2019/02/27
みなさん、こんにちは、よっしーです。これから、少しずつ食品せどりの許可申請の記事を書いていこうと考えています。
ただし、僕はその前に1つだけ気になっていることがあります。食品せどりって、google検索をしても、あまりノウハウがでてこないんですね。おそらく。
なので、初回のこの記事だけは少し違うことを書きたいと思います。食品せどりの許可申請についてすぐ知りたい方は、次の記事から読んでください。
みなさんは、小学生のころ、宮沢賢治の「注文の多い料理店」というお話をよんだことがありますか?あらすじを簡単にいきますね。
イギリス風の身なりで猟銃を構えた2人の青年紳士が山奥に狩猟にやってきました。だけど、獲物を1つも得られず、山の案内人が途中で姿を消したり、山の空気がおどろおどろしさを増してきため、宿へ戻ろうとします。
しかし、山には一層強い風が吹き、木々がざわめいて、帰り道を見つけることができない。途方に暮れたとき、青年たちは西洋風の一軒家を発見します。
そこには、「西洋料理店 山猫軒」とかかれていて、ドアには「どなたもお入りください。けっして遠慮はいりません」と書いてあったので、お腹のすいた2人はここで食事をしようと喜んで中に入ります。
中に入ると、ドアのところに、「とくに太った人や若い人は、大歓迎します」と書いてあり、また奥の部屋へ進むと「当店は注文の多い料理店です」と書いてあります。
さらに、ドアを進んでいくたびに「髪を整えて靴の泥を落としてください」、「鉄砲と弾丸をおいてください」、「帽子と上着を脱いでください」、「クリームを身体に塗ってください。耳にもぬってください。」といろんな注文をされていきます。そのたびに、2人は「あぁ、ここは格式が高いんだねとか、主人はすごく気のきく人なんだな」と自分たちに都合のいい解釈をしていきます。
しかし、「料理はもうすぐできます。15分とお待たせはいたしません。すぐたべられます。早くあなたの頭にビンの中の香水をよく振りかけてください。」といった「酢」をあたまにかけた段階で、だんだん変だなと思いますが、お腹の減った2人は指示されたとおりやります。
そして、最後に「塩をよく身体にもみこんでください」という文字と、奥の扉の鍵穴から、ぎょろぎょろ光る青い目玉が二つこちらをのぞいているのを見て、2人は自分たちが食べられることに気づきます。
中からは、「早くいらっしゃい。お皿も洗っています。あとはあなたがたと、菜っ葉をうまくとりあわせて、真っ白なお皿にのせるだけです。親方もナプキンをかけて、ナイフをもって、舌なめずりして、お客さま方を待っていられます。」などと声が聞こえます。最終的には、2人は助かりますが、大体、あらすじとしてはこんなところです。
こういう物語は色々な解釈ができます。筆者が本当にいいたいことはわかりませんし、だからこそ想像が膨らんで面白いのですが、僕はなぜ、わざわざ今回この話を引用しているのでしょうか?
1つは、せどりに興味がある人、これから始める人に対して、この2人の青年紳士のようになって欲しくないんですね。2人の青年紳士が狩りにきたけど、獲物を1つも得られず帰ろうとします。途方にくれているはずなんですね。しかし、だからといって、みなさんには、そこでよくわからないニッチな場所の「西洋料理店 山猫軒」に飛び込んでいってリスクを負ってほしくないんです。
基本的に、ぼくは最初はせどりを独学でやってみることをおすすめします。当初2ヵ月は自力なり、独学でいろいろ悩みながら実際に行動してみればいいのかなと思っています。
もちろん、これには、いろいろな考え方があっていいと思うんですよ。最初から、トップスピードでお金を得られるようになりたいと。でも、せどりをやったことがない人に「西洋料理店 山猫軒」かどうかを判断するのは少し難しいと思うんですね。
みなさんが、学生であれ、主婦であれ、サラリーマンの副業であれ、それこそ、環境は違うでしょうが、せどりも、1つのビジネスであるし、正業であることは間違いありません。お仕事なんです。
しかし、サラリーマンや、パート・アルバイトと決定的に違うところがあります。それは、あなたがすべてを決めます。あなたに決定的な裁量があります。そして、かけた時間よりも、結果が重視されます。
しかし、結果がだせないと働いたことになりません。あなたはそういうかもしれません。それはたしかにそうです。
ただし、そのリスクはあなたが負うんです。ようは、あなたが頭なんですよ、あなたは。経営者というとあまりにも規模が違いすぎて恥ずかしいですが、重要なことは「あなたが判断する」ということです。考えないといけないということです。
そして、商売では「頭の人は、必ず負担する部分とリターンの部分が見合っているか」を気にしないといけないです。とくに「トータルでメリットがだせるか」が重要です。そのときは、できるだけ自分に都合のいい解釈をしないことがポイントになります。
商売だからトータルで利益をだすためには、コストを抑える必要があります。最初はとくにそうです。ほしいものや、これがあったら便利というものを全部そろえていたら、いくらお金があっても足りません。
かりに何かを負担するとしても…たとえば、ちょっとした段ボールであっても…必ずそれが対価として見合うか、自分の目的に沿う形で、相手の言っている値段が妥当かは吟味する必要があります。
段ボールについてはAmazonに納品する目的であれば、極端に頑丈な物を使う必要はありませんし、大きなサイズで二重の紙からできている頑丈な500円から800円するものを使う必要はありません。
もちろん、より料金を支払えば、よりいい(強度の高い)段ボールが手に入るという意味はありますが、おそらくTooマッチなはずなんですね。納品のレベルぐらいではなんでそんなものをという話になります。まず、あなたの目的に沿わないはずです。
なにを当たり前のことをいっているんだと思うかもしれませんが、そうではないです。身近な物。たとえば、段ボールだと誰でもイメージができますが、これが場面をスライドさせて、やったこともないせどりといった話になると結構判断ができなくなるものなんです。
昔、マネーの虎という起業家を夢見る人が投資家である社長たちの前でプレゼンを行い、出資するかどうかを判断するという番組があったのですが、ある志願者(パン屋)さんは、
「東京の一等地で、大きな店を出してお客さんをドーンとよせないと、小さな店でちまちまして終わってしまうのです。だから、この額(7000万円)を出してもらいに来ました。」ということをいいだします。
それに対して堀之内社長という人がいうのですが、「そこがあなたが経営をわかってない証拠。どこにそんな保証があるのですか。ドーンとよせなきゃって、ドーンと来る保証なんてないんです。」と答えるのですが、あなたはどう思いますか?
