2019/02/27
こんにちは。11月21日に、Beat SaberのPlay Station VR版のリリース(北米・ヨーロッパ)がされましたよね。
そのときに公式で、Beat Saberのコアメンバーがちょっとした動画配信を行っています。
Q&A みんなの質問にこたえるよって形で、リリースに追われていて、アナウンスできなかったことや、今後のちょっとしたロードマップについて説明してます。
全部英語なので、今日はどんなことをアナウンスしているの?って気になる人のために、こんなこと言ってるよってポイントだけ書きたいなって思います。
1時間38分あって、それなりのボリュームがあるからポイントだけね。ちょっとした読み物として楽しんでくれたらって思います。
で、最初に簡単にメンバーの確認をしちゃいましょう。左の女性から順番に行きますね。
1 わかる範囲でメンバー紹介
①Michaela Dvorak(ミヒャエラ ドヴォルザーク)さん
チェコ語の発音がわからないところは許してくださいね。
Twitterで「Head of Marketing & PR at @beatsaber」と書いてあるので、ベースは、マーケティング・広報部長です。
Thank you everyone! It was super nice today! ❤️ https://t.co/IZUQQK7Q5j
— Michaela Dvorak (@dvorakmichaela) 2018年11月20日
②Jaroslav Beck(ヤロスラフ ベック)さん
Twitterで、Music guy Co-Founder / CEO と書いてるけど。オーナー兼CEO(共同経営者)だし、音楽家だから、楽曲も担当してますよね。
OST Vol.2 is out!!! I hope you will like it. Definitely check those guys out! 😉 https://t.co/BgmMopD7ty
— Jaroslav Beck (@Sqeepo) 2018年11月21日
③Vladimir Hrincar(ウラジーミル フリンカー)さんちょっと自信がないけど、この人です。エンジニアですよね。3Dゲームのグラフィックデザイナーやプログラムを担当。日本のポップカルチャーや、グラフィックボード系のことがものすごく大好き!!って書いています。
ん…?私もよくよく運のない男だな。Tシャツの文字に気づいてしまった。ならば見せてもらおうか。Beat Saberの性能とやらを!
Indie game developer at Hyperbolic Magnetism/Beat Games (@BeatSaber).
3D computer graphics programmer. GPGPU enthusiast. Hardcore fan of Japanese pop culture.
We were showing Beat Saber in our upgraded mixed reality booth at #CzechVRFest today. I’m super tired but it was awesome! See you tomorrow:) pic.twitter.com/p7TtW0E3Bc
— Vladimir Hrincar (@LokimanSK) 2017年5月24日
④Jan “Split” Ilavsky(ヤン スプリット ラブスキー)さん 読み方自信ないです。
Having early access game on two platforms at the same time is hard 🙂 We need more automated tests.
— Jan “Split” Ilavsky (@Split82) 2018年11月25日
左のウラジミールさんと合わせて、ゲーム開発者ですよね。インディーズのゲームメーカーとして立ち上げていて、カメレオンランというゲームが紹介されています。たぶん、共同経営者でもあるはずです。
ちなみに、カメレオンラン。ヒカキンさんのゲーム実況みてたら、面白そうだなって感じたのでシェアしますね。トップ画像はふざけているようにも見えるけど、なかなかゲームの魅力が伝わってくるなって。
