2019/02/27
こんにちは、よっしーです。みなさんは、中学校のとき、給食、楽しみじゃありませんでしたか?
僕は、楽しみでした。給食が楽しみだったし、結構おいしいものだったと記憶しています。もちろん、でてくるものは、そんなに豪勢なものじゃないんですよ。黒パンにマーガリンとか、ソフト麵にミートソースやカレーだとか、冷凍みかんとか、この辺が人気だったけれど、今思ってみても、全然、豪勢じゃありません。
でも、久しぶりに食べてみたいなという感覚はあります。小学校、中学校と合わせて9年間は給食をたべたけれど、すきだったものは覚えているし、おいしくなかったとは思っていません。
無理していえば、千葉だったので、ときたま現れるみそピー(味噌ピーナッツ)は苦手でした。でも、それは、おやつかおかずかわからないような、ちょっと大人な味だからで…少なくとも、これは。たべれないという思い出ではありません。
みなさんは、中学校の給食のときの感覚を覚えていますか。今日は、たぶん、みなさんの中学校のときの思い出とは違う給食があることについて、ふれていきたいと思います。
1 当行のおいしくない中餐会にようこそ!
みなさん。ようこそ、お越しいただきました。食事は、一日3回あるちょっとしたイベントです。大事なイベントです。しかし、このうちの1回…ある中学校の昼食の催しでは、今、不思議なことが起こっています。
みなさんにも見て欲しいなと思います。それをすぐに言葉に落とし込めるかは別として、心に引っかかることがあるはずです。
でも、まずは、見てもらいましょうか。Ann newsと日テレnewsの内容が、今起こっている事実をよく切り出してくれていますので、そちらを引用しますね。
http://www.news24.jp/articles/2017/09/16/07372749.html
なるほど、のっけから強いタイトルですね。給食を食べ残す生徒がたくさんいます。
神奈川県の2つの中学校です。その理由は「まずい」からとなっています。
画面に36個のお弁当ケースのようなものがうつしだされます。「これは、ある日の給食後の写真…」というアナウンスが流れて、
別な日は完食したのはわずか1人…というアナウンスが流れます。ほとんど全員が、給食のほとんどを食べ残しています。
神奈川県の大磯町が、このランチボックスでの給食をはじめたのは、昨年の1月です。
はじまったばかりの給食について、中学生からは、「見た目が悪いということと、味付けが薄い」という声はあるようです。
個人的には、画面を見ている限りは、とくに「見た目が悪い」ということは、なさそうにも見えますが、ここはおそらく、言葉に落とし込めていないだけで、ちょっと違ったことをいいたいんでしょうね。わかりにくいですよね。後で説明します。
親の視点はどうでしょうか。
親からみると、子どもがお腹をすかせて帰ってきているということですよね。(給食をたべていないので)、まず、家に帰って急いで食べる物があるかどうか、まっすぐ冷蔵庫に向かいますと。
給食が、「薄かったり、そっけないものになっているのではないか…」、問題提起の1つですよね。おいしくないから、給食は残す。家に帰れば、冷蔵庫に向かってご飯を探していると。なるほど。
画面がかわります。食べ残しの割合は、全国平均6.9%ですと。それに対して、大磯町では、その4倍の子どもが食べ残しています、と…
ここで…ん?と思います。給食を明らかに残している状況です。全体からみても、たまたまといった酢内ではありません。
ちなみに、ここの全国平均は環境省がだしている数字で、給食の重さをベースにしています。1回の給食が何グラムあるかはわかりませんが、そのうちの、4分の1の重さの分は、平均して食べていないということで、結構な数字です。
なにかがおかしいですよね。子どもたちは、お腹はすいている。でも、給食はたべたくないということです。
しかも、もう一度写真をみてみてください。これは、お腹が空いている人の残し方ではないですよ。むしろ、お腹がいっぱい…もう食べたくないといった人の残し方ですよ。
なんとなく、話が合わないなと感じます。
教育委員会としては、どうでしょうか。食べてくれないといったことについては予想外だといっていますね。
