2019/02/27
こんにちは、よっしーです。今日のニュースでは、台風に関して、ある程度日本に影響がありそうな内容を言っていました。
今週の土・日は少し注意が必要かもしれません。週末に予定を組んでいる人は、万が一も想定した方がいいかもしれません。
1 でも、天気予報ではさらっとだけ
聞いてた人の中には、えぇ…?!そんなことないよ。簡単なことしかいってないじゃん!という人もいるかと思うんです。
たしかに、そうなんです。今日は、2017年の7月26日(水)ですが、お昼15時頃に言っていることって2つだけです。
①台風9号が、南で(フィリピンの東側)発生しました。北上するので注意ということと
②既存の台風5号が、日本の東側から西に進んで、週末には本州に近づきますよ
これだけです。
ためしに、少し、内容を確認してみましょうか。
ウェザーマップと、ANN(All Nippon NewsNetwork)の発表がわかりやすいので、引用したいと思います。
まずは、既存の台風5号ですね。強い台風です。
今後、西に進んで週末には、小笠原諸島に近づくとされています。
29日(土)以降、父島のすぐそばを通りそうですよね。
ちなみに、確認をしておきたいのですが、ここに書いてある黄色い円は台風の大きさを表すものではありません。
ぱっと見ると、この黄色の円が台風の形に見えて、なんか、台風5号って、ものすごく大きいんだな…て見えますが、そうではないです。
ここに書いてある円は、台風の形や規模ではないです。むしろ、台風がくるであろう「場所」をあらわしています。大体、この範囲のどこかに、台風が来ますよといった枠です。
本当は、台風がいる場所がピンポイントの点で示せればいいのですが、さすがに予測なので、およそこの円のどこかに、台風の中心がきますと表しているものが、この予報円というものです。
そういった意味では、29(土)から30(日)にかけて、予報円が急にサイズが大きくなっていますよね?
これは、天気を予想する人が、28日までは、大体このぐらいの範囲に台風が来るだろうなって読めるけれども、その後、29日から先は予想が難しいと考えているという意味です。本州の南に来た後は、どこに進むのかわからないということです。
台風が複雑な動きをすることを想定していることを含んでいます。ちょっと後で、触れますね。
一方で、今日、新たに発生した台風9号もみてみましょうか
こちらは、現段階では並の規模の台風ですが、北上し、週末には沖縄に近づくことが予想されています。予報円上も30日以降は、円が大きくなっていることがわかります。こちらもカチッと読めないということです。
でも、この円の範囲内で、2つの台風が近づくということです。素朴な思いとして、日本に台風2個が近づいてくるとまずいんじゃないの?と思いませんか。
2 ただ、その前に
ところで、なぜ、台風5号と9号なのでしょうか。数字の間が空いています。6・7・8号はどこにいったのでしょうか?
もちろん、発生はしています。でも、今は消えています。6号・8号は、25日(火)21時頃に熱帯低気圧へ変わっていますし、7号は、台湾の左側から中国に向かって、日本には影響を及ぼしません。
逆をいえば、5号がしぶとく、強じんです。そして、しばらく残ります。
その理由はシンプルです。温かい海から、エネルギーが供給されているからです。台風について、わかりやすく説明してくれているウェザーマップから引用しますね。
台風の発達には、27度以上の海から供給されるエネルギーが必要ですが、今回、赤く温度の高い水域が日本海までせりだしています。
そして、もっと赤いところ、これは台風周辺では30℃近くにもなっていることを表していますが、台風が大きく育っていくのに十分な温度です。現状の勢力を維持できるし、今後もおそらく発達するということです。
ちなみに、ニュースででてくる台風の長寿とは2週間のことをいっていますが、台風5号(ノルー:のろじかの意味)は、7/21日に発生していますので、8月4日ぐらいまで、存在する可能性があることも当然、予報に含まれています。
でも、ここで、まず、確認しておきたいこと。それは、強くしぶとい台風5号と、新たに発生した台風9号が北上し、日本に向かってきているということです。
そして、今週末に接近するということです。
3 じゃあ、どうなるの?直撃するんじゃないの?
