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北朝鮮 実験中止 なにを言っているのかよく見て欲しい

time 2018/04/22

北朝鮮 実験中止 なにを言っているのかよく見て欲しい

こんにちは、よっしーです。今日(2018年の4月21日)、北朝鮮に関するニュースでおもしろいニュースがありましたよね。

北朝鮮が、「核実験とICBMの実験停止、そして核の実験施設を廃棄しますよ」って内容です。そして、ニュースを見てみると、北朝鮮の意図や目的について、結構内容がバラバラなんです。

でも、理由はシンプルで、これは北朝鮮の二重メッセージだからです。あえて書いてないところがあるので、読む国によって、アメリカに対しては、こういっているけど、他の日本とかに対しては違う意味になるとかいって、ちょっと面白い文章になっています。今日はそれを見ていきたいなと思います。

実際ニュースをみても、たとえば、なんで、核実験を停止したのかとか、じゃあ、北朝鮮はこれから非核化に向けて進んでいくのかとか、検証するまで信用できないよねとか。色々疑問がでているけれど、

このメッセージを見れば、少なくとも、この辺の疑問については、わかるのかなって。方向性はね。

でもね。ちょっと考えてみてください。このニュースって、ある程度話の流れがある中で、でてきています。たしかに、いつもの詭弁なんじゃないのって思う人もいるはずです。

でもね。これ、昨年の9月や11月ごろから急に実験がとまっているでしょ。

見えないところでは、アメリカと北朝鮮が非公式で話をしていること、また、この後、2ヵ月後に会って米朝首脳会談をやりますという流れもくわわっています。

そうすると、大きな部分ではウソじゃないはずです。でも、そうでなくても、いつもと違うところが1つあるので、本当なら、すごくビックリしてもいいニュースのはずなんです。今日は、その目立たないけれども、いつもとは違うところをちょっと取り上げていきたいと思います。

ただ、あまり難しい話をするつもりはなくて、単純にシンプルな部分を楽しんでもらえればなぁと思います。ちょっとした読み物として、あぁ、こんな考えもあるのかなっていうのをね。

でも、まずは、ニュースででている全体部分を確認しましょう。あと、それぞれの段落のタイトルとかは、有名なマンガの名セリフをちょっと引っ張って来てますので、語調が変なところはゆるしてください。

ファンの人は、どれがそうか、ちょっと気づいてくれると嬉しいなと思います。なんで、このマンガを引っ張ったのかとかもね。

でも、まずは、日テレNewsの内容が一番わかりやすいなと思ったので、引用しますね。

1 ほぉ…核実験と発射実験はもうしないとな

http://www.news24.jp/articles/2018/04/21/10391073.html

なるほど、北朝鮮が核実験とICBMの発射実験を停止すると発表したとタイトルにでています。

また、ここの評価ちょっと重要です。北朝鮮北部の核実験場も廃棄するとアナウンスが流れます。

これは朝鮮労働党、中央委員会の総会で決定とあるので、国家として、自ら実験停止することを決めた!ということですよね。

実験場を廃棄するのは、実験を停止しましたよといった透明性を担保するためだそうです。なるほど、実験する場所がなかったら、核実験はできないですよね。

でもなんで?ですよね。

それは、核兵器が完成して、実験する場所が必要がなくなったから。う~ん…ちょっと、まだよくわからないですね。


画面や文章としては、ちょっと長くなります。

「核兵器開発の完結が検証され、もはやいかなる核実験や中長距離、大陸弾道ミサイルの発射実験も必要なくなり、北部の核実験場もその使命を終えたから」が理由です。

文章全体は抽象的だけど、太字のところだけが、ちょっと具体的というか、場面を絞っていますよね。

まずは、ここ。判断のベースとして、ここの「中長距離、大陸弾道」の実験が必要なくなったからは、重要でしょうね。

意味をしぼっています。後でまた見てみましょうか。

アメリカのトランプ大統領は、なんていっているでしょうか。なるほどグッドニュースだと。
この流れを歓迎していますよね。大きな進展だとツイッターでつぶやいています。

でも、そういった判断をすることは、アメリカはたぶん知っていたはずです。アメリカは、もともと、CIAの長官を北朝鮮とやり取りをさせていました。当然、すぐ2ヵ月後の、6月(頃)に予定されている米朝首脳会談の内容としても、調整をしているはずです。