家庭やレストランと比べても、野菜が多いし、塩分を抑えていて、薄味になるとコメントしています。どちらかといえば、子どもの口が味の濃いものに慣れていて、味よりも栄養のバランスを重視した給食に見向きしてくれないんだといったコメントですよね。
切り口としては、まず、「味」か「栄養」かですよ。教育委員会としては、栄養バランスがいいものをだしていて、そのため、(塩分などの濃い)味付けはひかえている。これが予想外以上に受けがわるいんだといった方向です。
でも、本当にネックは「味」でしょうか。ポイントは、違うはずです。でも、わかりにくいですよね。説明します。
2 大磯町の子どもたちはグルメの王様か
(1)味について考えてみよう
テレビの画面だけを見て、それが本当に美味しいかどうかってわかりにくいです。実際に食べてみないと、この給食の味って本当のところは、わかりません。
ただし、これが普通の状況でないのはたしかです。みなさんがどうだったかはわかりませんが、僕は、中学生のとき、ちょうど食べ盛りで、お腹がすいていました。
味よりも、まずは、量です。たべて、お腹をふくらましたいと思っていました。個人的な感覚からすれば、家に帰って、冷蔵庫に食べるものを探しに行くぐらいなら、給食を食べるはずなんです。
でも、ほとんど、手を付けてないですよね。しかも、少しだけ残すというよりは、大胆に残しています。ちょっと、食べてみて…やっぱり、これはダメだ…とても食べられない。そんな残し方です。
2分19秒で、「今日の給食を実際に頂いた。」というアナウンスがながれました。おぉ…と思って聞いていました。この動画のタイトルが、「給食が「マズすぎる」食べ残す生徒続出」だからです。
ただ、おいしくないではありません。おいしい→普通→まずい→マズすぎるという、味のランクの中で、これだけ中学生が残しているものについて、大人が食べたら、一体どういう評価をするのか、みな興味があるわけです。
だって、給食がまずいことが、わざわざニュースになっているんですから。飛行機の事故もそうですが、めったに起こらないし、何か問題があるからニュースになります。
給食は、通常、こんなに問題になるほど残されません。味って、実際どうなの?って、結構ポイントです。だって、上の教育委員会がいった「食べてくれないといったことについては予想外。家庭やレストランと比べても、野菜が多いし、塩分を抑えていて、薄味になる」というのは通常レベルの味を前提にしています。
もし、これが、大多数の大人が食べても「味には問題ない」ということであれば、大磯町の子どもたちは、グルメキング…舌の肥えた王様ということになります。
しかも、大磯町には、2つの中学校があります。大磯中と国府中の2つです。2つの中学校の子どもたちは、こぞって美食の王様ですよ。
でもね。少なくとも、町全体の子どもがグルメって話ではなさそうですよね。じゃあ、この給食の「味のレベル」が「通常状態」にあるのか。それとも、「異常状態」にあるのか。ここはやはり重要です。
通常のおいしくないなら、子どもたちの意見だけで足りるかもしれませんが、マズすぎるのがネックになっているなら、判断には、大人の評価も必要です。まずは、味について、たくさんの大人の評価が欲しいところです。実際どうなの?って。
だからこそ、おぉ…と思ったんです。女性アナウンサーは言います。「ごはんは人肌の温かさだけど、おかずに関しては…ちょっと冷たいですね。」。
うぬぬぬ…と思いました。これは、味の話ではありません。「温度の話」です。ご飯をだれかに作ってもらったときに、相手に「美味しかった?」と聞かれたら、「うん。(料理は)温かったよ。」と答える人はいないはずです。あまり、タイトルとかみあっていません。
でも、「味については、給食を残す程ではないと思います。」とコメントすればいいのに、まったく触れていません。もしかしたら、ちょっと答えにくかったかもしれないですよね。
じゃあ、こどもたちの評価はどうでしょうか。子どもたちは、「まだおいしい方だよね。」とコメントしています。その後、「うーん」ですよ。そして、「昨日よりはよかった」です。
半数は完食したけど、10人はまったく手つかずです。これが子どもの評価です。
