2019/02/27
こんにちは、よっしーです。 成功事例だけでなく、失敗したものもみなさんの参考になると思うので、僕が一番最初に失敗した商品を紹介したいと思います。
一応、初回なので、簡単に理由も書いておきます。せどりには、典型的な失敗ってあります。これはせどりに限らず、あらゆる仕事で、やりがちな失敗ってあると思うんですね。
でも、ポイントは、その人だけが失敗するのではないということです。みなが失敗するような理由がそこにはあります。
僕は正社員時代、業務上で失敗した事例を資料にしたり、電話会議などで毎月40名ぐらいがアテンドする定例会議で報告や説明をしていたのですが、これも似たような発想です。
失敗に遭遇する確率が高く、だれもが、つまずく理由があるので、まずは、こういった失敗があるということを知ってもらう。そして、それについて考えることで、およそ業務としてできるだけ正しいやり方に近づけていく。こういった考え方です。
その意味で、今日の失敗テーマも先に書いておきます。食品せどりで最初にした失敗とは「値下がりに遭遇した」というものです。それこそ、グラフでみたら、すべり台の形のようにすぅっと値段が落ちていきます。
とくに、食品せどりをやるみなさんは、必ず自分の持っている食品は「値下がり合戦」に巻き込まれるんだ、値下がり合戦には必ずあうんだということを知ったうえで、一度は自分だったらどうするのか。それってなんでだろうとか考えてみてくださいね。
それでは、本題にいきます。
1 ある日の昼下がりに
食品カテゴリーの権限が付与されたメールを読んだ後、ぼくは嬉しく思っていました。これで、買付けができるかどうかわからない日々に心配することなく、商品のラインナップ増やすことができる。きっと、仕事も安定し、今後は収入も予測できるはず。ふぅ~。僕は安堵のため息をつきます。
しかし、まもなくあることに気がつきます…それまでは、カテゴリー申請の請求書に頭が向いていたので、あまり意識していませんでした。内容はシンプルです。食品の場合って何を仕入れたらいいんだ?という思いです。
みなさんの中でも、食品のカテゴリー許可を得た人がいると思うのですが、そこってスタートラインです。そして、みなさんも僕が考えたのと同じように何を仕入れようと悩むはずです。
まずは、とっかかりについて考えました。google検索は当然していますが、はっきりと書いてくれている人はいません。なので、過去の似たようなことに引き付けて解決しようとしました。せどりではじめた「水筒」ってどうしたっけな?そんなことを頭で考えます。出発点ですよね。
とりあえず、水筒のように、商品グループでまずは、エイっ!と決めてしまおうと考えます。キーワードは「コーヒー」でいこうと考えます。google検索したときに、なにかで頭に残ったからです。あまり理由はありません。
2 あるお店の昼ご飯の後で
いくお店も決めます。みなさんはどこだと思いますか?すごく、単純な考えです。
それはココです↓
そう。コストコです。やっぱり気になるんですね。1回は行ってみないと。必要なのは、会費の4000円とWeb登録です。これは済ませます。コストコ全般の話については、後日また書くので今日は飛ばします。
そして、僕がここコストコにおいて最初に失敗した商品は、これです。
ライオンコーヒーです。793gで結構大き目の商品です。下の画像は今の値段から引っ張っていますが、当時コストコから買ってきた値段は2160円、リサーチしたときは、たしか3000円を気持ちこえていたと思います。なので(2160円→3180円)みたいなのを想定しています。
そして、20個買ってきているので、お金の4万3千円を支払っています。
ちなみに、コストコの食品は、ホールセール(卸売)というだけあって、とにかく商品がたくさん置いてあります。以前、別途電話でも、このコーヒーの在庫数を聞いたことがあるのですが、1000以上はありますよと伝えられました。
プラス、いいところは、商品が並んでいるなかで、賞味期限も、大体が同じ日付でそろっています。ただ、みなさんとしては、外国製品が多いので、どこに賞味期限があるかで少し迷うと思います。
僕は、裏面のパッケージをみて「温度指定がない」ことはわかったのですが、賞味期限が見つけられなくて5分ぐらい悩んでいました。
ある場所はバーコードの下の部分です。「Best if Used By: 2017 05 30」のところですね。「この日までならベストな状態でいただけます」の推奨消費期限ですね。同じ意味なので、とくに問題はありません。ただ、みなさんも気になる場合はテクニカルサポートに聞くようにしてください。
ところで、写真はAmazonから持ってきていますが、バーコードの部分が擦れていますよね。みなさんは、こういうところは絶対にまねしないでください。バーコードが読めないような商品は、みなさんの食品のFBA取り扱いを停止させる可能性があります。大丈夫だとは思いますが、いちおう、写真をみてぱっと、こういうのは気になるようにしてください。
3 栄光のときは、3秒も持たず
さぁ、ここから、輝かしい僕の食品せどりの第一歩です。ライオンの顔が在庫管理に並びます。とりあえず、最安値に設定しときます。食品は薄利だけど、たくさん売れる。お客さんが複数買ってくれる。そう聞いていました。ひょっとして、20個ぐらいすぐなくなるかも。ものすごく、期待をしています。
ん?少し異変に気がつきます。在庫の20個はかわらない。しかし、コンスタントに減っている数字があります。そう、値段です。値下げ合戦です。このときは、ストンストンと値段が下がっていくというよりは、みな、最安値にあわせているのですが、1日ぐらいでその中の誰かがしびれを切らすんですね。
微妙に数円とか10円程下げる。そして、それに皆があわせる。また、1日立つ。誰かがしびれを切らす、微妙に数円下げる。こちらも、一番下のラインに合わせる。あとは、歌のサビの部分と一緒です。エンドレスリフレインです。
1ヵ月ぐらいは、毎日それです。たしか、大体2500円ぐらいまでノンストップで、一時期2200円ぐらいまで下がったはずです。Amazonの手数料としては、600円ぐらいですから、2780円以下は赤字です。
値段がすべり台のように落ちている間は、指くわえてポカーンです。正確に言えば、毎日値段を一番下に合わせるので、クリックしてからポカーンです。
毎日、一番最安値に設定しているのに、1個も売れない…。最終的には、値段についていかないことを決めました。逆に値上げです。そして、そのまま売らずに放置です。
みなさん、このライオンマークのコーヒーは最終的にどうなったと思いますか?