ちなみに、みなさんは、アメリカと北朝鮮の首脳会談はこれまで実現したことがない。まったくない!ということも忘れないでくださいね。

でも、パッとみると「核実験の停止をする!」って、ほんとに?って思いませんか。

2 核実験など必要ないのだよ…

って。

だって、昨年の11月頃には、トランプ大統領は、こんなことを言っていました。「北朝鮮は激しい炎と怒りに焼きつくされると。そして、アメリカの火力は、ものすごい火力だ、できれば使いたくない…」と。

内容もシンプルですよね。「天罰がくだるぞ!って。しかも、圧倒的じゃないか。坊や」と。

もちろん、口合戦なら、北朝鮮も負けていませんよ。「ふふ、先制攻撃なら、必ず勝てる。」といっています。

宣言としては、アメリカは地球からなくなると言って、核実験を淡々と繰り返しました。その数、6回です。

この辺のやり取りからすれば、今回のニュースって、まるで180度変わったかのようなアナウンスです。僕は、こんなアナウンスがでることは想像しませんでした。見ている人からすれば、「核実験の停止。ほんとに?」って、

でもね。一方で、ウソじゃないの?って思っている人がいることもわかります。核実験をやめるといって、経済支援をせまる。信用できないという人がいることも。

いままで、何度もやっていることと、行動が違っていた。今回もおそらくそうだろうと。

たしかに、僕もそれわかります。今までは、やっていることと、言葉がチグハグでした。別な方向を向いていて、ナンセンスです。

でも、今回はちょっとだけ違うところがあります。やってきたことと、言葉がかみ合っているところがあります。

でも、その前に、もう一度、宣言したところを見ましょうか。言葉が少し難しいので、できるだけシンプルにして。

北朝鮮の宣言したことの趣旨はこれです:

「核兵器は完成した。開発に必要なデータも十分に検証されている。もはや核「実験」は必要ないし、長距離ミサイルの発射「実験」も必要ない…」

うーん、まだつかめないところはあるけれど、とりあえず、「核実験」の必要がなくなったというのが理由ということはわかりました。「必要な部分の確認はとれた。これ以上の実験と、長距離ミサイルの発射を試す必要はない。」と。

ここは、もう少し考える必要があります。なぜかといえば、今回の決めたことの「目的」がわからないと、「適用場面の範囲」も明確にならないからです。

今は、このなんで、核実験が必要なくなっちゃったのという「目的」の部分がピンと来ていないから、今後、どの「範囲」でやめていくのかという効果の部分が、まだ見えてきません。

もし、「もう、核実験は必要ないから、止める」といった場合、一番最高は、「完全な非核化」です。

国として決定しているわけだし。核実験は必要ない。設備も廃棄するといったらね。

実際、今回のニュースを見て、これは完全な非核化まで含んでいるんだよと考えている人もいます。

視点として、朝日デジタルのニュースを見てみましょうか。引用しますね。

3 その文言解釈、坊やだからさ…

https://www.asahi.com/articles/ASL4P32L5L4PUTIL009.html?ref=livedoor
(ニュース引用:)

最初の部分は、問題提起です。核実験停止を宣言したけど、どこまでやめるの?って。

非核化がいいけれど、過去にも手のひらを返されたことが少なくない。

とくに、北朝鮮は、これまで、「技術を向上させて、火力は強く、弾頭は小さくして、遠くまで正確に運べるように開発していること」をアナウンスしています。

その流れで、核実験をいきなり停止しますと聞いたら、普通は…ん?ですよ。うそだろって。

でも、いつもと違うところもあります。今までは、外交のやり取りの中で、核実験やめますといってました。相手方に対して。

今回はちょっと違います。中央委員会の総会で決定とあるので、自分の国のなかでの意思決定です。
過去にいったことがありません。ひょっとすると、本当に、完全に非核化の流れで進めるかもと思う人いるはずです。

