2019/02/27
こんにちは、よっしーです。2017年の9月13日アップルの新しいiPhoneが発表されました。価格が10万円を超えるプレミアのモデルです。
予約としては10月27日から、発売は11月3日からと少し先のことだけど、僕はもともと通信会社で働いていたこともあり、この新しいモデルが気になりました。今日は、この新しいiPhone Xについて簡単に確認をしていきたいと思います。
1 アップル本社 スティーブ ジョブズ シアターにて
新型iPhoneはアップル本社のすぐ隣にあるスティーブ ジョブス シアターというところで発表されています。
でも、まずは見てもらいましょうか。結構、変わった象徴的な建物なので、一度見てみた方がいいと思います。iGadgetProと、Duncan SinfieldのWebサイトから引用します。
大きな位置としては、カリフォルニア州のシリコンバレーの中にあるのですが、
シリコンバレーは11都市からなります。その中のクパチーノという都市に行くと建物が見えてきます。
見えました。見えました。近未来のキャンパスのような円形の建物です。てっぺんに太陽パネルが敷かれているのが見えます。
その建物の隣にある円柱のガラスの建物が、スティーブ ジョブス シアターです。
中に入っていきましょうか。
結構広い場所です。
発表者は、ティム・クック(Tim Cook)CEOになります。
17分12秒からが、今回のiPhoneの紹介になります。
2 その名はiPhone X(テン)
(1)はじめにiPhoneの技術ありき
iPhone8の紹介があった後、「もう1つ大事なことが:One more thing…」と続きます。観客から拍手がわきます。
そう、今日のメイン機種の紹介、その名はiPhone X(アイフォン テン)です。X(10)という数字が強調されます。
「初代のiPhoneから10年、iPhonenの技術の革新は世界のあり方を変え、また、今後10年間通用する技術をお見せしたい…」からはじまり、
これがiPhone10。初代から最大の革新だ」とアナウンスがあります。まず、最初にiPhoneがあって、そこで備えられている技術が10年間かけて、世界のスタンダードとしてひろがっていくという趣旨ですよね。
それでは、アップル社は10年の節目のときに、iPhone Xはどんな技術をみせてくれるのでしょうか。
2 すべてがスクリーンのiPhoneがこれからの新機軸になる
iPhone Xの新機能はたくさんあります。その新機能について、最初に箇条書きにして並べるよりも、大きなポイントからつかんでいくとわかりやすいはずです。
iPhon Xの新機能は、一言でいうとこれです。すべてがスクリーンのiPhoneを作ってみたい…これが出発点です。
アップル社(日本)の公式サイトでも紹介がされているので、よかったら見てみてください。
https://www.apple.com/jp/iphone-x/
デバイスをより大きく、すべてスクリーンにしてみたい。ここが全てのはじまりです。そうだとすれば、iPhoneのディスプレイ(画面部分)は大きくする必要があるし、
一番外枠の黒いふちどりは(ベゼル部分)薄くしないといけません。
(1)5.8型ベゼルレス
なので、iPhone Xでは、ディスプレイサイズが大きくなっています。サイズは5.8型で、4.7型のiPhone 8よりも1型以上大きくなっています。
また、ベゼル部は、より薄くなり画面を大きく見れるように工夫がされています。なので、見た目は全画面をディスプレイが覆っている形となっています。
(2)ホームボタンはなくなる
より、ディスプレイを大きく使いたいと考えた場合、ここの部分…邪魔ですよね。そう、ホーム画面はなくなり、ここの部分もディスプレイが覆われることになります。
では、ユーザーがホーム画面に行きたいときはどうするのでしょうか。答えはシンプルです。画面をタップして、上に指をスライドさせるだけです。それでホーム画面にいきます。
(3)筐体にガラス素材を採用
ディスプレイを大きく自己主張させると、怖いのが、落としたときと、雨が降った時などです。これについては、ステンレススチールの筐体に両面強化ガラスコーティングをすることで対処しています。
筐体の耐久性と防水性のアップということですよね。
(4)ワイヤレス充電(Qi:チー)に対応
背面の素材をアルミからガラス素材に変更したため、ワイヤレス充電に対応するようになりました。これは便利ですよね。ケーブルを差し込むことなく、毎日簡単にチャージできます。
しかも、世界共通規格のQi(チー)対応ですよね。互換性を意識しているということです。おそらく、将来は、車の中であったり、お店の中などの至るところで、充電ができるスポットが備えられるというのを想定しているはずです。
