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ハリケーン 「イルマ」とは

time 2017/09/10

ハリケーン 「イルマ」とは

こんにちは、よっしーです。本日、2017年9月10日(日本時間の午後)、ハリケーン イルマがアメリカのフロリダ州を直撃するといったニュースが流れています。

日本だと、ハリケーンって何…?!という人も多いと思うんですね。でも、基本は台風のことです。

みなさんも、たとえば、千葉であったり、九州であったり、進路によっては、台風が自分のところを通ると聞いたら心配になると思うんですね。

激しい雨に風、交通網の遅延などで、予定がくるったり、場合によっては災害にあったりもします。

では、あなたがアメリカ人であったとして、下のフロリダ州に住んでいるとします。そして、テレビをつけたらフロリダ州に「台風」イルマが近づいていますといったニュースを聞いたとします。

みると、カテゴリー4だとか5だとか言っています。まず、最初に、何を思うと思いますか?今日は、この辺の話をしてみたいと思います。

1 台風は、生まれた場所によって名前がかわる

ハリケーンって、基本は台風です。もとは熱帯性低気圧ですが、生まれた場所によって、名前を使い分けています。日本近辺で発生したものは台風(タイフーン)。

これがインド洋から南だとサイクロン。アメリカや、南米で発生したものはハリケーンって、よんでいます。だからベースにあるものは、日本人の台風と一緒です。

激しい雨と風をともなう「台風」が近づいてくる。ここまでは日本人もアメリカ人も思うことは共通です。

でもね…自然現象としては台風と一緒だけど、1点大きな違いがあります。台風が来ると聞いたときに思うことです。

今日、みなさんに知って欲しいこと…それは、フロリダの人が、ニュースを聞いたときに何を思うかについて知ってみてください。

2 ハリケーンを知れ

フロリダ州はハリケーンがよく通るところです。日本でも、沖縄の人や小笠原諸島の人が台風の怖さを知っているように、フロリダ州の人もハリケーンの怖さをよく知っています。

ただ、ハリケーンが台風と違うところは、風速が強いということが前提にあります。最低でも秒速33mなければハリケーンとはよびません。

今回も、イルマの怖さをまず見てもらいましょうか。

動画はフロリダ州に上陸する前に、カリブ諸島で猛威を振るっている「イルマ」の姿です。

この風の音を聞いて欲しいと思います。

1分11秒もそうですが、大画面にして音を聞いてみてください。日本人が知っている台風の音じゃありません。飛行機のジェットエンジンの真後ろにいるかのような風と爆音が聞こえます。

自分の家の目の前がこれだとしたら、ものすごくこわいですよね。

では、実際にイルマが猛威を振るったところはどうなったでしょうか。たとえば、カリブ海のセントマーチン島は空港が有名です。

ビーチと、ジュリアナ空港がものすごく近く、手に届きそうな位置で、飛行機の噴射を感じることができるので、ちょっとしたスポットになっています。

ハリケーン「イルマ」が来る前と、来た後を見比べてみましょうか。

 

見てみてください。ものすごくきれいな海に、広い空、目の前を飛行機が通り抜けます。

飛行機が着陸していきます。滑走路のすぐ隣がビーチなんですね。

ん?これはなにをやっているんでしょうか。でも楽しそうですよね。

5分3秒、「来るぞ!(Here we come!)」と声が聞こえて、飛行機からのジェット噴射がビーチにいる人に吹き付けられます。

そうなんです。ここは飛行機のジェット噴射が直接体感できる場所としてちょっとした人気スポットなんです。

そのちょっとした島にイルマが直撃をして、猛威を振るいました。

これが、その後の姿です。

ヤシがしおれて、町は水につかり見る影がありません。もともとはトロピカルビーチにありがちな色彩豊かなところが、灰色基調のさみしい風景になっています。

フロリダ州は普段からハリケーンが通る町です。フロリダの人は、もともと、ハリケーンの怖さをよく知っているし、こういったニュースも当然よく確認をしています。

たしかに、ハリケーンも台風みたいなものですが、現地の人がもっている感覚は、日本人でいう台風とは感覚が違います。現地の人からすれば、ハリケーンって、ものすごくこわいことですし、自然の怖さを熟知しています。