実際、赤線・赤枠で、具体的な施策まで踏み込めるんじゃないかと期待しているNGOはあります。

根拠は、北朝鮮がアナウンスしてる「文言」です。①実験の「停止」と、②設備の「廃棄」を使い分けている部分。

国のアクションについては、北朝鮮は、核実験とICBMの発射実験を「停止」するとしています。今後、実験しませんということです。でも、やろうと思えば簡単に再開できます。

でも、「廃棄」のところは、物理的なところ、これがないと実験すらできないという「環境面」の話なので、国が…透明性を担保するために、実験設備を完全になくすといえば、再開するにはハードルがあがります。

もしかしたら、北朝鮮は、非核化のために、より具体的な施策を考え始めたんじゃないのってといった評価です。だとしたら、外堀を埋める。国際条約も使って非核化の流れを固めることが重要だよねと。

理解できます。

でもね。僕はこれを読んだときに、素朴にこう思いました。

4 言い過ぎだろうな…

って。北朝鮮が完全に核武装を解除していく思いがある…?それは難しいかなって。

もちろん、理想はそうだし、いろいろな考え方はできます。

でも、みなさんも、ニュースを見て素朴に思いませんか?北朝鮮の立場からしたら、核武装解除してなにかいいことあるの?って。

実際、日本政府側の考えも、北朝鮮が、現時点で、非核化すると思っていないですよね。

報道に対するコメントも大体こんなところです。

5 見掛け倒しでなけりゃいいがな…

NHK NEWS WEBが一番わかりやすいなと思ったのですが、

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180421/k10011412531000.html

安倍首相はなんとコメントしているでしょうか。「前向きな動きと歓迎したい」と語ります。なるほど。

でも、ポイントは、「ただ」の方ですよね。「この動きが核、大量破壊兵器、ミサイルの完全、検証可能、不可逆的な廃棄につながっていくかを注視していきたい」と。

不可逆的という言葉はちょっと、わかりにくいですが、でも、1度、ミサイルを廃棄したら、もう作らないということです。そして、そこに「つながる」かどうかを見て行きたいということなので、信用してません。

他の大臣や幹部も、だいたい一緒です。あまり評価していません。一歩前進…うーん、信用できない。実際に見てみないとわからないというレベルです。みなさんはどう思いますか?

でも、これね。ポイントは、北朝鮮が誰に話しかけているかです。これ二重メッセージです。

宣言の目的によって、北朝鮮が今後やる効果の部分がかわってきます。

そして、目的の部分をもう少し考えたら、少なくとも、北朝鮮は、「実験を停止しますよ」とみんなに宣言していません。日本については、まったく、話しかけていないのと一緒です。

そして、ある国のトップにもそのことがわかっています。だれに話しかけているのでしょう。それは…

6 赤い国旗のアメリカ、信じています。

です。今回のニュースを一言でいうと、北朝鮮が「アメリカを核ミサイルで攻撃しませんよ」ということを国として決めたというアナウンスです。

だって、目的のでだしの文言をみましょうか。

「核兵器開発の完結が検証され、もはやいかなる核実験や”中長距離、大陸弾道ミサイルの”発射実験も必要なくなり、北部の核実験場もその使命を終えたから」

簡単にすると、「核兵器は完成した。開発に必要なデータも十分に検証されている。もはや核「実験」は必要ないし、長距離ミサイルの発射「実験」も必要ない…」

さらに、シンプルにすれば、「実験は十分。長距離ミサイルの発射実験も必要ない」ですよね。

ミサイルは、”中長距離、大陸弾道ミサイル”です。必要ないミサイルは、グアムやアメリカ本土向けです。

本当は、もともと、大陸弾道ミサイル(ICBM)なんかは、技術的な問題がありました。野球のフライのように、高く成層圏に打ち上げて、大気圏に落ちて落下するときに、弾頭が熱さにたえられない。摩擦で弾頭が燃えてしまう。