じゃあ、同じものを大人が食べたらどうなるか。これは、この問題の解決のポイントです。子どもの保護者、教育委員会、給食を作っている人、そして子どもたち。この4者が同じものを食べて認識を合わせないと、たぶん、すれ違います。
このニュースの問題提起の視点ってすごくいいんですよ。みなが気になる「子どもに栄養があり、おいしい給食をたべさせたいという」大人の関心毎、ちょっとした気になるトピックを取り上げられています。
でもね。なにがネックになっているかは、まだ、ポイントを絞り切れていない気がします。おそらく拾えていないこともあるかなって。
ただ、子どもたちが、極端に給食を残しているという現状はあるので、まずは、その給食が「おいしくない」といった通常レべルの話なのか、それとも、「まずすぎるよ…」といった話なのかが気になります。
(2)給食に、あつあつのおでんや、鍋焼きうどんはだせない
でも、少なくとも美味しいということではないんでしょうね。その理由の1つは食べ物が冷たいことにあります。ご飯は、できたすぐ後、温かいうちに食べるのが一番おいしいはずですが、どうやら、それについては給食を作っているところも、いいたいことがあるようです。
「細菌の発生を防ぐために調理後は20℃以下に冷却するなどしている」。給食を提供している会社としては、わざと冷たくしているには理由があるということですよね。
そうなんです。ここは、町とかでマニュアルが定められていて、給食を調理している会社が給食を温めて提供することができません。
これは、給食を提供するシステムともかかわっています。給食の問題って、奥深い話で、制度の問題です。まずは、簡単なところを確認してしまいましょう。
(3)まず、すべての小・中学校に巨大な調理室を置くことはできない
あたり前ですが、給食って、たくさんの子どもたちに、たくさんの料理を作らないといけません。数百人単位の子どもたちへのランチをだす必要があります。
それをまかなうには、大きな敷地と、大きな調理室が必要です。個人の飲食店と規模が違います。
温かい給食を提供するには、全学校に給食センターがあることがベストです。学校で作って、冷めないうちに、教室に運ぶ。何かあれば、すぐ現場を確認できる。
それが一番いいのですが、お金の面から現実的ではありません。現状、給食を提供するシステムは大きく3つあると思ってください。
①自校方式、②センター方式、③デリバリー方式の3つです。
①自校方式というのは、その学校で給食を作るということです。シンプルですよね。各学校に給食センターを作るということです。
②センター方式というのは、小学校や中学校が管理している給食センターのどこかになるのですが、1箇所で給食を作り、それを各学校に配送するやり方です。メリットはコストです。
とりあえず、1箇所に給食センターを作れれば、各学校に調理室が必要じゃないということと、同時に大量につくることで、運用コストをおさえることができるといわれています。
では、大井町の2つの中学校では、どういったやり方でやっているでしょうか。
それは、③デリバリー方式と呼ばれるものです。
基本は、給食の「調理」については、給食センターがやっていることを民間の会社にまかせちゃおうというものです。自分で一から給食センターを立ち上げる必要さえありません。
ここの給食業者というところには、お弁当を作っていたりする民間の会社が受け持ちます。小学校や中学校などの(行政)が、給食センターをいちから作る必要がありません。
ちなみに、みなさんは、給食があるのが当たり前だった人が多いかと思うのですが、全国的にみると、大阪と神奈川、そして、紀伊半島の人は給食があることは当たり前ではありません。
特に、大阪と神奈川はほとんどゼロから給食のシステムを立ち上げないといけなかった現状があります。
使えるお金には限度があるので、給食を提供することができてなかった大阪や神奈川では、こういった、スモールスタートから検討しています。ご飯を作る工場を持っているお弁当業者とかに、「調理」だけをお願いするという③デリバリー方式です。
