさんは知っておいてください。

今回の問題のネックにあるのは、ネットワークの詳細な説明ってところにあるわけではないです。ユーザーからみて、データサーバの不具合か、アプリケーションサーバーの不具合かなんて、あまり意味がないです。

エンジニアは…まあ、長所の裏返しでもあるのですが、専門家として、つい、正確な知識を伝えたいと思ったときに、普段仕事として8時間以上、エンジニア業務に携わっている人と、ゲームを楽しむユーザーとの間に知識差があることを忘れるときがあります。

本当はね。ネットワーク図を使って説明というのを、エンジニア相手にはしてもいいですが、なんでサービスがとまっているの?って、ユーザーが知っているサービスレベルの言葉に置き換えて説明する必要があるんですね。

ちなみに、アプリケーションサーバーについては、後日時間があったら書きますね。でも、このアナウンスでFGOのエンジニアがいいたかったことは、みなさんの、連続ログイン対応や、概念礼装、サーヴァントの情報は復旧できます。大本になるデータはやられていません。

対応可能ですってことをいいたかったんだと思います。

6 少し思うこと

みなさんは、多分、思っていることあるはずですよね?これじゃ、わからないよ。僕は少なくともそんな印象を受けます。

でも、ネットワーク詳細の報告を期待するというよりかは、ユーザーが必要な情報がもっと何かを考えて欲しいなって期待します。

ようは、サービスの中断って結構大きい不具合です。それが緊急メンテナンスという形で長時間がかかったんだから、なにか根本的な問題をネットワークにかかえているんじゃないの?という疑問がわいてきます。

メインは、そこに対する説明ですよね。なんで対応や、切り分けに時間がかかったの?や、その不具合はベンダとかで解析できていて、今後、再発しないんだよね?の説明に必要な事項です。

今回でいえば、アプリケーションサーバーのハード故障なのに、なんで時間がかかったの?という話と、今後、同じところが壊れたときには、サービス中断は起きない。もしくは、起きたとしても、一晩中かかることはないんだよねに関して説明して、

後は、みんなが心配しているデータは復旧できるんだよねというユーザーの疑問に手厚く答えればいいのかなって思います。

7 今回の不具合ってなんだろう

アナウンスは、ハード故障としか書いてないので、全然わかりません。でもね。ちょっと方向性だけでも想像してみましょうか。

たぶんね。ひとつというよりかは、複数の不具合かなって思っています。不具合原因が複数あると、解析に時間がかかることが通常です。

少なくとも、今回概念礼装とサーヴァントが消えていますよね。アイテム情報と、サーヴァント情報のデータが保存しているデータベースに接続ができなかった問題が一つ。

そして、アプリケーションサーバーのハード故障が起こった時に、他のサブに切り替えできなかったという2つの問題が発生しています。

なので、アプリケーションサーバーが何かの条件を満たしたときに、必要なデータベースサーバーにアクセスできない問題が発生するのと、(ここも、本当はデータベースサーバーがデータを返せない状態になっているという可能性が高いですが)

そこで、スタックした処理が待機したままになって、他のバックアップにある機械に切り替えようとしても、FGO自体が人気ソーシャルゲームなので、イベントがあるようなときには、他の設備も高トラフィックで満杯。他の設備に通信を振りむけるだけの処理を抱えられず、そのまま、規定時間をこえて、シャットダウンするのかなって思っています。

完全に情報がゼロで方向性を想像しているから、憶測ですよ…でも、なんとく、もともと、イベント時にユーザーの量に対して、サーバーの容量が足りていないのと、何かアプリケーションサーバーかデータベースサーバーにソフト上の不具合をかかえている気はなんとくしています。

ここは、FGOユーザーに聞いてみたいところがあるのですが、FGOって、ゲームイベント初日とか、ユーザーが集まりそうなタイミングで壊れがち(緊急メンテナンス)になっていませんか?

そうだとすると、トリガーのひとつはサーバーの容量ですよ。容量がひっ迫すると機械が普段できることが、できなくなるような問題が発生したりします。

こういった問題って、本来、FGOのエンジニアが、設備を保守しているAWSのエンジニアにもっと突っ込まないと解決が難しいです。

サーバー1つとったって、何十個の装置からできていて、どの部分が壊れたのとか。壊れるときも、(AWSの)システムを保守している人から見れば、アラーム(エラーコード)を出して壊れているのが残っているはずなので、そのエラーはどういうことなの?とか、もっと、設備の保守をしている人に突っ込まないといけません。

ユーザー目線でなく、エンジニア目線で話をするなら、今回壊れたハードって、AWS側で、サーバーを作っているベンダーがいます。なので、今回壊れたハードをベンダーに戻して、検証設備などで、どこが問題だったかを聞くこともできます。

ただね…ここは、FGOとAWSの保守契約の取り決めによっても、できること・できないことがあるので、その場合は、エンジニアとしては少し対応が難しいかもしれません。でもね。やっぱりサービスの根幹にかかわる部分なので、FGOのエンジニアが自分のところの重役と連携を取って、段階的に調整を取ることが必要なんじゃないかなって思います。

ゲームがまったくできない。サービスが中断しているって、やっぱりユーザーとの信頼性の話なんです。その意味では、FGOユーザーは詫び石って部分をジョークにしているところもあり、このゲームが本当に好きなんだなぁ…と感じさせるところが一杯あるのですが、

やっぱりね。エンジニアとしては、問題のポイントをもう少し煮詰めて欲しいなって感じました。

たとえになりますが、車とかを買ったときに、その車がしょっちゅう壊れていて、ディーラーとかに持っていっている人がいるとしたら、やっぱり、なんで壊れたのとか、対応が長引いているのはなぜかとか、今度は大丈夫なんだよねという話になるわけですよね。

そこはやっぱり、サービスレベルの話にスライドをさせる必要があります。なんで、買った車がこんなに使えないのという疑問に答えるのが先で、その後に、必要があれば、エンジンのつながる仕組みの話です。

今回、ツイートを見ていたら、サービスがしょっちゅう使えないのに、なにがネックになっているのかがわかりにくいというのがベースにあるのを感じさせます。

ポイントがわからない。だからユーザーとしては、エンジンの話をはじめている気がしています。

これじゃあ、わからないから、せめてとっかかりが欲しいなって。

でも、詫び石のジョークや、緊急メンテナンスのジョークの数々を見ていたら、FGOのプレイヤーはこのゲームが好きでたまらないというのが見えてきますよ…

そういった連続ログインを楽しんでいるファンに、やっぱり、こんな画面をみせちゃいけません。

これは意識失せますよ…気絶します。こんなクリティカルな攻撃はありません。

もちろん、できること、できないことはあるので、そこは上手に説明すればいいのかなって本当に思います。

運営のメンテナンス情報の更新をみていたら、ユーザーがわかるという意味においては、色々なところであまり聞き上手じゃない気がしました。もちろん、頑張っている節は見えるのですが、少しアプリケーションサーバーのハード故障というのは、対応する順番としては、八艘飛びのように、ちょっと飛んでいるかもしれない。

ゲームマスターとしては、ベストコンディションの維持より、バッドコンディションとの付き合い方を学んでほしいなって。今日の第一特異点メモリアル緊急メンテナンスの話は以上です。

科学の話だけでなく、魔法の話も上手に組み合わせてみてください。高難易度クリア、期待しています。

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