これについては、本当は、完成させようと思ったら、できるはずです。アメリカも、それがわかっています。

でも、それをあえて完成させないよと言っているので、話しかけている相手は直接ではないですが、「アメリカを積極的に核ミサイルで攻撃しませんよ」と裏から言っています。

もちろん、文言の対象はミサイルなので、国のことを書いているわけじゃないけれど、でも、対象は明らかです。意図や思いとしてはアメリカです。

逆を言えば、中長距離・そしてICBMと繰り返すことで、中短距離は外しています。北朝鮮のすぐそばにある韓国とか、日本については、ミサイル発射の必要性をまったく否定していません。

実際、韓国や日本にいる軍隊や自衛隊のことを考えても、核武装解除はしにくいですよね。

あと、これはさっきの動画にもありましたけど、「いかなる核も、長距離ミサイルの発射」も必要なくなったとは言っていないですよね。あくまで「実験」だけ。今後やる実験の話です。未来の話です。

とうぜん、今持っている核ミサイルは「保有」したまま。

これ、言っていることは「実験データは十分に取れている。核ミサイルを製造することもできる。今持っている核ミサイルは保有するつもりだけど、長距離攻撃をするつもりはない。」になっています。

目的がこれなので、完全非核化は含んでないです。自分に制約をかける範囲についてはいわずもがなです。

言葉を対比させていますよね。

「実験」はもういらないけど、核が必要ないとはいっていない。「離れた場所」のアメリカとかを積極的に攻撃するつもりはないけれど、近場については「攻撃することも視野に入れといておかないといけない」。

これが自然です。こういったことを考えると、北朝鮮がはじめて宣言した内容としては、すごく進展だけれども、非核化をめざしているとはとても思いにくいなって。

そうだとしても、核実験場の設備を廃棄するんじゃないの?という人もいますよね。開発をやめるということは、もう、それは核をなくしていくということなんじゃないの?って。

たぶん、それは違います。キム・ジョンウンがこの6年間頑張っていたことを見ると、ちょっとお父さんの代とやっていることが桁違いです。

それは、核ミサイルの機能にポイントを置いているんだけど、イメージとしてはこれ。

7 さらにできるようになったな…これなら現状維持で十分

…です。北朝鮮は、もともと、国の政策として、①核開発と、②経済を発展させていくと決めていました。2つの車輪を常に前に転がしていく考えです。

今回、①核開発の車輪にエネルギーをかけて、回し続けることは止めますけどね。

ちょっと、みなさんにも見て欲しいものがあります。CNNニュースにいい切り口があるのですが、キム・ジョンウンと、そのお父さん、おじいさんでは、ちょっと核に対する考え方が違います。おそらくね。

ちょっと、見てみましょうか。キム・ジョンウンと、そのお父さん、おじいさんごとの、ミサイル発射実験の回数の比較です。

おじいさんは15発、発射実験を行いました。お父さんは16発。キム・ジョンウンは89発です。あれ?飛びぬけてますよね。しかも、これ、2012年からの6年間で89発です。

たぶん、これね。核を持っているよという外見のところか、核が備えるべき機能、中身のところで考え方が違うはずです。

核ミサイルをどういう風に使いたいのか。それによって、核ミサイルが「交渉カード」か、「 国を守る盾(シールド)」になるかで考え方がわかれます。

お父さんたちの代は、外国のための交渉…というよりかは、援助を求めるときの外交カードとして、ミサイルの発射実験を行っていました。たぶん、それが自然です。

でも、ポイントはこれですよ。

8 うわさ以上の性能と見た…

性能ですよ。従来は、核弾頭の部分は、とくにブラフでも大丈夫でした。攻撃できそうと思わせれば十分。もちろん、お父さんについては、2006年と、2009年に地下核実験をやっていますけどね。

でも、キム・ジョンウンは内容が違いますよね。回数もまったく違う。6年間で89発です。実験の回数も違うし、本当は威力も違う。

通常、核開発って、下の①-③の工程を行います。

①核実験を繰り返し、火力を強力にする→②小型化・長距離化して、遠くまで運べるようにする→③実験や演習を繰り返し、コントロールの制度を高める

アメリカ・ロシアが7年かかった工程を、北朝鮮は11年で完了しました。それぞれの国力からすれば、ものすごいスピード開発です。

みなさんは、ゲームで三国志とかのシュミレーションゲームをやったことがありますか。ん?いきなり何をと思うかもしれないけれど、でも、ああいうゲームって、国の生産力の90%とかをすべて軍備にさきますよね。

