2019/02/27
ヤマト便を使うと、大きな荷物が運べたり、配送料を安く送ることできると聞いたけど、いまいちサービスの内容がわかりにくい。
宅急便との違いだったり、どういったときに使うのか教えて欲しい。また、段ボールをまとめて配送するとすごく安くなると聞いたけど、計算の仕方が難しそう…。
そういった人のために記事を作りました。今回は、ヤマト便のメリットや、まとめるとすごく安くなるというメリットがあるので、その計算方法などを説明します。
引っ越しを検討している人や、Amazonとかでお店を持っていって、FBA倉庫に商品を納品したい人、そういった人は、できるだけ送料を安くすませたいという思いがあるはずなので、1度はヤマト便の検討があってもいいはずです。
でも、そのヤマト便の仕組みってちょっとわかりにくいんですよ。なので、今回はまず考え方について説明をします。また、後日、別の記事で、実際の利用の仕方を説明をしたいと思います。よかったら、参考にしてみて下さい。
1 ヤマト便のメリットについて:宅急便との違い
まず、大きな違いを説明をします。ヤマト便を使うメリットは2つです。
ひとつは、通常の宅急便よりも、①大きな荷物を送ることができる。そして、もう一つが、②荷物をまとめてだすと、通常の宅急便よりも料金がはるかに安くなる。これです。
ちょっと、具体的に見ていきましょうか。
1 大きな商品を送れる
あなたは郵便を送るときに、通常の宅急便で送ることができないぐらいの大きさになったことってありますか?
日常の生活だとあまり経験がないかもしれませんが、実は、宅急便は、扱えるサイズが決まっています。段ボールが大きすぎたり、重すぎたりするとアウトなんです。ドライバーに荷物を受けとってもらえません。
じゃあ、宅急便の大きさや重さってどのぐらいまでなの?については、
段ボールの3辺ってありますよね? たて・よこ・高さ。合計160cm以内。イメージとしては、170cmの男性が段ボールに入ったときに、腰ぐらいまで入る大きさです。
そして、重さは25kgまで。スーパーなどで、缶コーヒーなどの飲料が箱で売っていると思いますが、大体2箱分ぐらいの重さです。
ヤマト運輸では、160cm以内、25kgまで。
ちょっと余談ですが、宅急便のサイズと重さは、運送業者で少し考え方に違いがあります。
たとえば、佐川急便(飛脚宅配便)なら、同じ160cmでも、30kgまで運ぶことができます。
これが、日本郵便になるとじゃっかん大き目の170cmまで対応してくれます。じゃあ、重さはどうでしょうか。2018年現在の重さは25kgまで。
本当は30kgまで運ぶことができますが、25kg以上は重いもの扱いとなって500円高くなります。
25.0kg以上から、サイズ関係なく500円がかかって来ますので、割高になってきます。
ここで言いたいことって、宅急便にはサイズや重さに規格があるよ。上限があるんだよってことです。
では、ヤマトの話に戻しましょう。
ヤマト運輸では、宅急便って「160cm以内、25kgまで」になります。
じゃあ、160サイズを超えた荷物ってどうしてるの?ってときには、ここですよ。
「ヤマト便」の出番です。まずは、大きな荷物が送れる!ってとこ。
では、段ボールに入りさえすれば、無限にどこまでも対応してくれるのか?といったら、そこは違います。上限は「200cm以内。30kgまで」。
詳しい内容については、ヤマト運輸のhttp://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/yamatobin/を確認してみてください。
まずは、通常の宅急便よりも大きなサイズのものを運べる。これがメリットの1つです。
大きなサイズが1つだけだと、配送料が2300円からになってくるので、ちょっと割高かもしれません。
ただね。ヤマト便が気になる人って、大きな荷物が運べるという特徴よりも、次の内容の方が気になるはずです。
それは…
2 荷物をまとめて出すと、料金をものすごく抑えることができる。
…です。
ヤマト便のメリットって、荷物をたくさん出せばだすほど、配送料がものすごく安くなります。もちろん、宛先は同じ場所というのが前提になります。
数としては、段ボール3個以上。すごく安くなるなってところは、段ボール、5・6個より上。まずは、こんな理解でいいはずです。
なので、もし送る荷物が3箱以上あるなら、通常の宅急便で複数口だすよりか、ヤマト便の送り状1つを用意して(複数口)まとめて出した方がお得です。
でも、そもそも計算方法とかがわからないと、メリットがいまいちわかりにくいですよね。
なので、まずは、大掴みしてしまいましょう。たしかにね。このヤマト便の料金設定って表だけ見ると、わかりにくいんですよ。あまり、日常生活で使うような考え方じゃないから。
でも、例でいきます。たとえば、僕は千葉なので、神奈川(横浜市)に荷物を送るとします。
ちなみに、自分が発送する地域から、料金を知りたい人は、こちらのページを確認してください。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/search/yamatobin/yamatobin_ryokin/
発送元の県から選択になります。
話を戻しますね。
赤枠を見てみてください。
荷物1個30kg近くと考えちゃいましょう。その方がわかりやすいからです。
ちなみに、先取りで言っときますね。送料をだすにあたって、ヤマト便では、大きさをキログラムと見立てます。
実際30kgってどのぐらいの大きさを想定しているのかと言うと、段ボール140サイズ1個です。
もし、1個だけ荷物を送る場合、2431円かかります。これを、ゆうパックでやろうとすると1600円ぐらいなので、正直ちょっと高いですよね。
でも、理由は簡単です。ヤマト便って、基本は、大きな荷物を送るのに対応したサービスだからです。初送り運賃高し!
