2019/02/27
こんにちは、よっしーです。今日は8月4日(金)ですが、台風5号の進路が、大まかに絞られてきました。
基本的には、九州から西日本、そして、日本海へ向かいます。
(出典:米軍台風合同情報センター:http://www.usno.navy.mil/JTWC/)
もちろん、月曜日(8月6日)以降は、予報円が大きいので、確定ではないですが、大きな部分はそう外さないはずです。
8月4日現在(6:30)の時点では、今日、金曜日の午後に、鹿児島県の奄美地方に接近して、2日後の日曜日(8月6日)…朝の3時頃に、鹿児島に接近することが見込まれています。
(出典:気象庁:http://www.usno.navy.mil/JTWC/)
ニュースでは、奄美市で、地元の夏祭り「奄美まつり」のパレードが中止され、ちょうちんが取り外されるという内容をみて、あぁ…それは残念だよなぁ。遠い千葉から少し寂しく思いました。
1 強いのに、なかなか去ってくれない
台風5号の困りどころは、ここです。強い台風なのに、のろい。ノロジカのノルーという名前がついています。
中心気圧は、950hPa、中心付近の最大風速は40m/s とされていて、斜め45度にならないと人が立ってられません。強い台風です。
にもかかわらず、速さが10kmから15kmと予想されていて、おそらく、九州を抜けるのは8月8日です。逆をいえば、6日・7日はそこに居続けます。
強い台風程、北に進む力が強いんじゃないの?と僕は思っているのですが、なぜなのかは、よくわかりません。ただ、影響は大きいはずです。
2 当然に雨・そして、風。
(1)台風は雨・風のスペシャリスト
言うまでもないですが、台風の得意なことは、暴風を起こして、大雨を降らせるということです。台風情報は、6時間ごとに更新されますので、(4時、10時、16時、22時)頃を目安に注視してみてください。
また、台風の居場所については、直観的に可視化できる方がイメージしやすいはずです。必要に応じて、状況を確認してみてください。
(2)強く巻き上げれば、落とす雨も多い
今回の台風5号は強い台風です。7月21日の発生から、温かい海面の水蒸気のエネルギーを受けて大きく発達しています。
台風は中心付近…200-300km程といわれますが、たくさんの雨を降らせますが、当然、台風が通過する九州・四国地方で強い風が吹き、雨がふることは簡単に想像できるし、実際にそうなるはずです。
3 ただし、ちょっと離れた場所にも大雨が降ることに注意
(1)四国南部や、瀬戸内海南部・紀伊半島の人は警戒が必要
台風は中心付近に一番雨を降らせますが、一見わかりにくいのが、その周辺の地域です。
台風は激しい上昇気流となり、上に水蒸気を巻き上げますが、当然、強く舞い上がった雨は強く舞い降ります。台風が発生しているところは当然たくさんの雨が降るのは当然ですが、
次に警戒すべき地域ってどこでしょうか。
僕も含めて、あまり意識しないところが、山あいのところです、山あいの手前側…地形が高くなったところで、雨を多くふくんだ風が山を強く駆け上がると、ものすごい雨を降らせることがあります。
山を登ったところは気温が下がるので、たくさんの雨を含んだ空気が水分を持てなくなるんですね。飽和水蒸気量が下がるということです。シトシトという雨ではありません。逆でドシドシ雨を落とします。
(2)台風は通るコースによって、降り方のパターンがある
天気の専門家はあたり前だと思っているけれど、一般の人はあまり知らない。そのひとつがこれだと僕は思っています。
台風は通るコースが似ていると、雨の降り方も似ているということです。意識的か無意識かはわかりません。でも、専門家の説明を聞いていると、台風のコースが似ていると、雨の降り方も似ているといった意味合いを含んでいるときがあります。
一般の人が、台風が来る!と思ったときに、まず、思うこと。それは、どこに台風が来るの?です。どこが影響を受けるの?って思っています。
ベースにあるのは不安です。ときに大きな影響を受けますよね。生活は当然ですが、仕事やちょっとしたお出かけにしても、台風が来ると物事が円滑に進みません。とくに、大雨、浸水、土砂崩れなどの、災害レベルを受ける場合があるので、
一番の関心事は、じゃあ。どこが影響を受けるの?です。
これについては、台風が直接上陸するような場所は明確です。雨も風も強い!台風のコースがわかれば、僕らでもある程度判断ができます。
ただ、不安に思うのが、普通の人が一見わかりにくいところです。そのひとつがこれです。台風が進むところで、地形が高くなっているところ。
一見わかりにくいのですが、ここは災害に発展する可能性があります。自然が相手で難しいところはあるのですが、警戒しなくてはいけません。
本当は、天気の専門家に言葉を補ってほしいのですが、おそらくは、九州以外にも、四国の高知県や、瀬戸内海南部の岡山県、他には紀伊半島の和歌山県の人は、少し警戒しないといけないはずです。
地形として、山あいの手前になっていますよね。
台風にはパターンがある。似たような台風は、同じような雨を降らせる可能性があるということは、おそらく、専門家は当然の前提にしています。
だからこそ、過去の似たような台風を参考としてあげたり、シュミレーションをしていることがあったりします。影響も似ていますよというのをおそらく含んでいます。
(3)じゃあ、似たような事例は?
平成23年(2011年)の台風12号をあげたいと思います。
厳密には九州地方ではなく、四国の事案で、台風は高知県の東部から日本海に抜けているのですが、台風が大型で、動きが非常に遅いというポイントを重視したうえで、湿った空気が山の手前にたくさん流れるとどうなるかを確認していきたいと思います。
気象庁のページ、そして、和歌山県 県土整備部から引用します。
(出典:ホーム > 各種データ・資料 > 災害をもたらした気象事例:http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/index_1989.html)
(出典:和歌山県 県土整備部資料:http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080100/documents/higai_gaiyou_120914.pdf)
影響は色々あったのですが、まずは、和歌山県に記録的な大雨が降ったエリアをさします。
この雨も普通の大雨ではありません。台風がゆっくりたくさん雨を持ってきたため、年間に降る半分の量が、3日間で該当の地域に降ることになりました。
基本は山の手前のところで大雨が降ることになります。このときは熊野川に多大な影響がでたことを書いています。
実際の被害状況です。普通の浸水ではないですよね。自分の家がこうなったら…と思うと不安を覚えませんか。
たくさんの量があるので、はぶきますが、他にも、土砂災害、道路崩れ、電気などライフラインの喪失などの影響を受けています。
そして、全体としては、これだけの影響がでています。甚大な被害ですよね。
4 適切な警戒を
もちろん、過度におそれてはいけないと思いますが、自然災害のこわいところ、不安なところってここです。万が一のケースが発生したときに被害が大きいので、やはりリスクは知らないといけないのかもしれません。
もちろん、台風12号を例としてあげましたが、基本的な考え方は、地形の高くなっているところの手前の地域です。なので、四国南部や、瀬戸内海南部・紀伊半島の人も警戒が必要です。
多くの場合は大丈夫でしょうが、万が一被災した場合は、一番シンプルな考え方は2つです。①むやみに外出しないということと、②自分の体も含めて、貴重なものをどうやって高い場所に移すか頭で想定しておくです。
でも、まずは、リスクを知るということだと思います。
このブログがみなさんの参考になることを祈っています。