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2分間の夜に思いを 皆既日食2017

time 2017/08/23

2分間の夜に思いを 皆既日食2017

こんにちは、よっしーです。2017年8月21日(現地時間)、アメリカでは皆既日食を見ることができました。

(地図出典:greate american eclipse:https://www.greatamericaneclipse.com/oregon/)

赤い矢印が皆既日食を見ることができたルートですが、西はオレゴン州から、アメリカ本土を横切って、東のサウスカロライナ州までの14州もの広い範囲です。

アメリカ各地で観測イベントが設けられたので、日本から現地に見に行った人もいるのではないでしょうか。

1 真夏の昼間に突如訪れる、2分間だけの夜。

照っている太陽が突如、月で覆い隠され、黒い太陽のようになり、辺りは急に気温が下がっていく。ちょっとしたタイミングが紡ぎだす、地球の魔法ですが、

北米大陸を横断する形で、昼間を突如2分間だけ夜にするような魔法がみれるのは、まさに99年ぶりです。だからこそ、100年に1度のイベントとしてアメリカではそれを楽しむ人がいるのですが、

でも、まずは見てみましょうか。動画としては、まさに色々なものがあるのですが、撮っている人の気持ちがよくでているということで、僕はこの動画を引用したいと思います。

撮影者の「信じられない。すべてが非日常な光景だ」という内容を楽しんでみてください。他の人も、2分間という魔法の中で、夢中になっていますので、その人たちの様子もあわせて楽しんでくれたらなと思います。

ちなみに、皆既日食は英語で、Total solar eclipse(トータル ソーラー イークリップス)といいますが、動画を引用したのは言葉の中身というよりも、その雰囲気です。みなが楽しんでいるという感じをつかんでみてください。

みている場所は、ここで、アメリカの左上、西海岸のオレゴン州 マドラスです。

動画については、科学をわかりやすく説明してくれているVeritasium(ベリタジアム)から引用しますね。

裸眼で目をやられないようにするサングラスを付けています。

39秒から、日食がちょっとだけ紹介されます。太陽の前を月が入り込み、欠けていく姿です。

ちょっとした田舎町の小高い丘にいます。太陽の光が少しかげってきて、全体的に気温が下がっているみたいです。

いや、いい顔ですよね。まるで少年のようで1分51秒にオーマイガー!54秒に再度、オーマイガーです。これはすごい!と本当に楽しんでいます。背後で女性が「weired(ウイアード):なにこれ?変。」といっています。

2分7秒、まわりから思わずオォーォ!!という歓声があがります。撮影者も、ものすごい光景だといいます。太陽が光のリングとなって隠れていきます。

2分20秒 なにが起こっているんだ。こんなの完全に普通じゃないよが続きます。

うそだろ?ものすごく不気味な光景だ。言葉とは裏腹に、ものすごくいい笑顔ですよね。横にいる女性にも注目してください。オォー!の顔です。今、まさに非日常を楽しんでいます。

2分45秒 煌々と輝く黒い太陽があらわれます。まわりは白い光です。ちょっとした魔法の世界の景色です。

一応、科学の世界の話もしますが、この白くもやのようになっているのはコロナと呼ばれるもので、太陽の周りにある高温のガス層です。

このコロナに興味がある人が世の中にはたくさんいて、太陽の表面が6000度ぐらいであるのに、このかすみのようなコロナは、100万度をこえています。

普段は月の明るさしかないので、特殊な機械がないと、みることはできないけど、ものすごく高温。理由は熱が伝わっているところで争われていますが、よくわかっていません。

他にも、上部に火の竜のようなプロミネンスも見えます。実は、数千度から数万度です。目で見えるところでは、この周りのかすみのようなところが一番、あつくなっています。話をまた動画に戻しますね。