それだと、「給食」と「仕出し弁当」との違いがわからないよという人もいるかと思うのですが、基本は、給食の献立をだれが決めるのかが違います。給食は、大磯町が給食の献立や、作り方について決めています。
仕出し弁当は、調理をする会社がお弁当の中身を決めますが、デリバリー方式は、あくまで、料理を作るところだけ外部にお願いしているイメージです。大磯町の給食であることにはかわりありません。なので、その内容は、大磯町の栄養士が献立を考えますし、食中毒などをふせぐため、調理をした後にすぐ冷やすことなども大磯町のマニュアルに従っています。
あくまで指示をだせるところは、大磯町です。実際に、給食を調理するところだけを民間の会社に切り出しているイメージです。
でも、デリバリー方式の欠点、そのひとつは、食中毒をふせぐために、厳しく温度を管理するルールがあるということです。ここは、給食を調理している会社にはまったく自由がありません。
作ったものをすぐに冷やして届けないといけません。冷たいままのご飯ができあがりです。
大磯町の子どもたちに、あつあつのおでんや、鍋焼きうどんをだしたいと思っても、基本はだせません。衛生上の理由で、10度ぐらいのつめたいままで運んでくる必要があるからです。
ここは、大人のお弁当とかを考えると、本当に合理的なのかはわからないのですが、おそらく、子どもはまだ身体が作られていないというところの考慮が背景にあるはずです。
でも、冷めていても問題がない冷やし中華はいいですが、冷めるとおいしくない食材ってあります。
「てりやきハンバーグ」なんかは、子どもたちが好きそうなもので、おいしくなくつくるのは難しいのでは?という人もいるかと思います。でも、実際には、半分の子どもたちが、残しています。
このひとつは温度です。スーパーでも、コンビニでもいいのですが、冷たいレトルト状態のハンバーグが売られていますので、それをそのまま、たべてみると、わかるかもしれません。
ハンバーグとかは、味付けが濃くないと、冷めたままではあまりおいしくありません。後、写真をみると、ブロッコリーが非常な頻度で残されています。
冷えたブロッコリーもあまりおいしくないものの、1つです。温度が冷めているから、残されているというのはあるんでしょうね。
これを解決するには、料理を温める必要がありますが、電子レンジでは給食時間に間に合いません。何百人もいるので必要な台数の設置も難しいです。
どうしてもという場合には、蒸気でたくさんの料理を一度にあたためるコンベクションオーブンというものもありますが、値段が、200万ぐらいかかることと、設置場所の確保も必要なので、問題があるので、別の検討が必要になります。
http://www.tanico.co.jp/pdf/products/goods_catalog/hot/steam_convection_ver9.pdf
ただ、写真をみていると、温度だけでは説明できない理由もありそうです。とくに、野菜が気になるのですが、決定的に残されています。
サラダみたいなものもだめで、子どもたちが、野菜が嫌いというよりは…ここの提供している野菜に、もっと根本的な原因がありそうです。
ニュースの内容だけではわかりません。実際に大人がたべてみるとか、もっと多面的なヒアリングが必要です。
ただ、もっと根本的にまずいのか、子どもの気持ちとして、この給食がこわくて食べれないのかなといった思いはあります。今の情報からだけではわからないですけどね。
ただ、言っていることがわかりにくいですよね。説明します。
いいたいことは、「大磯町の子どもが給食を食べない理由」は、大きく2つあると思っています。
ひとつは、①「おいしくない」ということです。冷めているし、薄味なので、子どもの口には合わない可能性があります。味のことなので、ここは、保護者や関係者、調理している事業者がたべてみなが認識をあわせていかないとわかりません。
でも、公募で選ばれている会社だし、「マズすぎる」とまでいえるかは、微妙です。審査員もたべているし、学校の担任もたべているはずです。教育委員会としては、ふりかけをためしてみたり、ちょっとしたことはやっているはずです。
おそらく、ここまで残すほどの味なのだろうかという部分については、ちょっと疑問があります。