北朝鮮も、①核開発と、②経済の両輪といっても、国のリソースについては、核開発にものすごいリソースをさいていたはずです。アメリカは実際に攻撃する可能性がある国です。激しい炎と怒り、十分あります。

おそらく、キム・ジョンウンは、スペックといったらおかしいけど、核ミサイルに必要な能力というのを想定していて、本当にそれを満たしているか、なんども確認したはずです。

外交カードなら、実験は、そこまではいらないけれど、核実験だけでも、国内の北東部で、6回やっていますよね。ものすごい実験を繰り返したのは、盾としての要求を実質的に満たしているか、確認するためです。

たぶんね。北朝鮮は、核ミサイルを本当に国を守るために必要な盾(シールド)だと考えているはずですよ。自分の国だけで他国の脅威から身を守るための必要最小限度の武力。それが、核ミサイルです。

必死になっていたことは、自国を守る「兵器」として完成できるかです。

そして、宣言しているところは、さっきみました。実験データについては、もう十分に得たということです。ミサイルについては、兵器として持っている。国を守るための能力として十分だということはわかっているので、現状維持で足りる。

武力を必要以上にジャブジャブ持つ必要はないし、軍拡には興味がない。それよりは、今後経済にリソースをさきたいといった考えのはずです。

今までは、滅ぼされる可能性があったからやっきになったが、安全が保障されるなら、経済に力をさきたい。

実際、核ミサイルは使わないし、自分のところで管理する、技術移転もしないといっています。

これって、自力防衛の悪いところなんですが、自国だけで国を守ろうとすると、できるだけ自分に制約がないフリーハンドで他の国と向き合わないといけません。

とくに、憲法でも、条約でもいいのですが、非核化といった、自分の国の武力に制約をかける。濫用を防ぐって、考え方にあまりなじみません。

ちなみに、北朝鮮の憲法については、まったくわからないのですが、2012年の憲法改正によって、序文に核兵器を保有することが追加するといったものがありそうなので、

少なくとも「①国の安全保障(事実上)→②条約より上位の憲法改正(法律上)」が先ですよね。自力防衛をやめさせて、法律で固めていく。

順番をみたさないと、理想と現実のギャップを埋めることが、本当に難しいはずです。

なので、国際条約を使って、非核化の流れを固めることが重要というのはわかります。ただ、順番がありそうだなって。国際条約が先じゃないよねって。

そうでなくても、これです。北朝鮮…わが軍は

9 ノーマル軍備など身につけないのだよ…

です。

だって、北朝鮮の思いは、核ミサイルが、自国防衛に必要と考えています。ベースは、非核化には応じられないからという立場です。

実験をやめた理由というのも、シンプルで、「北朝鮮の主体的な行動と努力によって情勢が有利に急変し、国際政治の構図に劇的な変化が起きているから」といっています。

ん?ちょっと言葉が難しめですよね。でも、軍事的な力があって、交渉できる力があるかってことですよね。

国としてみたときに、北朝鮮は、軍事バランスや政治バランスとしては弱く、交渉できるような立場でがなかったけど、自分たちの行動と努力で、対等に交渉できるようになった。

89発のミサイル実験も、そういうところです。ただ、いっていることは、主権、とくに、他の国、アメリカとかから侵略や干渉がされないよう、対等な立場を認めて欲しいというものです。

ちなみに、アメリカの「公式の立場」ってわかりますか。さっきの、安倍首相の「ミサイルの完全、検証可能、不可逆的な廃棄」の部分です。

4/17日、18日に、アメリカのフロリダ州の日米の首脳会談から、意識合わせした内容をなぞっています。

「完全廃棄」です。北朝鮮から、「核ミサイルを完全になくして、将来も作らせない。そして、それを他の国も確認できるようにする。」。もちろんね。これをやった国もあるけど、その国のリーダーがどうなったかも有名です。北朝鮮もわかっています。