被災地の方、仕事の予定がある方、週末ということや、海の日も近いので、レジャーを予定している人、それぞれの思いはあるかもしれませんが、やはり、生活や予定がどうなるんだろう…少し不安に思いますよね。
写真の絵は、今週末(土)の15:00の予報円の内容です。今、わかっていること…それは、2つの台風が本州のすぐ南で急接近し、その後は、複雑な動きをすることがあるので、天気予報の人は予測が難しいといっています。
本当にどのような動きになるかは、たしかに、わかりません。
なんだよ!という声も聞こえてきそうですが、でもね。ほんとは、天気予報の人も、絞れていないだけで、本当は何パターンか予想していますよ。
天気って、公共性があるし、色々な人が見ているので、こういう可能性もあるとかいうことをあまり細かくアナウンスしませんが、1つには絞れなくても、何パターンかは想像しているはずです。
天気予報をみていると、「複雑な動き」というのがキーワードとして、でてきていますよね。たしかに、複雑な動きはするのですが、大体、6つのパターン、動きになることが知られています。
藤原の効果といわれるものですが、無数の選択肢の中から、この6つのパターンに沿って考えてみると、どうなるんだろうって、今回、ちょっと気になりました。ちょっと、あてはめてみたいと思います。
4 2つの台風が近づくと?
みなさんも、ウエザーニューズ(weathernews)が提供している、この動画を見てみることをおすすめします。結構いいものを作っているんですね。
11分24秒あたりから見てみると2つの台風が近づいたときの6つの動きが説明されています。ちなみに、藤原さんという方は、日本の気象学者の方ですが、その人研究の成果がこういった名前の由来になっています。
それでは確認していきましょうか。6つの動きとは、これです。
じゃん!
絵で見ると、なんとなく、わかった気もしなくはないですが、これだけだと少し足りないですよね。もう少し、考え方の説明が必要です。
でも、まず、知っておかないといけないことは、2つの台風が重なっても合体はしないということです。
2つの巨大なエネルギーが衝突するようなもので、台風と台風がぶつかっても大きな一つの台風になることはありません。
すいません…話が少し脱線しますが、矛盾(ムジュン)というお話がありますよね。なんでも貫く矛(ホコ)となんでもはじき返す盾(タテ)とがぶつかったら、どうなるかって、考えたことってありませんか?
化学の粋を極めて、相手の固さにあわせて、無限に固くなっていく矛と、無限に固くなっていく盾をぶつけたらというのをちょっと考えたことがあって、思考実験をしたことがあります。
もちろん、色々な考え方ができるし、正解はないと思いますが、僕の場合は3つ考えました。ひとつは、無限のエネルギーと無限のエネルギーのぶつかりなので、大爆発です。
①両者が打ち消しあって消滅するということです。もう、ひとつは、盾と矛が向き合ったままプルプル震えている状態を考えました、②どちらも拮抗しているため、バランスがとれ共存している状態です。
さらに、矛が盾を貫いたり、矛が割れてこわれてしまう場合、まぁ、シンプルに片方が勝ってしまう場合ですね。③相手を打ち負かしてしまう場合のようなことを考えたことがあります。
なんで、こんな話をしたかというと、台風と台風が近づいたときというのも、おそらくはエネルギーの話です。もちろん、専門家からすれば厳密には違うのでしょうが、
2つのエネルギーが近づいたときに、お互いにどう影響を及ぼすかについて、切り口を探ってみると、少し理解しやすいかもしれません。
(1)基本は強い台風に従うということ
もちろん、相手を吸収することはあるんですが、2つの台風の考えって、基本は強い物にさからわない。共存をする。ただし、エネルギーなので、相互に影響を与えるといった形になります。少し説明します。
まず、台風と台風がぶつかった場合に合体したり、瞬時にお互いを打ち消しあって、消滅することはないようですね。①はないということです。
逆に、③の相手を打ち負かしてしまうパターンというのはあるようです。図の緑枠で囲ったところですが、ここでは、青い方が強く、相手を吸い込んでしまいます。黄色い方は最終的に消滅します。