2017年、アップルストアの無料アプリランキングで、上位に来てたってコメントしてるけど、すごくよくできてるってコメントをしてます。
2 場所は冬のチェコ プラハで配信
伝統的な箱庭の町。チェコ プラハです。こんなイメージ。
旅行は好きだが人混み嫌い(・・;) #プラハ #カレル橋 #プラハ城 pic.twitter.com/X3Vq66K742
— koka@hangover5 (@koka11436021) 2018年10月27日
【背景画像:フリー素材サイトPixabayから】#癒し #チェコ #プラハ城 #夜pic.twitter.com/0v7LA5iKpZ
— 癒し画像にゃんぼっと(梵蒼仭) (@bonsoujin01) 2018年11月26日
国はドイツの東にあります。
チェコで外は雪が降っていい感じだけど、ひと段落ついたので。
そうだね。今まではゲームを作ることに集中していたけど、PSVRがリリースされたしね。ゲームのことも話したいと思っている。
5月1日にスタートした時点ではロードマップがあったんだけど、modの修正がよかったので、その部分もロードマップに機能追加したくなったんだ。
今、アナウンスしているのは、北米バージョンがでて一息ついたから。ゲーム上は、ほかのプラットフォーム(Switchとかのことだと思う)でも、プレイできるようにプログラムコードのベース部分が完了したしね。
こんな感じでスタートです。でも、内容は、PS VR版がリリースできて一区切りついたので、ちょっとしたロードマップや、今後考えることをアナウンスしたいってことですよね。
ここでは、ざっくりとした紹介をするので、気軽にこんなこと考えているんだなって読んでくれると嬉しく思います。
もともと、Beat Saberの開発チームはインディーズメーカーだし、大変だったはずなので。
3 今後のリリースやアップデートについて
1 PS VRに追加する曲について
ゲームの曲数はオリジナル15曲に、まずは、有料の追加パックで30曲ダウンロードできるように考えている。 もちろん、みんなもっと曲を増やしたいと思っていて無料追加できるよう頑張っている
音楽については権利関係が複雑で、アーティストにお金を払わないといけない。
もともとはSpotifyみたいな無料で音楽配信を楽しめて、アーティストには広告収入から払う仕組みを検討していたんだ。
参考:Spotify(スポティファイ 日本:https://www.spotify.com/jp/)
ただ、サントラベースにするとゲーム音楽用に加工された部分がでてくるので、Spotifyに権利がないよねってことになる。
なので、まずは、有料になるけど、ミュージックパックとしてダウンロードして欲しいなって。もちろん、PC版にも追加するつもりで、用意している曲は30曲、まずは10曲だして、残りも早めにだしたい。
経験がないところだから、すぐリリースできるかはわからないけど、価格は、10曲、9.99ドル。
パックにしていく以上は、やっぱり楽しんでもらいたいので、背景の画像も変えたいと思っていて、曲にあったものを作っていきたい。
まだまだ5年とかかけて、もっといいものに開発していきたいんだけどね。無料の曲も追加されると聞いてるけど。
まずは、3曲無料で追加したいと思っているけど。無料でたくさんの曲を追加できるようにしたいよね。
インディーズのアーティストだったり、有名な人でも、自分の曲のプロモーションのために、リズムゲームに使ってもいいよって人から提供してもらう方法を模索してるけどね。
そうすると33曲追加されるんだよね。
もちろん! 現在は33曲。ただ、動いているところだから、ほんとはもっと追加できるようにしたい。
2 チャレンジモードみたいな、ゲーム難易度の設定はどんなこと考えているの?
ゲーム難易度をちょっとだけ変えて楽しめるように、8つのチャレンジモードを考えている。これはプレイヤーが設定するものだけど。
将来的には、(動画配信サイトや、トーナメントとプロ大会みたいなものも視野に入れてるので)オーディエンスの方が、ゲーム中に難易度をコントロールできるようなもの、リアルタイムに干渉できるものも導入したい。
ゲーム難易度については、どんなことを考えているの?