ここでは書かないけど、少なくとも、キム・ジョンウンは「自らが安全」と「アメリカと対等に交渉できて、干渉されないこと」がベースにあるので、

ベースは、攻め滅ぼされないということとセットでなければ、非核化の手続きがあるといっても、乗っかれないし、話がすすんでいかない。

さっきのNGOの国際条約で、非核化の手続きがあるといったとき、モヤモヤしたところってここです。アメリカが「きみ。核ミサイルを廃棄しなよ。完全に、そして、他の国にも見えるように廃棄する。当然、未来にも作らないこと。これが手続きだから」と話をするだけで、北朝鮮が「はい。非核化します。これが手続きですか」。というのはすごく考えにくい。

少なくとも、これは思っています。

10 「安全と対等な立場」の2つを要求してコレか…

変な話なんですが、キム・ジョンウンが親父の代と違うのは、けっこう合理的なところです。理がある、必要だと決めたものについては、必要なことを質と量でおさえてくる。

積極的な軍拡や、核ミサイルの開発はもう必要ない。でも、非(核)武装、中立も違う。それはあまりにも無防備すぎる。だって、この間まで、キム・ジョンウンは「僕の執務室には核のボタン」があるといっていたし、トランプは、「僕の執務室にも核のボタンがある。しかも、もっと大きい」とやりあった仲です。

しかも、アメリカのボタンって2つありますしね。核を①遠くから打つボタンと、②近くから打つボタンです。

その意味では、トランプが、CIA長官を使って極秘裏に話をすすめて、北朝鮮が「(中長距離・ICBMを使って)アメリカを核ミサイルで攻撃しませんよ」ということを決めている部分は、非公式だし、デメリットはあるけど、進展です。

少なくとも、過去に、こんなこと言ったことがないし、言うとも思ってなかった。少なくとも僕は。

でも、背後の部分では、アメリカが、本土から北朝鮮を攻撃することはないを信用させることができたはず。遠くから、核ミサイルを打ちませんよと。

でも、近くのボタンについては、わからないですよね。これからです。

北朝鮮とその周りの国の武力バランスがあるので、北朝鮮は、そう簡単に強力な火の矛をおろせません。メインは、軍事バランスです。

来週、4月27日に、韓国と北朝鮮の南北首脳会談が予定されていますよね。ホットラインも4月21日に引かれて通話の道が開かれました。開催場所は、板門店です。生中継がされます。

本当は、このホットラインにしてもすごいことなんですよ。もともと、言葉は通じるのに停戦のときから、まったくホットラインがしかれてなかったんだから。話したら戦争の原因になるからでしょうね。

でも、少なくとも今は、対話が必要だと考えているし、早いスピードで、その場をつくっています。

「安全保障と経済支援」の話になることはみんなわかっています。ただ、僕は、ちょっとだけニュースが、今回の特殊なところ、いつもと違う部分にスポットライトがあてられてないということが気になります。

いや、今までも経済援助してだまされてきた。それはわかります。でも、たぶん、違うところありますよね。

親父の代では、核ミサイルを「交渉カード」中心として使っていました。たしかに、核の目的が、「外国との交渉」がメインなら、実験設備は廃棄できないです。「廃棄するよ。お金を支援して」、その後、「やっぱり、できない」。これの繰り返しです。だって、それがまさに交渉材料の一番重要なところだから。

でも、今は違います。もちろん、交渉の材料には含んでいるけど、ポイントは「安全と対等な立場が欲しい」ということの手段として、「核ミサイル」ということだから、

別に、核ミサイルじゃなくてもいいわけです。自国さえ守れれば。僕は、ここ期待しています。

もちろん、現状の「核ミサイル・軍備」は残っています。それでも、大きな進展ですよ。だって、軍拡は必要ない。アメリカを攻撃するICBMは完成させなくてもいいと判断してますから。