基本はそこそこ人気がある商品なので、2200円を転換に、少しずつ、全体の出品者の在庫が減っていってくれました。結果としては、2ヵ月後に、これを2778円で売りきっています。
(2160円→2778円)。手数料は¥607、Amazonにシールの貼り付け20円を依頼しているので(固定費なども考えれば)、基本マイナスです。みなさんも、みてわかるように、僕の食品の初陣はみごとな「敗戦処理」なんですね。
負け戦なんです。おそらく、みなさんも、食品せどりをやれば必ず1度は、こういう事象に遭遇するはずです。
みなさんはどう解決しますか?
ここで、まず必要なことは「こういうことってある」ということを認識しておくことです。心の中で「値下げストンストン」はありうることだと想定しておくことです。これは自分の心を冷静に保つためです。
まず、典型的な失敗場面に冷静に対処することもお仕事です。何を言っているの?一体、どういうこと?って人もいると思うので説明しますね。
みなさんも、リピート商品を扱うと気持ちがすごくわかると思うのですが、リピート商品を持っているセラーは、自分の持っているリピート商品を、何度でも、繰り返し売りたいという思いがあります。
これは僕の商品だという強い思いです。
先日の「自動販売機の苦悩…リピート商品のSaga(サガ)について」の記事でもふれていますが、
リピート商品のいいところは、単発商品と違い、リサーチの必要もなく簡単に調達できるところです。Amazonでの在庫が減ってくれば、注文履歴のクリックだけでリピート商品を仕入れますし、お店で買付けを行っている人は、その商品を、お店に回収しにいってます。
商品をそろえる稼働コストがなくて、楽ですし、大体の収入の見込みもわかるので、下支えしてくれるというか、安定感があるんです。
でも、リピート商品の命は値段なんですね。「利益がでるラインを割らないことが」リピート商品の生命線です。継続できるための条件です。このコーヒでいえば、2760円が損益なので、3000円で相場がいてくれるならリピートできますが、2500円になったら、まったく維持できません。売れば売るほど赤字です。
なので、リピート商品を持っているセラーの気持ちってこうです…「値段だけはプラスがでるところを維持してくれ」です。逆に、他の出品者が現れて、自分の売る機会をわかちあうことについては、まぁ、お互い様だろうなと思っています。
ようは、値段をわるとリピート商品は、そこでつきます。リピートができなくなります。なので、立場としては、自分が継続して売れるものの値段をサクサク下げてくれるのは嬉しくないんです。
セラーによってはおこっていたり、迷惑だと思っていることを書いているブログもみますが、みなさんは、自らおこらないようにコントロールした方がいいです。
理由は、業務でやっている以上、これは必ず発生しますし、自分がコントロールできないことでカリカリしてもしょうがないからです。できるだけ、値段を下げている人の気持ち、考えを想像して、みなさんができるだけ穏やかな気持ちで仕事ができるようにした方が、いいのかなと思います。
一応、値下げをしている人の気持ちも少し書いときますね。そういう人は、とにかく早く売り抜けたいと思っています…そして、持っているものの値段が落ちきったらどうしようと不安になっています。
とくに資金が少ない人は、これはしばらく膠着するなと思ったら、資金を拘束したままの状態で数か月待っていると文字通り、指くわえてポカーンになります。すごく嫌なんですね。なにもできなくなりますから。なにかできることはやりたい。なので、見込みのないその商品は捨てて、とりあえず、次の商品を購入するためのキャッシュにする。損はある程度までならかまわない。できるだけ、早く売り切りたい。そういう考えです。
こういうことで、みなさんがイライラしても、よくないんですね。いくらライバルが少ないものを狙っていてもまず発生します。自分がコントロールできない自然災害みたいなものです。まずは、業務では必ず「ある」ということをわかってください。
ここまでの心理的な対処方法はさておき、では、どんな行動をすればいいのかというと、基本的にできることはありません。リピート商品のリストに残したまま「利益がでる値段にあわせて放置です」。そして、数か月忘れることです。
また、その間は、他のリピート商品をさがすことにまわします。
こんなことを書く方がみなさんをおこらせそうですが、まったく、ふざけてはいません。本当にそうなんです。
リピート商品では、一定確率で自然災害がどうしてもおこります。値下げ合戦だったり、ごくたまに、Amazon本体や自分より強いセラーが入ってきます。