(5)当然画像は美しく Super Retina Display & 有機EL採用
表示される画像を美しくし、ディスプレイを大きく強調すればそこには一つの価値が生まれます。
横に2436個×縦に1125個のピクセルを碁盤の目のように並べて解像度をあげていますし、これはアップル独自の用語だと思うのですが、Super Retina Display(人の目では判別できないぐらいの高画質機能) の名前が与えられています。
有機ELは初めての採用なので、どうなるかわかりませんが、有機ELはバックライトで照らしていない分、黒の発色がより黒く、色取りがクッキリするという特徴があると聞きます。
(6)バッテリーの持ちもよく
当然、ディスプレイメインで使うということは、画像や動画などを再生することも考えられ、バッテリーの減りが心配です。これについてはアナウンス上は、省エネコアを2つ組み合わせて、従来より2時間は長くなるということなので、改善がされているととらえていいはずです。
(7)Face ID:顔認証搭載
今回のメインの機能ですよね。ホームボタン内蔵の指紋認証センサーは使えなくなりました。その代わり、iPhone Xを持っている人の顔を判別して、ロック解除ができるようになっています。
これが、FaceIDで、ユーザーとしては画面をみるだけで、後は、端末のフロントカメラと、赤外線センサーが識別を行ってくれます。
それを可能にしているのが、ディスプレイ上部にあるカメラ周りのセンサーで、発表とかを見ていると、すぐです。ぱっと見るだけで1秒以内に解除がされているのがわかります。
iPhoneをのぞき込むだけで、ある意味自然な動作といえるのではないでしょうか。
上部の黒いところですが、左から赤外線カメラ・投光イルミネイター・近接センサー・環境光センサー・スピーカー・マイクロフォン・フロントカメラ・ドットプロジェクターが配置されています。
仕組みとちょっとした疑問についても確認してみましょう。
まず、iPhone Xがその人の顔を判別するために、ドットプロジェクターが目には見えない3万点以上のドットをユーザーの顔に照射しています。これを赤外線カメラでひろうことで、その人を判別しています。
なので、たとえば、夜の車の中で、暗い場所であっても、機能はそこなわれません。
こんなイメージでドットを顔に吹き付けます。そして、近接センサーと書いていますが、ようは距離です。顔を、立体的に3Dで把握し、写真のようなペラペラしたものでロック解除されることを防ぎます。
また、顔認証では、その人が実際に見ているということも重要です。
iPhone Xのメカニズムでは、「Attention Awareness:注視把握」といった、その、ユーザーが実際に画面をのぞき込んでいるのかといった仕組みを採用しています。
バックスクリーンを明るくしたり、アラーム音を小さくするといったところで役に立つはずですが、画面を実際にユーザーが見ているかどうかをiPhoneは判断しているんですね。
なので、ユーザーが寝ているときに、ぱっとiPhoneを顔にかざされてロック解除されるという心配もありません。
ところで、人の顔って日によって変わります。帽子や眼鏡をつけていたり、化粧をしていたり、他にも、その日によっては、無精ヒゲが生えていたり、髪がのびることもあります。
太るときもあるでしょうし、年をとったときなど、顔って、ちょっとずつかわります。こういったごく日常的な変化にも対応しているのでしょうか。
まず、前提として、こういったように顔をパーツごとにマッピングし、それぞれのパーツの距離や位置を測っているため、双子とかの人間にはちょっとした差であっても、判断はできるそうです。
そして、日常的な顔の変化という意味では、顔認識のために搭載されたニューロエンジンにより学習していますといったアナウンスをしています。
顔にヒゲが生えていたり、化粧をしていたり、iPhone上では、そのマッピングの場所では、事前に登録されているものとデータがマッチングしなかったり、あまり明確に読み取れないところが必ずでてきます。
でも、ニューラルネットワークといって、複数のポイントがデータにマッチングしているか関連性を見ていて、トータルで、その人の顔だと判断できる一定の閾値をこえた場合に、ロックを解除しているし、
その内容を学習させているので、問題はないといわれています。ここは実際にどう機能するかはわからないですが、100万人に1人以上の精度を誇っているようです。
iPhone上の新しい技術で、対応していますとアナウンスをしています。
3 iPhone Xってどうなんだろう
