2019/02/27
こんにちは、よっしーです。2017年10月16日午前3時、台風21号ラン(嵐の意味)が発生しました。
来週10月22日(日)から、沖縄本島、大東島地方より(沖縄地方東側)を抜けて、23日(月)-24日(火)にかけて、日本の本州に影響(接近または直撃すること)が予想されています。
このブログを書いているのは、2017年10月16日のお昼で、台風が接近するまでには1週間ありますので、報道とかでの最新の情報は常に確認して欲しいのですが、
大きなところについては、リスクとして事前に知っておくということが重要だと考えていますので、今日はその辺の話をしたいなと思います。
1 いつどこが影響を受けるの
(1)10月22日から24日にかけて、日本に直撃。沖縄東よりから、
みなさんが、台風が来る!と聞いたときにまず気になるのは、①いつということと、②どこが影響を受けるのかですよね。台風が来ると、日々の物事がスムーズに進まなくなるし、場合によっては、イレギュラーなことに備える必要がでてきます。
仕事でも、レジャーでも、予定を少し変更しなくてはいけなくてはいけない場面があるので、台風が、いつ、どこにやってくるのかというのはやっぱり大きな関心毎だと思います。
でも、まずは共通するようなところから見てみましょう。
影響対地は、基本、日本を直撃するルートが予想されています。もちろん、色々な予測モデルはあるんですよ。でも、ベースは台風21号が、日本付近に接近あるいは上陸するという部分では、どのモデルも大きくかわりません。
やはり影響がある可能性が高いです。これは、この後にわかっているところから確認していきましょう。
後、タイミングですよね。
基本は、日・月・火曜日の3日間です。沖縄が22日(日)頃、後は実際に台風が移動している場所によって違いますが、九州・本州を23日、24日にて移動すると考えられています。
このタイミングという部分については、あまり予測がずれないかと思います。秋の台風は、夏の台風と違って迷走することも少ないため、あまり予測も変動しないかと思います。
それは、偏西風が日本の南まで来ることで、それにのっかって移動することと、夏の台風と違い、高気圧が上から抑える形で、台風の行く手を阻むことが少ないから、予測の誤差がでることは少ないはずです。
タイミングという意味ではおおむね一致するはずです。
じゃあ、具体的に、どこさね?ですよね。一緒に見ていきましょう。
(2)まずは、沖縄東エリアから北上する!
もちろん、台風予測にはスーパーコンピューターを使った色々な計算の考え方がありますが、まずは、沖縄と大東島エリアを北上するというところは、一致しています。
米軍の予測モデルでは、こんな感じですよね。
気象庁の予測モデルもほぼ考え方をなぞっているはずです。
まずは、22日まで、まっすぐに北上する。これが予測されています。
(3)強さはまだわからないけれど、ものすごく強くなりそう…
ところで、この寒いのに台風が発生するの??と思っている人がいるかもしれません。ちなみに、僕は千葉ですが、外は雨が降っていて気温は13度です。
10月にしては、時期を先取りしたようなヒンヤリとした感じで、長そでは着ています。でも、少し寒く感じます。もちろん、感覚としては、台風が発生するような温度ではありません。
ためしに、扇風機をつけてみましたが、すぐ消しました…寒いです。
でもね。台風が発生しているところは、フィリピンの東側の海の上です。そんなフィリピンの今日の気温は何度でしょう。じゃん!