3 今夜でも、後でもなく、今すぐ非難を

(1)テレビは「今」逃げろと

ハリケーンをよく知っている、フロリダの人に、こんな報道が飛び込んできました。内容は、ワシントンポスト(The Washington Post)やNBC Newsから引用します。

まず、フロリダのリック・スコット知事(rick scott)があらわれ、みなさん、「もう、時間ががありません…」とアナウンスをはじめます。横には手話通訳者もついています。

「嵐はすぐそこまで来ています」と発言します。「避難勧告エリアにいる人は、非難して下さい「今すぐです」」。この今すぐというのは、you need to go now!といっているのですが、

英語として結構強い表現です。その後に、これは、この州で見たこともないような壊滅的(カタストロフィック)な強さの嵐です…という言葉を続けています。その後も、日本ではあまり聞くことがないアナウンスが続きます。

命を守る行動にでてくださいといった内容です…「あなたの家や社会的ポジションは取り戻すことはできますが、あなたの命や家族を(失ったら)取り戻すことができません。あなたの命を守る行動を最優先してください」といったアナウンスを聞きます。

実際に、過去に来た有名なハリケーンの2倍の大きさのものが映し出されます。

こっ…これは…

あなたがフロリダの人だったら、何を思うと思いますか?

(2) すぐに家族とペットを連れて逃げなくては…

これですよ。日本人は、台風が来ても飛行機で逃げたりしないので、感覚としてはわかりにくいですが、これです。

実際に見てもらいましょうか。どこだと思いますか?ここはマイアミ空港です。

画面の地平線の彼方まで、ものすごい数の人が押し寄せていますよね。なにをしているんですか?

簡単です。ハリケーンが、フロリダ州全体を直撃するので、安全を優先してとりあえず逃げるんです。飛行機で州の外まで非難です。

どこまでですか。報道がいっているのは、ケンターッキー州の北部か、オハイオ州のシンシナティとかを例にだしています。

なぜかというと、今回のハリケーン イルマはケンターッキー州の南部までくると予想されているからです。

アメリカの国土は広く、フロリダ州は、大きさとしては日本の半分ぐらい(45%)です。

それでも、ハリケーンの怖さを知っているから、大変でも、そのぐらいの距離を実際に飛行機で移動します。実際に日本1.5個ぐらいの距離を飛行機で駆け抜けます。ハリケーンに追いつかれてはいけません。

内容をCBS newsからも引用します。日本時間でいえば、9月10日(日)の午後から、9月12日(火)の午後ぐらいまでは、ハリケーン「イルマ」が暴れるわけです。

フロリダ州の人口の4分の1である5600万人がそれぞれ緊急避難しました。さっきのカリブ諸島の画像はどの人も確認しているので、次、火曜日飛行に戻るときには、

家がなくなっているのではないか、浸水しているのではないか、建物が倒壊しているのではと不安に思っているわけです。

ちなみに、フロリダにあるディズニーワールドも、今日・明日は閉鎖してお休みを取ります。

https://disneyworld.disney.go.com/hurricane-irma-info/

3 大規模災害の避難は難しい

ただ、皆がすんなり避難できるわけではありません。結構問題があります。

ひとつは、飛行機代です。皆が逃げるのでものすごい値段になります。

画面が映し出されましたね。これは、フロリダの人が、パソコンかスマホで航空券のオンライン予約をアプリでしたときの画面ですが、

緑色の枠のところを見てみてください。ニューヨークまでの片道切符で大人3枚になります。

いくらになっているでしょうか?紫の線を見てみてください。総計1万飛んで228ドルです。3人で100万円以上ですよ。往復だと200万円はかかるでしょう。

この画像をアップした人が、「恥を知れ!!:Shame on you」と書く気持ち…わかります。

たしかに、納得できないでしょうね。この下の青枠のところが、なんだコレは!!なんですよ。

「これどう思う?:You think??」と書いているところの下です。見てみてください。

ハリケーンが来るにあたって、取り急ぎ州外に逃げるため、片道フライトを買うと大人3名で100万円の代金が表示されているうえに、

青枠のところで、

「低価格保障:Price Guarantee」
「おめでとうございます!最低価格にてご購入できます:Congratulations! You’re getting the lowest」と記載されています。