※ちなみに、ワードとしては、Mod(Modifier)という言葉をつかってるけど、コアメンバーは、ちょっと難易度変更の機能の意味でいってます。
最近までわからなかったのですが、PCゲームでいうMod(曲やセイバーを変更するカスタム機能)とは違ってます。
PS用にはシンプルなもの8つを考えている。曲を早めたり、ライフを増やす。1度でもミスするとゲームオーバーになるInst Failとかね。
実はプレイヤーが設定してから、プレイするのが普通だと思うけど。プレイを見ている人がゲーム中に変更する機能とかも考えているけどね。
ちょっと別のゲーム動画も引用するけど。
チャレンジモードとしては、ゲーム難易度をちょこっとだけ変えれるように作っています。シンプルなもの。
画面が傾いているところはごめんなさい。緑の枠で囲っているところ。この8つです。
①Insta Fail(インスタフェイル)
⇒サドンデス。1度のミスでゲームオーバーに
②Battery Energy(バッテリーエナジー)
⇒HP増し。ミスが多くても大丈夫
③Disappearing Arrows(ディスアピアリング アローズ)
⇒矢印が消える
④Faster Song(ファスターソング)
⇒曲のスピードを速く
⑤No Fail(ノーフェイル)
⇒無敵。ミスしてもゲームオーバーにならない。
⑥No Obstacles(ノーオブスタクルズ)
⇒ウォールなし
⑦No Bombs(ノーボムズ)
⇒ボムなし
⑧Slower Song(スローワ―ソング)
⇒曲のスピードを遅く。
③Disappearing Arrows(ディスアピアリング アローズ)は見てもらった方がイメージできるはずだけど、
ノーツがでたときだけ、矢印がでています。すぐ消えますけどね。きっと難しいはず。
3 ゲーム画面の背景や、カスタムセイバーとかの、カスタム機能はどうするの
ゲーム画面の背景や、カスタムセイバーとかについても質問があるんだけど
将来的にはサポートしたい。とくにセイバーの方は。ただ、優先順位とかあるので、もうちょっと後になりそう。
4 PC版とPSVR版のソフトの値段について
PS4の方がソフトとしては高くなるけど(PC20ドル:PS30ドルぐらい)。これは、公式に盛り込んだコンテンツの量が多くなっているから。コンテンツベースで考えていきたいと思ってる。
PCとPS4でソフトの値段が違うのはなんで?チーム内でもリリースの3日前まで大議論してたんだよね。
たしかに、PC版の方がカスタムModが入っているから、できることが多いのもわかっているんだけど。チームとしては、PS VR用に機能を開発しているし、プログラムのコードベース。コンテンツの内容から、PSVRの方を高くしている。
5 アジア版 PSVR版のリリースはいつになるの?
アジア版として、2・3ヵ月後(2月頃)になるかなって思ってる。システム上の問題をまずはキチンとクリアしておきたい
ローカライゼーションは?
韓国と日本については、ある程度だせる用意ができてるけど。テキストレンダリングといって、プログラムのコードを中国の漢字とかに変換するときに、
漢字の種類が何千もあるので、技術的な問題の対応をしないといけない。予定としては2・3ヵ月。もちろん早ければ、2・3週間で対応したいって考えているけど、
アジア圏トータルのパッケージとしてだしたいので、もう少し待っていてほしい。
※ちなみに、ここは日本での発売は来年になりそうだって話なので、ソースが気になる人もいるはず。もし、自分の耳でたしかめてみたい!って人は、上のYoutube。32分40秒から34分25秒を聴いてみてください(2分ぐらい)。2.3か月か2.3週間って言っているところは33分37秒から。
あと、ランキングで、パーフェクトな得点ってとったらどうなるの?というより、そもそもできないと思っているけど。
いちおう、ロボットになれば、理論上パーフェクトはできるんだけどね。上手に切れば(最初に切るときの角度70点+切り抜いたときの角度30点)で100点。それにノーツの真ん中を切っていけば、+10点。
コンボで×8倍になるので、正確に全部切れば、SSSになるよ。
そう、次のアップデートで当たり判定をアップデートするんだけど、PS VR版ではスコアが2%ぐらいよくなるはずだよ。
ちょっと英語だと説明ができないんだけど、スコアリングのアルゴリズムを変えたというより、ノーツが回転して向かってくるときに、上手に切れていることが読み取れなかった部分があるんだよね。
たとえば、スピードが速くなったときに、切ったけどスコア上は切ってなかったことになっていて、プロプレイヤー向けにちょっと修正を加えたところなんだけどね。
※ちなみに、スコアリングについては、アップデートのプロモード・Expert+(エキスパートプラスモード)のこともちらっと言っていて、こっちは当たり判定を小さくして、スコアをシビアにしていくことをいっています。