32度です。とうぜん、台風は、うまれたばかり、まだまだこれからです。気象庁の発表予測としても、非常に強い台風として発達しそうです。
1日毎に線が引かれていますから、上から下にみてみてください。16日から19日にかけて、気圧は、996ヘクトパスカルから935ヘクトパスカルへと強くなり。
風速も、18日頃から急激に強くなることが見て取れるはずです。中心付近の最大風速が50m/sは結構脅威的です。過去の記事で、55m/sで車が飛んでいる動画を紹介しました。
でも、台風21号は、まだ発生したてで、これから周りの温かい海温のサポートを受けて、日本に接近する22日までに、ものすごく強くなることが予測されます。
ここは、注意しないといけません。
(4)では、どこが影響を受けるさね。
もちろん、この後ですよね。まずは、沖縄の東寄りを北上することはわかった。じゃあ、その後は?です。3パターンが想定されています。
分かれる理由の大きなところは、太平洋高気圧がどれだけ出っ張るかです。
まず、日本の右下の位置には太平洋高気圧がいます。ちなみに、右に向かって偏西風が吹いているため、台風21号はある程度、太平洋高気圧の周縁をなぞって進むというところを確認してしまいましょう。
ただね。この太平洋高気圧の勢力は、この時期としては強い方だと考えられています。
ようは、偏西風によって、右に向かっていくことはわかっているけれど、この高気圧の張り出し方や出っ張りによて、ストレートに右に進むというよりかは、じゃっかんブロックされて、北の方に、ふちをなぞるイメージですね。
ここの部分で、気象庁であったり、米軍予報であったり、欧州中期予報センターのスーパーコンピューターが計算している各モデルの計算結果がわかれています。
なので、ルートとしては、じゃん!こんな感じです。
絵が上手じゃないのはごめんなさい。
でも、左の台風(◎)のところからでている、矢印(上から緑・赤・青)となっていますが、この3つのルートイメージで進むことが予想されています。
具体的には:
①右曲がりカーブのルート(緑):四国から、日本海を抜けて、東北に上陸するルート、②右上まっすぐルート(赤):紀伊半島から、東北に抜けていくルート、③右側ルート(青):太平洋沿岸まっすぐルートの3つがあります。
そして、一番最初のルート(四国→日本海→東北)を見ていきましょう。ベースは気象庁のモデルです。なので、日本としては、この考え方になっていくんでしょうね。
22日、朝9時ですよね。沖縄本島の東側に台風がいるのがわかります。
23日、朝9時です。鹿児島のすぐ右下です。
同じく、15時、四国に上陸します。
同様に、18時には大阪よりの瀬戸内海に台風が進みます。
24日、0時には、一度、台風が日本海に入ります。
そして、9時から12時にかけて、秋田-青森ルートを抜けることとなります。
後は、24日 12時、北海道です。
なので、この場合では、九州というよりも、早い段階から四国や関西そして、東北が影響を受けるんでしょうね。
では、②の右上まっすぐルート(赤):(紀伊半島→東北)ルートも確認していきましょう。画面が同じ作りで判別しにくいとは思いますが、アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデルというのを参照しています。
22日、朝6時ですよね。紀伊半島の南側に台風がいるのがわかります。
15時、三重や愛知に上陸します。
18時、岐阜や長野に進みます。
21時、新潟や山形でしょうか。北上していきます。
23日、0時には、秋田・岩手・青森に進むことになります。
6時 北海道 帯広でしょうか。
このケースでは、東海から、東北にかけてというところですよね。
最後の③右側ルート(青):太平洋沿岸まっすぐルートも見ていきましょうか。ベースは、欧州中期予報センターのものです。
画面上に書いてある 10月22日 12時 UTCというのはイギリス標準時のことなので、日本では+9時間です。
21日 21時 沖縄の東側海上エリアに台風がいるのがわかります。
22日 21時 四国や紀伊半島の南側に進みます。ちなみに、このルートは太平洋沿岸を進むルートだということは再確認してください。
23日 21時 北上して、東北沖合ですよね。
このルートでは、あまり太平洋高気圧が張り出していることを想定していないということがわかりますが、基本的には、日本の南側を過ぎていくという考え方になるかと思います。
2 ちょっと心配していること
(1) 頑張っている人たちが報われますように