景色全体がすごく変だ。周りがどこもかしこも夜明けや日没みたいな感じになっているといいます。

彼らが知る朝10時の光景ではありません。

金星や星も見える。これは一体なんだ。言葉で説明できない。すべてが非日常だ。

そうでしょうね。2分前までは、真昼間で太陽が照っていたのに、その2分後には、いきなり金星ですから。

周りの人の歓声や口にしているセリフが、やっぱり見たことがないような変わった景色を見ていることが伝わってきます。空に黒い穴があいているよといっている人もいます。

4分20秒、大きな歓声が巻きおこります。そうです。太陽のカムバックとともにできるダイヤモンドリングです。自然と拍手がわきおこります。

全体の雰囲気という意味では、ABC newsもなかなかいいのでお勧めします。少し引用しますね。

同じオレゴン州でも、リンカーンビーチなので、先ほどのマドラスから海岸にぶつかるまで西にいったところです。実際の動画は下のリンクから見てくれるといいと思います。

もちろん、ここででている景色は3分前まで朝10時で真昼間だったものが、突然夜になったかのようだということです。

ものの2分後には、太陽が戻るので、本当はネオンライトはつけなくてもいいはずなんです。つけても、また消さないといけません。でも、いいところですよね。この2分間を町の人に楽しんで欲しいと思っているお店のささやかな思いが見えます。

http://abcn.ws/2wg5miX

(出典:Total solar eclipse wows crowds across the US – ABC News -)

現に平野のようなところの画面としては、真っ暗ですよね。でも、忘れてはいけません。

朝の10時で本当は突如訪れた2分間だけの夜の出来事です。魔法が解けた3分後にはまた、真昼の景色に戻っていきます。

たくさんの人が見に来ていますし、イギリスから来ている人も紹介されています。ホテルは予約でいっぱい。また、この動画ではないですが、他にもみていると、道路がものすごい渋滞になっているのも見ることができます。

おや?ABCニュースは、ちょっとしたロマンチックな魔法も取り上げていますね。女性が素敵な笑顔で笑っています。5分25秒をみてみてください。「夜空のダイヤモンドリング」がまるで本物になって彼女の指に?と流れ、指輪が打ち出されます。

女性としては、とつぜん、皆既日食を見た後、指輪を差し出してプロポーズされて、思わず(感動で)震えたと答えています(男性は緊張で)。

返答は「Yes!はい」だったのでよかったですね。お幸せに!

2 偶然と必然が絡み合うところ

(1) 皆既日食は、太陽と地球の間に月がわりこむときにおこる

知らないこと、もしくは日常でみないものをみてみたい!というのは、ちょっとした人の本能かもしれません。その場にはいないけれど、ちょっと変わった光景と、それに対する人々の行動を楽しくみることができました。

でも、皆既日食って、なんで突如夜みたいになるの?という人もいるかと思います。

でも、答えはシンプルです。普段は太陽が地球をそのまま照らしてくれているので、光が届いていますが、ときに、月が間に入って光をさえぎることがあるから夜みたいになるんです。

でも、絵で見た方がわかりやすいですよね。国立天文台の動画がわかりやすく説明してくれているので、引用をします。

(出典:国立天文台(NAOJ):https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/08-topics04.html)

普段は、あたり前ですが、太陽が直接地球を照らしてくれています。

ただ、月も地球の周りをまわっています。ちなみに、この絵にある400分の1はキーワードなので、一度頭の隅に入れておいてください。

月の方が軌道をまわるのが早いため、ときに、太陽と地球の間に月が一直線に入ることがあります。

で、面白いところですが、太陽と月では大きさが400倍違うので、本来なら光をちょっとしか遮らないはずですが、ここで遠近法のような効果が効きます。

太陽と月、地球との距離はそれぞれ400倍違うので、地球から見ると、月の円の中に、すっぽり太陽がおさまってしまいます。動画でも「奇しくも」と表現してますよね。ほんとに偶然です。

当然、大きな影が地球上に照らされます。ビル影ではないですが、月の影になっているところが、地球上で円になって、真っ暗になる。すると、さっきのような2分間だけ夜が訪れるような現象があらわれます。

これが皆既日食の起こる理由です。

(2)日本で次の皆既日食はいつ

非日常ということは、普段はめったに起こらないということですが、ベースは、地球と月の公転の話なので、いつどこで発生するかは、必然的に計算ができます。

では、みなさん、次の日本での皆既日食は…いつでしょうか?

35年…?!

そう、2035年です。あと、9月と2日です。

僕は千葉なので、関東をベースに考えますが、今から、18年後に、北陸から関東で皆既日食が見られます。石川県の能登半島から、茨城県の水戸を午前中から抜けるルートですね。

たった、2分間の偶然と必然の間にあるようなことなのですが、今から、日本で見られることを楽しみにしときたいなと思います。

 

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