そういったときに、子どもたちが、冒頭でいった。「味付けが薄い」というのはともかく、「見た目が悪い」ということが気になりました。
画面を見ている限りですよ。僕には、ごはんの盛り付けがさみしいかもしれないけれど、「見た目が悪い」とは見えないんですね。ここは…正直、気になります。子どもたちが、なにかメッセージを込めているんじゃないかなって。
おそらく、言葉に落とし込めていないだけで、子どもたちは、直観的になにかを感じているかもしれません。
それが、これですよ。②「給食に入っていてはいけない異物が混入している。普段から」。もしかしたら、こちらが子どもたちのメッセージなんじゃないのかと思い始めました。
給食が、「おいしくない」というのはあるけれど、食べたくないメインの理由は、「たべるとこわい物がいつも入っているから」、だから、お腹を空かせているけど、我慢している。
そんな風に見えるんです。
給食の①味と、②異物が混入しているは分けないといけません。とくに、②の異物混入は内容をみると、通常レベルの話ではありません。給食…つまり、身体ができあがっていない子どもたちが食べるものとしては、すごく問題があります。
学校に給食を提供する会社って、公募で選定があるのですが、選定委員会のチェックを受けていて、給食を提供しています。
まずは、どういった会社か確認していきましょうか。このニュースでは、本来説明が必要なところが、あまり説明されていません。
でも、給食はある程度公共性が高いこともあり、それが食育をみんなで考えるきっかけになるとも思います。なので、今、現段階で公に周知されている資料をベースに考えてみましょうか。
3 大磯町のホームページから
(1)選定は公募をへて
2016年の2月1日、中学校の給食を作って、学校に運ぶ会社が決まりました。委員会を立ち上げ、慎重に検討した結果、エンゼルフーズ株式会社に決まったようです。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/kosodate/kyusyoku/1447925063959.html
事業者選定までの経過概要というPDFのリンクがあるのですが、委員会はこれから給食が始まるときの要になっているエンゼルフーズ株式会社に相当期待をしています。
気になる方は、委員1-9までのコメント(期待すること)を読んでみてください。すごく考えさせられますよ。
いいたいことは、子どもたちにいい物を食べさせたい。社会でこどもを育てていくという思い、その期待と責任をあなた方に託します。一緒に作っていきましょう。そういう思いをあなた方に託しますと書かれています。
ランチボックスのイラストは、大磯町のマスコット、頭に波のトサカのついた「いそべぇ」くんです。ここだけみても期待されているということです。
神奈川では給食がほとんどだされていなかった。お金がないので、スモールスタート。町も、デリバリー方式のデメリットがわかっていないわけではない。でも、これから課題を乗り越えて、いい給食を子どもたちにという期待をされて、選定されている会社です。
(2)実際に実績のある優れた事業者である可能性が高い
エンゼルフーズ株式会社は、幼稚園給食のリーディングカンパニーとして知られています。大磯町の公募参加申込書や、エンゼルフーズのホームページをみれば、
従業員300名で、24億円ほどの売上があり、幼稚園給食としてみれば、日本一の生産食数で、東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県、5工場において、1日5万食の給食を提供していることがわかります。
子どもたちに、できあがった給食に保存料や、防腐剤などの食品添加物を使用することは一切しません。と書いてあるのがいいですね。
昭和45年から運営されている会社なので、実績もあります。給食産業のことはよくわからないけれど、大きな部分では、順調に運営している会社なんだなという印象を持ちます。
(3)でも、不思議なことは起きている
大きな部分においては、実績や信頼のある会社です。ただし、最近、事業を増やしたところでは今、不思議なことが起きています。
4 給食への異物混入
(1)大人たちは給食をたべてるの?