みなさんは、リサーチの段階である程度「人気があるものを選んでいる」はずなので、大体の場合、数か月もすれば、値段が戻ってきます。嵐が過ぎさることが多いです。
だから、リスト候補には残しておくべきです。そのうえで、その間、他のリスト候補を探すべきなんです。全体としては、期待値が高くなるものを並べるようにして、一定確率で災害にあっているものは様子見にするでいいかと思います。
また、その場合も、ちょっと商品の性質については、考えておくほうがいいかと思います。失敗事例には、結構、考えるべきヒントが含まれています。
せどりを独学でやるにはどうしたらいいか?もしくは、仕入れができないので、どうしたらいいのか?何からすればいいのかわからない。という人がいると思うんですが、
正しいやり方を知るもそうですが、ダメパターンについてよく考えてみると見えてくるかもしれません。上手くいかないやり方も理解していると、最初から検討しなくていいものが見えてきます。
僕は、「はじめて失敗したもの」と書きましたが、正確にいえば失敗ではありません。この商品もある程度人気があるので、リピートすることはできます。ただし、デメリットが含まれています。
それは、結構他にも狙っている人がいますということと、少し狙うタイミングはシビアかもしれません。
僕がリサーチしたときは、たまたま値段が高かったのですが、買えるときは大体2パターンです。ひとつは、出品者が20人以下にむかっているときです。このときは、2000円ぐらいで買っても利益がでるはずです。
もう一つですが、この商品の値ごろとしては、大体2500円ラインがベースです。手数料は600円ぐらいなので、1900円以下で買えれば利益がでます。そういうときをねらいます。
さて、そんなときがあるの?というところですが、定期的にあります。
下をみてください。イメージだけ捉えて欲しいのですが、これは「Keepa」という電脳せどりをやる人がよく使うツールです。
上のグラフが値段です。大体2500円で最安値が推移していることを表しています。でも、突然3/11日ぐらいに値段が落ちていって、1793円まで暴落していますよね。
ちなみに下のグラフは出品者の数のことです。結構シビアで、20人をこえて出品者が急に増えた場合、値段はストーンと下がりやすいことを意味しています。
つけくわえていうなら、表示上は(最安値が)2500円ですが、実際の値段は気持ち高いはずです。
じゃあ。ここの3/11日に何があったのでしょうか?みなさんは、なぜ、出品者が増えたかわかりますか?
それは、コストコでセールがあったんですね。メール会員には定期的にセール品の情報が届きます。今回は3/6-3/12日で1600円ぐらいで買えたはずです。
おそらく、3/9日ぐらいに発送した人が多かったんじゃないでしょうか。3/11日に出品が増えて、値段が急に下がっています。そういった意味では、この商品は短期的に売り抜けたい人にはむきません。
ただし、下がっても2ヵ月待てると値段が戻ってくる傾向があるみたいなので、この商品を積極的にねらうかどうかは別としても、ある程度中期的に仕込んで売ることはできます。
なので、この商品は、僕が食品せどりではじめて失敗した商品ですが、必ずしも失敗だらけではないんですね。
ちょっとした考え方・パターンを理解したので、さけるべきポイントんについては理解しました。これはこれで意味があります。
いつも考えすぎるとつかれてしまいますが、みなさんも、典型的な失敗のときに、いつもよりちょっとだけ考えてみると、結構学ぶことって多いと思います。そして、それは、典型的なNGパターンを知ることで、リサーチすべきでないときや、買付けすべきでないタイミングというのを教えてくれます。
失敗を知るというのは、正しいやり方を裏から聞いているようなもので、ダメな時を避けることにつながるんですね。それが結果として、うまくいくやり方つながっているのかなって思っています。
それでは、長くなってしまいましたが、ブログを読んで頂きありがとうございました。みなさんの参考に少しでもなると嬉しく思います。
いつも読んで頂きありがとうございます。稚拙なブログでも時間をかけて一生懸命作りました。1日ごとに、ぽちっと押して頂けるとランキングに反映されて、僕もこのブログが少しは参考になっているんだなと安心します。また、みなさんにできるだけ結果がでるような情報を提供するモチベーションになります。このブログは、2017年の1月(3ヵ月前)に立ち上げたブログで本当に弱小な位置づけです。みなさんの応援なしでは残ることさえできません。ぼくも、みなさんの応援が必要です。