ちなみに、「シャア専用Tシャツを着る」ウラジミールさんは気づいてないけど、日本にランキングロボットはいます。このVtuber のおめがシスターズのプレイおすすめしたいなって。すごいですよ。ほぉぉぉってなるので、ぜひ見てみてください。
あと、PC版の人は公式がアップデートしたときに、Modが消えたように感じる人がいるはずなので、最新のModってどこにあるのって思う人向けの記事になります。よければ見てみてください。
PC版 Beat Saber(ビートセイバー)アップデート後にmodが消えていると思ったら。Modの最新版にアクセスするやり方や場所も
4 他のゲームメーカーとのコラボについて
コラボも考えているけど、現段階ではノーコメント。でも、いい質問だよね。
テトリスエフェクトの曲も、Beat Saberの曲として、コラボして欲しいんだけどというリクエストがあるんだけど。
いや、いい質問だね。もちろん、他のゲーム作っているところや、音楽なんかについても話はしていて、ちょっと現段階では何も言えない。ノーコメントで。
※テトリスエフェクトでは、下の動画みたいにBGMや操作に合わせてサウンドが鳴り、自分で曲を演奏したり、没入感があるからって意味のはず。実際、PC版のカスタム曲でもこの I’m yours foreverはプレイできる。
5 PC版の推奨スペックや、PSVRとの対戦プレイについて
みんなに遊んで欲しいので、あまり推奨スペックはあげたくないなって思っている。
ちょっと僕からも。こんな質問が来ていて、(PC版 Beat Saberの質問:新しいグラフィックボードがでているので) 推奨スペックはあげないの?って来てるんだけど。
※補足:新しいグラフィックボードGeForce RTX 20シリーズというのがでていて、こういうものに対応できると、ものすごく画質がよくなる。
たとえば、下の動画でみるぐらいの実写並みのリアルタイムCGがゲームで実現できる。Beat Saberは高品質なAAAタイトルにしないの?って質問
VR機の場合、ハードのスペックを上げ過ぎちゃうと、プレイできる人を選んでしまう。たくさんの人にプレイして欲しいから、下げているんだよね。
もともと、スペックとしてはハードの推奨スペック、HTC Viveなら「NVIDIA GTX 970」。オキュラスでは気持ち上位の「NVIDIA GTX 1060」に合わせているけど。
実際は、たとえば、1秒間に90フレーム程度の切り替えでもスムーズに動くようになっていて、推奨スペックよりGPUが低くてもプレイできるし、グラフィックボードとしては標準から2年遅れているかもしれないけど、そこは大事にしていきたい。
PSVRとPC版って、クロスプレイで対戦できるの?ってのもあるけど。
考えてはいるけど、プラットフォームが違うと、スコアリングとかが公平じゃなくなるかもしれないので、やるなら先に検証してからやりたい。
6 PC版のレベルエディターとマルチプレイヤーのサポートになんで時間がかかってるの?
こういう自分でゲームステージを作りたいって、質問が来てるけど、どう?
※補足:ビートセイバーメイカーじゃないけど、自分でステージを作りたいって機能。Unityって開発ツールができることをもっと一般的に扱えるようにしてってもの。
機能としてはできあがっているんだけど、MOD曲とかで動くかどうかもちょっとみたいところがあって、ちょっと検証に時間がかかっているよね。
7 今後やりたいこと
みんなが参加してワイワイ楽しめるようにトーナメントやe-sports(イ―スポーツ)にも参加できるようにしたい
Beat Saberも名前が知られてきている。開発も来年には一区切りつけたい。そして、将来的にはe-sports(イ―スポーツ)にも参加できるようにしたい。
もちろん、スコアリングが不公平にならないように、技術的に細かい部分の調整も必要だし、難易度としても、プロ向けとみんなが楽しめるような一般向けとトーナメントを分けたいと思っている。
4 まとめ
どうだったでしょうか。いそがしかったからだろうけど、Beat Saberのアナウンスってほんとに少ないんです。でも、動画を聴いていると思うけど。
けっこう、こだわって作っていきたい。そして、みんなに本当に楽しんでもらいたい!ってところがわかります。
けっこう、品質にこだわりあるよって。曲に、推奨スペック、スコアリングのところでもちょっとだけいってるんだけど、
技術的には盛り込めるけど、できるだけたくさんの人に、公正にほんと楽しんでほしい!!ってときに、実はジレンマもあったりする。
そんなことを言っています。でも、こういったことを含めても、どんどん面白いゲームになるといいなって思っています。定期的にアナウンスもできたらいいねって言ってるしね。
みなさんにも、ちょっとBeat Saberのことについて興味を持ってもらえたらいいなって。それでは。また。