それは、これです。日テレnewsがわかりやすいかなと思っているので、引用しますね。この給食の異物混入は、給食がおいしくないとは別次元の話です。
少し見ていきましょうか。
1年半で100件近く異物が入っていますと。ところで、中学校で給食が出されるのは、1年で190日くらいです。1年半だと285日でしょうか。
3日に1回は、変な物が入っていてもおかしくないという内容ですよね。なんか多いねと気づいてから、生徒や先生が気づいているものだけで96件あるということですよね。
実際に、「異物」にもちょっとした言葉の幅があります。でも、ここでは、原料由来のものではなく、入るべきでないものが混入していますよという考え方でいきましょうか。
異物がなんだったのか、具体的な内容が気になる人もいるかと思います。
それについては、「大磯の中学に安全な給食をというツイッタアカウント」の内容が参考になるはずです。
重複かもしれませんが、5枚あります。
ぱっと見ると、異物として、①虫、②従業員、③ベルトコンベア周りで使われている備品でわかれているようです。
本当は、異物にもランクがあって、食べる人に危険かどうかで判断するのですが、
虫や髪の毛のように嬉しくないものといったような、マイナーなものから、金属のヒモ、プラスチックとか、相手の生理的機能を害するようなある程度重要なレベルに区分けされています。
虫(①)、髪の毛(②)は、食べてる方としては、嬉しくはないですよね。しかも、頻度も高そうです。
虫は羽虫や小ハエが疑われています。生きていることが多そうなので、原材料があるところや、製造ラインといった場所で、虫が侵入したというよりかは、
加熱工程が終わった後に、できたランチボックスの蓋をしめる最後の工程に問題がありそうですよね。
また、髪の毛は、少し頻度が高いので、食品工場での基本動作が守れていない可能性があります。帽子や毛髪が落ちないためのネット帽着用、衛生的な服装を徹底したり、
入室時のローラーがけや、エアーシャワー、手洗いの奨励であったり、目で確認するといった、何かの基本動作が徹底されていないのかもしれません。
そして、異物混入の問題で多いのは、ガリっとやって、歯が欠けてしまうということです。
この辺は、保護者からみても、心配ではないでしょうか。
ちょっと、異物の内容がたくさんにわたるので、何が混入しているのか一般的に考えられることをあげたいと思います。
ビニールひも・金属のヒモ・プラスチック片・シャープペンの芯(③)というのは、なんでしょうか。これは、ベルトコンベア周りに使われているものだと思うのですが、
まず、ビニールひもは、多分原料の食品を入れるパッケージの袋の切れ端です。ハンバーグにしろ、何にしろ食材は、ビニールのパッケージで包まれて送られてきます。
袋を切るときか、食材を投入する工程に問題がおそらくあるんでしょうね。ビニールの一部がコンベアに巻き込まれている可能性があります。
では、金属のヒモとは、なんでしょうか。これも難しいですが、多分、ブラシですよ。先が金属でできているハケであったり、ブラシってみたことがありませんか。
食品工場では、油を塗るときや、ベルトコンベアをふくときに、こういったものを使っている可能性があります。もしくは、金網とかですね。こういったものが、経年劣化でポロっと落ちて、コンベアに引き込まれて、そのまま給食へということが考えられます。
では、プラスチック片とかはどうなんでしょうか。2mmと小さくて、色がついています。原材料を入れるプラスチックのコンテナーとか、パレットとか、プラスチックの置物、入れ物が割れたものではないでしょうか。
ところで、みなさんは、シャープペンの芯は意外かと思うかもしれませんが、工場とかでは、文具を使うことはめずらしくありません。物流の行先を書く時は、マーカーを使いますし、何ケース移動したかの報告では伝票で記録を残すために文具を使うこともあります。
ただね。製造のラインに近すぎるんですよ。ビニール手袋の一部という異物の記載もありますが、製造ラインの側に、近づけるべきでない備品が多いことが想像できます。
子どももコメントしていますが、(異物が)よく入っているので、1回中をみないと、こわいといっています。普段、大人たちが昼ご飯をたべるときに、こんなことしてるでしょうか。
でも、ここの子どもたちは、確認しているといっています。