心の中で、飛行機会社に対して、ハリケーンが渦巻きます。予約をしている人は、今から、旅行に行くわけではありません。取り急ぎ、最低限のものを持っての避難です。

当然、こんな状況では飛行機代が払えない人はいます。むしろ払えない方が普通ではないでしょうか。

空高くを目指す飛行機会社が、これ以上はないぐらいユーザーの足元を見ています。

じゃあ、車は?当然、南部フロリダの道路は大渋滞です。

こちらは、ガソリンスタンドです。給油をするのに45分待ちで、ガソリンが売り切れになっているところもあります。

他にもアメリカでは、貧困のため、家がなくて、キャンピングカーの居住部を家代わりに住んでいる人たちもいます。当然、移動ができません。

こういった人たちもいるということです。5日間の間トレーラーでたえなくてはいけないのですが、こういった人はどうなるのでしょうか。

4 至高の強さを君に:カテゴリー5

ところで、みなさんは、ハリケーンの強さを表す「カテゴリー5」という言葉ってわかりますか。

これについては、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の説明が一番わかりやすかったので引用します。

(出典:JAXA:http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/data/trmmxge/images/TyphoonLevel.pdf#search=%27%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3+%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%27)

アメリカでは、風の強さの考え方としてシンプソンモデルというのを使っていますが、日本とは少し考え方が違います。

特徴としては、風の強さは、日本では10分平均ですが、アメリカは1分平均です。10分間という長めの時間で風力を丸めないで、突発的な強さも把握したいということだと思います。

そして、今回はカテゴリー5なので、赤枠の猛烈な台風というところです。フロリダは海岸に囲まれたところなので、多くのところで建物が壊され、浸水するという予想です。

カテゴリー5の言っていることは、ほとんどの建物が壊されるということです。

みな、取り急ぎ緊急避難をしていますが、心の中は、次帰ってくるときには、まず、自分の家は無事では済まないだろう…という思いです。これはつらいですよね。

 

動画では2m70cmぐらいの高さになるところもあるといっています。アメリカの家は、日本のような2階建てとは違って、1階と、ベースメントという地下をつくって平屋にすることが多いと思っていますが、

ようは、家がすっぽり沈んでしまう可能性もあるということです。

ニュースでもそれを取り上げているところもあります。地図で赤くなっているところ(主にフロリダ西南部です)が、9フィート(2m70cm)の高さの浸水予測されています。

車が大体6フィート(1m80cm)といっているので、完全に水に浸かってしまうということです。

これが全体で、フロリダの海岸沿いは最低でも1mの浸水予想がされているわけです。

カテゴリーの個別の強さは動画でも説明がされています。(1時間39分50秒あたり)

カテゴリー1は、基本的に問題ありません。

建物への被害はないが 、木の枝が折れたりする。その程度です。

カテゴリー2は、強い台風といった状況です。
屋根の一部や窓が壊れる。音が激しいといった状況みたいですね。

カテゴリー3は、風が強くてドアが内側に折れて壊れることがあるといっています。また、屋根の弱い部分が浮くこともあげられています。

カテゴリー4はどうでしょうか。被害が深刻になってきます。

木がなぎ倒され、屋根が吹き飛びます。構造に影響を及ぼすということです。

では、今回のカテゴリー5はどうなるでしょうか。

画像ではあまり表現されていませんが、基本的にはいっていることはシンプルで、ほとんどの建物は壁が壊されますといっています。

過去にみたことがない規模のイルマですが、住民としてはおそらく厳しい災害となるはずです。

無傷というのは難しいのでしょうが、なるべく被害が少ないことを祈っています。ちなみに、ハリケーンの今いる場所も、下のアースウインドというツールでみることができます。

アメリカまで地図を動かせば、ものすごいハリケーンがフロリダ州にいるということがわかります。

台風の動きをリアルタイムで。これで可視化可能!

すぐに見やすいよう、リンクもはっておきますね。

https://earth.nullschool.net/

このブログがみなさんの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

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