商売する人って、たぶん、この辺うるさいんですよ。最初に負担するお金と、入ってくるお金は大体おおまかに想像します。とくに、相手の言っているメッセージはそのまま鵜呑みにはしません。かりに、のっかるとしても、相手の言い値(値段とか)はそのまま採用しませんし、その根拠を考えます。
パン屋をやるにあたって、どのぐらい儲かるかなんかもあらかたすでに、調べているはずです。そして、7000万円というお金を回収するのに、どのぐらいの利益が必要かについてもわかっているはずです。かりに7000万円が必要だとしても、その値段が妥当かは考えますし、相手がとってつけた値段でないかどうかや、他に手段がないかどうかは考えるはずです。
みなさんにも、自分の目的を達成する上で、過剰投資になっていないかは注意してください。かりに、払うのだとしても、必ず考えて下さい。自分だけでなく、その人が何を負担するのかや(どういったコストを負担して)、どのぐらいのリターンを得るかなど、少なくとも相手に有利すぎでないか。メインの目的は何か。数字の根拠については考えた方が賢明かと思います。キーワードは具体性です。
サラリーマンなら、決済や申請をだすときに数字の根拠を上司に説明する必要があると思います。そのような発想でもいいかと思います。もちろん、色々な考え方があっていいと思うんです。早く独り立ちしたいので、コストをかけてでも教えてもらったり、ツールを買いたいとかいうのも、あなたが納得すればまったく問題ありません。相手もあなたのニーズにこたえているだけですから。
ただし、結局はあなたなんです。あなたがそれを使いこなせるか、再現できるかといった部分は保証なんかありません。人によって環境も違いますし、能力も違います。当然、せどりにかけられるマンパワーや温度差も違います。お金の額も違います。
でも、重要なのは、あなたがリスクやリターンを判断し納得するということです。あまりその分野の知識がないときに、運の悪いことが重なって「西洋料理店 山猫軒」を訪れてしまったら、そのリスクをかぶるのはあなたなんです。
なので、物事を判断するときは、ある程度根拠についても考えて下さい。せどりは、最初はしょせん「狩り」なんです。マタギや漁師が罠や網をはるように、あなたが今日どこに行って、なぜそこに仕掛けを張るのか、どうやって狩るのかを自ら再現できないといけません。「狩り方」の「考え方と行動」をわかっていないといけません。
こんな「獲物」がいましたの情報があっても、獲物がそこから移動したら再現できなくなるのでは、あなた自身がすぐ困ることになります。
できれば、いろいろな人のブログを参考にして、その人のやり方の具体的な部分、客観的な部分をひろっていって、自分で再現できそうか検証してみることをおすすめします。
僕は有料なものに躊躇する人の気持ちわかります。もちろん、いろいろな考えを尊重しますし、僕の考えもあくまで参考レベルでいいのですが、ぼくは、最初は独学でスモールスタートでいいと思っています。リスクは無理に背負わなくていいんじゃないんでしょうか。そして、ある程度せどりにかかわってみて、少しイメージできてから判断すればいいんですよ。そんなにかかりません。2ヵ月もやればわかります。少なくとも、今決断できなければ稼げないなんてことはないと思うんですね。
まとめますね。あなたは、小さくてもその仕事について「判断を下す人」なんですね。そして、コストとリターンについてはある程度、未熟でも自分なりの考え方を説明できないと困ることになるはずです。
お金をだしても、うまくいかない場合も想定するのが大人ですし、客観部分の裏付けがないことに対する過剰投資は、事実上、あなたが被ることになります。もちろん、すごくうまくいく場合もあると思いますが、それは、ある程度判断ができるようになってからでも遅くはないのでしょうか。
とくに、せどりは、その人のやり方が合う・合わないというのもあるので、実際に、その人のやり方が自分でもできそうか、内容が正しいかどうかも含めて、客観部分をできるだけひろって判断してみてください。
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