対話ができる。軍事バランスの環境面が構築できるなら、理にしたがい、強力な火の矛も外せるという期待感があります。

「安全保障と経済支援」の話は…そうなんでしょうけど、たぶん、今までとはちょっと内容が違います。理があるか。武装解除できるだけの環境面があるかどうかかなって。

ボールはアメリカ側ですよね。

もちろん、②近くから打つボタンの話なので、朝鮮半島エリア、韓国や日本、また、その周りの国も含んでいますよ。

対話が重要になるし、お互いが持っている「矛」は何種類かあるけど、強力な火の矛からは手を放して、どう小さい「矛」だけにできるのかに興味があります。

まずは、韓国の南北首脳会談。北朝鮮からして、「軍備は拡大しないと決めた。実験設備は完全になくしてもいい。ただ、核兵器を通常兵器に転換させる…軍備を「実質的に減らしても」いいんだ」と決定できるだけの環境面の話がどこまでできるかなって思っています。

北朝鮮からみれば、韓国くんも、日本くんも、中国くんも、近所まで来ているアメリカくんも、皆、手に武器をもっています。日本刀や青龍刀とかを手に持っています。少なくとも、自分だけ小さなナイフや、素手にすることはできません。

じゃあ、アメリカも、韓国も、日本も、他の国もどこまで、「お互い」に相手が攻撃しないと信用させられるか、環境面を作っていけるかが、本当に知恵だなって思っています。

順番も、アメリカの朝鮮半島にある核です。朝鮮半島に全てを焼きつくす炎の矛があるので、これをどうするか。あとは、ステップバイステップで、少しずつ。

皆で「場」を作ること。それが、ポイントかなって。

そういったときに、ちょっと、日本のコメントについては気になりました。北朝鮮の動きを見ていくが、本気なのか建て前なのかわからないけれど、少なくとも、ポイントについては答えてないなって。

「北朝鮮に引き続き強く求めていく」ということは解決になるかなって。今回、北朝鮮は、表立った交渉じゃないけれど、アメリカに対しては、アメリカの出した環境面に納得しました。

「長距離ミサイルは必要ない」と。ICBMに技術的な問題はあるけれど、完成させなくていいし、兵器完成に必要な実験データは十分にあるので、実験設備も廃棄してもいい。軍拡までいらない。

でも、朝鮮半島エリアは別です。とくに、自分の側で素手になるわけにはいかないので、韓国・日本、駐在しているアメリカと「どういう環境をつくるか」、結構合理的な判断をするはずです。

それを考えたときに、ちょっと、日本だけポイントに答えていないなって。もちろん、法律部分を取り上げると、引き続き経済制裁をして、強い態度で望んでいくという回答になりやすいけれど、対話の重要性について触れて欲しいし、報道にも今までと「同じところと違うところ」、ちょっと、そこは取り上げてほしいなって感じました。

そうでなくてもね。日本の政治家が「非核化を求めていく。引き続き様子を見ていく。それまでは制裁をとめない」って、僕…これさみしく思います。

なぜかといえば、日本としては「朝鮮半島の非核化」という一番最終ゴールのところが見えるまで、相手に対応を求めていくと言っています。

今、アメリカ・北朝鮮・韓国は非公式だろうけど「理想と現実のギャップをどう埋めていくのか」という役割を話している中で、日本だけが、こうあるといいよねの最終ゴールのところだけ言っている。

だって、シンプルに、あの北朝鮮が「核実験を停止する」と意思決定して、アメリカの大統領に会うといっているんですよ。米朝首脳会談。アメリカではかつてなかったことです。

その前に、韓国とのホットラインも初めて敷いて、南北首脳会談です。停戦後、60年以上はなかったことです。これって、普通のことじゃないと思いませんか。会話をすると戦争のきっかけになるから、ホットラインをしかなかった国が、会うわけです。

平壌の冷麺もきっと意味ありますよ。たぶん、末永く付き合っていきたいという意味のはずです。

ほんとはね。日本も対話して欲しいです。近代戦争において、国民ができることなんてほとんどないですよ。国がアラートをならさなければ、ミサイルが飛んできているかもわからない。

もちろん、わからないですよ。でも、従来どおりのコメントを繰り返すの、違うんじゃないかなって。

みなさんは、どう思いましたか。あまり上手に書けなかったけど、結構、この記事も大変でした。でも、いろいろな考えがあるってことを楽しんでくれると嬉しく思います。

それでは、本日も読んで頂きありがとうございました。

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