もちろん、インターネット上の動画をみてなのですが、スティーブジョブズシアターで発表されている内容を聞いてみて結構楽しく聞くことができました。
今回、アップル社がこの10年間頑張ってきたこととしては、やはり、iPhoneのデバイスをより大きくして、すべてスクリーンにしてみたいということなのかなって思います。
11月3日に発売する、iPhone Xは、カラーはシルバーとグレー。容量は64GB、256GBの2モデルで展開されます。
値段は、いずれも税別で下記の通りなので、なかなかの値段です。
iPhone X 64GB・・・11万2800円
iPhone X 256GB・・・12万9800円
本体は小さく、画面は大きくなり、のぞきこむことで、ロックを解除し、画面をスライドさせることで、さっと使うことができる。これはすごくいいことで、操作性はいいでしょうね。
また、充電も置いておくだけでいいので、すごく楽になると思います。スマートフォンの操作って、普段、ちょっとしたことを日常的に繰り返しているので、そこに手間がかからない、自然にスゥって、次の動作に入っていけるということはこの端末のメリットだと思います。
顔認証システムもすごい技術ですよね。その人でないと、使うことができないデバイスの開発って、たしかに今後すすむかもしれないなって思いましたし、興味深いなって思いました。
一方で、これ新しいも好きな人向けも知れないなって気もします。サプライズって、今までできなかったのに、こんなことができるのっ?!て、感覚だと思うのですが、
10年間の集大成として、だすならば、僕個人としては、もっと驚かせて欲しい!というのはありました。
もちろん、色々な考え方があると思うのですが、僕の中で、すごい!というのは、もっと、地味だけど役に立つもの、こんなことができるようになったんだ!というのをユーザーに上手に説明できたものです。
JRのスイカなんかがその一例ですが、今まで立ち止まらないといけないところが、スイスイ通れるようになった。企業も上手にアピールできたし、気がついたら、ユーザーの利便性とも相まって、社会にすごく浸透している。なくてはならないもの。
こんなイメージなんです。もし、スマートフォンというカテゴリーでいうなら、たとえば、充電の問題を解決して欲しい!とか思ったりします。
今までは、充電器に置かないと、チャージされないので、充電器や予備のバッテリーを持ち歩いたり、バッテリーが切れることを心配しないといけなかった。
これが、どんな技術を使うにしても、電車の中でも、仕事のデスクでも、歩いていても、どんな場所でも、ちょっとした金属の板の上に置いとけば、充電される。
人々は、もうバッテリーが切れそうだ…という意識から解放される!こういうのがあると、本当にいいなと思います。
今回の、認証が指でなく、顔を使ってというのは、面白いんですよ。機械は0か1かみたいな物を判断することは得意ですが、ちょっとした違いや、あいまいな物を認識させることってすごく難しいことです。
そういった意味では、今回の顔認証システムや、そのベースにあるニューロシステムという、学習システムであったり、全体を見て、この人は所有者様です!と判断させることってすごい技術ですが、
でも、ユーザー目線のすごい!じゃなくて、まだ、エンジニアレベルのすごいなんです。
スティーブジョブズが言ったこととして、「絶対に真似ができない、真似をしようとすら考えないレベルのイノベーションを続けろ」というのがあるのですが、
「Absolutely can not be imitated, Tsuzukero the level of innovation I do not think even try to imitate.」
今回の画面が大きくなったこと、ワイヤレス充電に対応したこと、指認証を顔認証にしたことでは、今までのことをちょっと便利にして、やり方がちょっと変わりましたよというレベルなので、まだ、ちょっと物足りないな…って思っています。
逆をいえば、ものすごく期待をしているんですね。それが、iPhoneいくつになるかはわかりませんが、「初代から最大の躍進で、これが世界のスダンダードとなって、今後10年間通用する技術になる」。今までできなかったことが、できるようになったんだ!
アップルにしかできない。これは今後10年間を変えるんだ!これをすごく見たいなって思っています。
顔認証もすごいけれども、そこからですよ。曖昧認識や学習システムもすごいけれど、これが、こう使えるんだよが見たいなって、今のままだと、曖昧認識というシステムを使って、画面のロック解除が指から、のぞきこむことで、ちょっと楽になったよというところなので、
サプライズ…うわぁ、リンゴのここをかじったんだ!こんなことができるようになるなんて、それをみせてほしい…そんなことを考えていました。