これが子どもたちの「見た目が悪い」の本当にいいたいことですよ。おそらくね。変なものがしょっちゅう入っているということです。もちろん、本当のことはわからないけれど、たぶん、何か問題があって、子どもたちはお腹をすかせて我慢しています…
全国からみても、何かがおかしいんです。おそらく、子どもたちは今、待っています。なにひとつ文句は言っていません。お腹をすかせてまっています。帰ってすぐ冷蔵庫にむかっています。
一方で、おそらく本音もいっていません。でも、たくさん残すことで、お腹はすごくすいていても、なにかを伝えたいのかもしれないとは思います。
でも、それが子どもがグルメキングで、わがままなのか、健気な姿なのかは、大人が一緒に食べ続けてみないとわかりません。保護者が持ち回りで食べてみたらどうなるのか、担任の先生が給食をどう思って食べているかが気になります。
(2)給食を調理しているところが、綾瀬工場について説明すべき
細かいところは、わからないですが、エンゼルフーズの会社自体は実績があって、順調に運営しているようなちゃんとした会社のはずです。そうでなければ業界のリーディングカンパニーになることができません。
ただ、全組織がきちんとコントロールされているかは別問題です。とくに、まだ、実績のない新しい場所については少し確認をした方がいいかもしれません。
この大磯町にある2つの中学校のデリバリー方式をはじめるにあたって、実際に、新しい工場を稼働している可能性がありますよね。
神奈川の綾瀬市では、外から企業が来てくれることをすすめている条例があります。※「綾瀬市企業の立地促進等に関する条例」
条例を作った後に、市の外から、はじめて来てくれたところが、エンゼルフーズです。
エンゼルフーズ自体は、相模原市の中学校にも給食を提供しています。相模原市では、市立中学校30校でデリバリー方式による中学校給食を実施していることが一般に公開されているのですが、
(出典:相模原市立中学校給食 早わかりガイド【改訂版 Vol.3】:http://www.sagami-portal.com/city/school_lunch/wp-content/uploads/2012/09/2685839304668c1e9233676e6bd77800.pdf)
エンゼルフーズは、大沢中をはじめとする、8つの中学校に給食をデリバリーしています。
※大沢中、旭中、相原中、小山中、内出中、北相中、内郷中、藤野中
でも、そこは、問題になっていないでしょ。もちろん、わからないですよ。でも、一部の施設に問題が発生している可能性が推測できるわけです。
大磯町中や、国府中の調理をしている工場は綾瀬工場ではないでしょうか。業界のリーディングカンパニーは皆の利益につながっていて、社会の期待も大きいため、
少し大変で酷なところもあるのですが…ポイントは、ある程度自ら、確認して、説明した方が、みなの納得を得られやすいというところにあります。
逆に、消費者の方から全貌をだされてしまった場合は、ダメージが大きくなりかねません。会社全体としては、今後も地域社会に大きく貢献できる会社のはずです。
実際に、影響がでているところは、2つの中学校だけなわけです。ここについて、会社の方から、積極的な説明があってもいい気がします。
とくに、市外から歓迎されて誘致されているのに、公募選定のときに提出した資料をみると、あまり、新設の設備を使っていないんだなというのは少し気になります。
公募参加として提出している資料ですが、まずは、鉄骨2階建ての建物の建設年数が古いこと。
そして、使用しているフードスライサーや、盛り付けコンベアも既存の設備から持ってきていて、新しくつけたものではないというところが若干気になります。
この公募の内容として、一般に公開されているものと、実際に、大磯町中や、国府中に調理を提供している工場かどうかは、よくわからないですが、子どもたちがおいしい給食をたべたなって、記憶が残るように、問題が解決されることを願っています。
大磯町中、国府中の子どもたちの個々の性格はニュースからは、わかりません。ニュースが客観的できちんとした事実をひろえているのかもわかりません。でも、大磯町の子どもたちは、もしかしたら、健気で我慢強い子どもたちの可能性があります。
問題が解決された後、この2つの中学校では、ご飯が残る割合が1.5%と非常に高い数値がでていることがニュースで流れたらいいなと思っています。