僕はね。今回少し青森を心配しています。もちろん、沖縄・九州・四国(特に瀬戸内海沿岸)・紀伊半島とかもそうなんですが、天気予報が台風ニュースの通るルートを報道する前に、今、わかっている部分で大きなところを書いているのは、もしかしたら、こんな小さなブログでも、青森の人が読んでくれるかもしれないと、どこかで思っているからです。
もちろん、現時点の予報は、外れる可能性もあります。でも、もしかしたら、知ることで、誰かが、なにかは対策を打てることがあるかもしれないな。そう思っています。
僕は、秋の味覚、りんごが気になっています。農業のことはまったくわからない。なに一つわからないけれど、青森のリンゴの半分はフジなんじゃないかな、大体11月上旬の時期に、フジと王林を収穫するんじゃないのかなって心配しています。
ネットとかを張って対策できることがあるのかな。専門家に色々知恵を書いて欲しいなと思っているけど、ここは、僕にはよくわかりません。
(2)最新の情報は追ってほしい
今日は、2017年の10月17日なのですが、台風が来るのはおそらく5日後です。今回の内容は、(おそらく)、高気圧の演算結果に違いがあるので、ちょっとしたルートに変動はあるものの、どのモデルも基本となるところでは一致しているため、あまり外さないかと思います。
もちろん、趣旨としては、正確性はある程度後退しつつも、事前にリスクとして把握してもらうために、一番大きなところを出しているのですが、当然、現時点の予想は誤差を含みます。なので、なにか予定がある方や、被災の心配事がある方は、常に最新の報道をちょっと確認してみることを忘れないで欲しいと思っています。
先程、記事を書いているときに、少し寒かったので、コンビニに温かい飲み物を買いに行きました。ちょっとした冬のような肌寒さなので、イメージはしにくいですが、台風21号はこの後、日本に接近する22日までの間、発達します。勢力が強くなるということです。
台風の強さ、そして、「高気圧」の位置というキーワードを頭の隅に入れながら、どのルートを通るかということをちょっと見てみるといいのかなと思います。
また、いつものことですが、「秋雨前線」というキーワードもちょっと聞いた方がいいかもしれません。
今、日本全体は肌寒い気候が覆っているはずです。これは北から寒気が入っているからです。でもね。日本の南側、沖合ですが、温かい空気も来ています。
北の冷たい空気と、南の冷たい空気がぶつかるところ、それは前線です。
冷たい空気と温かい空気がぶつかうところ、そこでは温かい空気が冷たい空気の上に、おいしょって乗っかります。そうするとどうなるか。上空で気温が下がるので、飽和水蒸気量が下がります。
雲が水を持っていられる量が少なくなります。雨が降りやすい状態。それは、さながら、上空の水をたくさん含んだスポンジのように、雨が降りやすい状態になります。
(3) 水を吸ったスポンジに水を注ぎこむかのよう
「台風が秋雨前線を刺激して」という表現がありますよね。本当はもっといい表現があるかもしれません。
でも、ニュアンスとしては、台風がまいあげたたくさんの水蒸気を、雨が降りやすくなっているところにもっと注いだらということですよね。水をすったスポンジを絞ったり、もっと水を注ぎこんだら、ものすごく水が落ちることになります。
台風がそこにいなくとも、前線となっているところでは、ちょっとしたことで、ものすごく雨が降ることがあります。とくに、地形として、山間となっているところの手前側ですよね。飽和水蒸気量が下がり、スポンジを絞ったかのようになります。
なので、台風が近づく前にも、そこについては、気にした方がいいかもしれません。
念のため、日本全国にリアルタイムでだされる警報も使いやすいよう、置いときますね。
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/warn/
とくに九州・四国や、紀伊半島に台風21号がくるころには、「強い状態」で台風がくるはずです。なので、西日本の方(とくに、瀬戸内海沿岸部・紀伊半島の方)は、台風が「近づく前」の大雨になる可能性については注意して欲しいなと思います。
台風から巻き上げられ飛び出る雨雲が偏西風に乗って、西日本にかかることも予想できますので、台風が離れていても、大雨情報と雨雲の内容を注意して見て欲しいなと思います。
全体として、①台風の「強さ」に関すること、②「雨雲」と「前線」の場所、そこだけは、注意して欲しいなって思っています。これは台風が近くなくてもです。
また、いつものように、台風が現在どこにいるかを確認するためのツールについても残しておきますね。
このブログがみなさんの参考になると幸いです。