いや、だが、しかし!
だが、しかしですよ…荷物をまとめて送るとき、ヤマト便の、この料金設定は光を放ちます!そして、こういった声が聞こえてくるはずです…そう…「You まとめちゃいなよ!」って。
もちろん、これから説明します。でも、きっとあなたもわかってくれるはずです。
さあ、緑枠をみてください。
60kg、120kg、180kgを緑枠で囲っています。初期の荷物(1個30kg)の2倍・4倍・6倍の重さです。段ボールでいえば、2個・4個・6個相当です。
はたして料金は、2倍・4倍・6倍になっているでしょうか?
60kg(2倍)…「2431→2647」… 10%増し(1.1倍)
120kg(4倍)…「2431→3597」… 50%増し(1.5倍)
180kg(6倍)…「2431→4375」… 80%増し(1.8倍)
おぉ!ですよね。もとの値段が高いので、2個だけ送ると、あまりメリットを感じないですが、この料金設定は、4個ぐらいから光を放ちはじめます。
そうなんです。この料金表の見方のポイントは「30kg」が、140サイズの段ボール1個ぐらいだなって、先にイメージを持っちゃうことです。
すると、千葉→神奈川の180kg(4375円)を見てみましょうか。
140サイズの段ボール6個送るなら、1箱、730円ぐらいで送れるんだなってイメージになります。普通に送るよりは、安いですよね。
2 実際の計算方法は?
1 オールフォーワン荷物
ヤマト便のすごいところなんですが、段ボールが何個だあっても、1つの荷物として計算します。
たとえば、さっきは140サイズを例にだしました。6個送るなら、この6つの段ボールの重さ合計を、1つの荷物として考えます。
1個28kg。すなわち、6個合計、162kg。送料としては180kgまでを参照することになります。
もちろん、段ボールのサイズはバラバラで問題ありません。考え方は、それぞれの大きさを重さに換算して、その合計です。
①それぞれの段ボールの大きさをキログラムと見立てる。②重さに引きなおされた段ボールの合計を出す。③送り元と、送り先の料金表を用意し、トータルの重さのところから、料金を知る。
それだけです。
じゃあ、具体的に見ていきましょう。言葉はまったく覚える必要ありませんが、段ボールの大きさを重さと見立てるやり方。それを「容積換算重量」といいます。
さっき、140サイズの段ボールは、28kg換算だといいました。その計算式ってこんなイメージです。
容積換算重量(kg)= 縦(m)×横(m)×高さ(m)×280
言葉でみると、なんとなくめんどくさそうでも見かけ倒しです。軽んじてあげて下さい。使うのは電卓。そして、かけ算。
…すいません。重さの合計の、足し算もあります。しかし、ハイレベルのスキルは必要ありません。しかも、単純。
さっきの140サイズ(50cm×50cm×40cm)で見れば、たて・よこ・高さをメートルで考えるので、0.5m×0.5m×0.4m、それに280をかけます。
28という数字がでてきます。これが、大きさを重さに見立てた数字。「28kg」換算です。
ほんとはね…ここで、この「みなし28kg」の部分と、段ボールの「本当の重さ」を比べて重い方を採用するんだけど、あえて本や飲料などで、重めの荷物を作らない限り、大体大きさ換算を採用することになるはずです。
ちなみに、参考までに、160サイズの段ボール3個を、千葉市→神奈川(小田原市)で送ったとすると、こんなイメージになります。3個だとヤマト便のメリットを受けるには、ちょっと少ないでしょうね。160サイズ、1個1200円ぐらいです。
それでも、3600円だと普通の宅急便2個送れないことを考えると、何もしないよりか、はるかに安くなることがわかるのではないでしょうか。実際、5個以上なら、160サイズが900円程度になります。
あと、料金表の計算のベースになるものは、1から作るのは手間がかかるので、簡単な計算式をのせときますね。
よかったら、使ってみてください。緑色の帯のところで、サイズ(タテ・ヨコ・高さをcmで)と、実際に計った重さを入力してください。
それを右側の青い帯のところで、計算結果(総重量)をだします。
もちろん、送り元と送り先の場所で、値段が変わることは忘れないでくださいね。ここでは、総重量の計算だけ行っています。
以上ですが、どうでしょうか?ヤマト便の特徴としては、内容さえわかっちゃえば、すぐに利用することができます。緑色の送り状さえ用意すれば、運送会社との契約も必要ありません。
ある程度数量を送る人は、その場でコストを抑えることができます。必要なことは、サービスについての理解だけです。
ただ、見てもらったように、わかりにくいですよね?実際、ヤマト便を使うときのネックって、ここなんです。
まとめて送ったときの計算方法がイメージしにくい…実際、荷物を取りに来てくれるドライバーも、わからない人いるはずです。これ、ある程度はしょうがないんです。
なので、サービスを利用する人の方で、理解しちゃってください。そして、ドライバーの人に計算式と一緒に渡してあげる。
その方が、お互いにスムーズにいきます。今回は主に料金の考え方だけど、実際にヤマト便を利用するにはどうするのかの記事もつくりました。よかったら見てみてください。
それでは、本日も読んで頂きありがとうございました。この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います。