でも、まずは、ニュースを知りたいなと思っています。事実はよく取材されているなと思います。でも、子どもたちが何を訴えているのか、ポイントが少し絞れていないかもしれません。あと、客観的で公平な事実をひろえているのかも気になります。
現状ネックになっているところを知りたいなと思っています。今日のブログは長くなってしまったので、ここで一端終えますが、後日、時間があれば、別なことについても書いてみたいと思います。
内容は、異物混入があるときに通常行われるフローを知りたいですよね。あまりにも、対応がひどいといったときの考え方の方向性です。
どういった方向で対応を考えればいいのかとか、あとは、デリバリー方式を選択方式いして、お弁当と冷えた給食、どちらかを選べるようにしようという考え方はあるかなと思います。
でも、保護者としても、給食の方がありがたいし、学校としても…言葉は色々人によって違うのですが「食育」をすすめたい…ようは、学校で給食をたべてもらいたいという流れでやっているわけです。
なので、近くの小学校の調理室で調理した給食を中学校へ配送する「親子方式」という解決策もあるんですね。
ただし、これはちょっとした法律の知識が必要で、神奈川県は、「建築基準法という法律があるので、親子方式は、すごく難しいと考えています。」
次のブログでは、じゃあ、このネックになっているところと、他の行政がどうやってクリアしているのか確認したいなと思います。
法律の話ですが、できるだけ、一般的知識で、簡単にわかりやすいところを説明出来たらなと思っています。
ちなみに、給食って必要だと思われていて、公共性の高いシステムです。実際、ほとんどの県で導入がされています。これは、給食は子どもたちや、毎日お弁当を用意することが難しい保護者のためのものであったり、社会が子どもたちを食について考えさせたり、育てていくことに役立つからです。
そういった意味では、給食のシステムを少しずつでも進展させる方向で考えるといいかなと考えています。
もちろん、今ある問題点はできるだけ分析して、少しずつ正しい方向にもっていくことが重要なんだろうな考えています。必要なことは客観性です。
人によって、色々な考え方がありますが、自分にとって都合のいい事実も、そうでない事実も取り上げていって、そこに、自分なりの考え方のモノサシをあてはめていく。そこで、皆が給食をこういう風にしたいというコンセンサスが作れれば、おそらく解決していくのかなって。
もちろん、町が悪い、業者が悪いということは簡単ですが、中長期的には課題を解決して、みなでシステムを作っていくという発想が必要になるのかなって思っています。
今、報道ででていることは主に保護者や子どもの目線ですが、町の目線や、業者の目線も報道されるといいなと思っています。まだ、そこはニュースでほとんど取り上げられていないのですが、今、でているものの中から、少し考えてみました。
ただ、現状は、ニュースの中で、町の考えていることや、業者のやり取りや考えていることがほとんど拾われていないので、誰のどんな利益がぶつかっているのって部分は考えることができていません。
ただ、こんな流れになっているんだなということはわかりますので、みなさんについても、給食ってなんだろうと、考えるきっかけになると嬉しく思っています。
また、この後、9/29日に、大磯町から、デリバリー給食を作っている業者を変更することを検討するというアナウンスがでています。これについても、契約の解除ってできるのについて考えてみましたので、もし、興味があればみてくれると嬉しく思います。
それでは、いつも、とりとめもないブログを読んでくれている、みなさんに感謝しています。もし、よければ、ブログの内容を楽しみにきてください。
今、おいしくて安心できる給食を提供するって、あたり前になっている県がほとんどですが、それは他の県では、時間をかけてシステムを作ってきたという現状があるからです。神奈川県は今、それを立ち上げているところで、制度の生みの苦しみを味わっているさなかです。
給食って、結構奥が深いんだな。いい制度を作っていくって、知識を得るということも重要なんだなということがわかってくれると嬉しく思います。
このブログがみなさんの参考になれば幸いです。
コメント
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