ただ、藤原の効果では、このパターンは1つしかなくて、他は、②のともに共存するパターンが何個も用意されているといったイメージが多いのかなという気がします。
じゃあ、2つの台風がともに共存するパターン・残るパターンって、どんなのがあるかといえば、上の例であげたような、盾と矛が向き合ったままプルプル震えている状態では、お互いが削りあってしまう結果になるので、基本ぶつからないし、近づかないという効果が表れます。
図で言えば、緑で囲った、お互いが平行のまま、同じ方向に進むパターンか、赤で囲ったところの、片方がはじかれて、離れていくというパターンです。お互いを打ち消しあわないということですね。
そして、1つ補足しないといけないのですが、図の黄色い矢印が右上に曲がっているもの…これは、言葉足らずなのですが、前提として、台風が偏西風にのっかって、北上する性質を含んでいます。
日本に影響を及ぼす台風って、基本として、右上に北上していきますよね。あれは、偏西風の影響を受けて北上するという性質が前提としてあるからです。
じゃあ、なんで、今の台風5号は右上にいかず、西に進んでいるの?という疑問がある人もいるかと思うのですが、それは、現在、日本を高気圧が覆っているからです。
台風は、高気圧を横切れません。今、台風5号が日本を直撃せず、少しずつ西にせり寄ってきているのは、高気圧に上から威圧される形で、動けないからです。
なので、台風が動く場所にも優先順位があって、まずは、そもそも高気圧に威圧されていないところというのもあったりはします。
そして、他にですが、1つの台風をどうぞどうぞと、先に行かせるパターンもあるようです。
黄色い台風が先に行った後に、すぐ吸い込まれるように同じ進路をついて行くパターン(緑枠)と、ある程度黄色い台風が先に行くまで、青い台風が、ある程度、そこに待機しているパターン(赤枠)です。
最後に、これ1つはちょっとしたグループ外れだと思うのですが、お互いに同じところを左回りにグルグル回るパターンです。
台風は、自転の関係で、北半球では左回りになっています。その影響で半時計まわりに相手を吸い込むような力が働くのですが、2つの台風の中心を軸に半時計まわりにグルグル回ることがあります。
なので、考え方としては、高気圧がはりだしているか、いないかで、基本は偏西風に乗ると考えながら、下の6つのパターンに当てはめていくことになります。
(1)片方が吸収
(2)横並びで、平行に進む
(3)横並びで、はじきながら進む
(4)ひとつの進路を、続けて進む
(5)ひとつの進路を、時間差で進む
(6)ただグルグル回っている
5 じゃあどうなるの?
ここは、色々なものが関係するし、専門家の分野ですが、あえて予想してみます。
(1)高気圧がせりだしてくれている場合
ひとつは、日本の上に高気圧(緑枠)がいてくれることを前提にすれば、まず、右側の台風5号は強いということはありますが、おそらく台風9号が今後発達するだろうということもあり、吸収する程ではないと思います。
図で見るように、台風5号は右の方から西に、台風9号は下の方から北にコースがぶつかることを考えれば、
偏西風にのっかって北上することは難しいでしょうから、まずは、お互いにはじく可能性があります。台風9号は台湾から中国へ、台風5号は短期的には南へです(3)。
横並びは難しいので、そのまま、台風9号の進路を後追いするか(4)(5)、低いとは思いますが、そこでグルグルまわる可能性もあります(6)。
でも、強い台風5号が居残る場合でも、おそらく、台風9号はそれていくのかなという気はしています。
(2)高気圧がおされてきた場合
少なくとも、台風5号が強じんでおそらく2週間持つということもあり、高気圧に威圧されて消えることは難しいのかなという気もしています。
基本は、北上するということで、横並びなら、こういうコースです(2)。
それか、こんなコース(3)ですね。
1つの進路をというなら、こんなコースかもしれません(4)(5)。
あまり、グルグル回っているというのをイメージできなかったのですが(6)、
いずれにしても、暴れるときは、少しマズイのかな影響が大きいのかなという気がします。不確定なところも多くわからないですけどね。
当然、この中には、天気の専門家の観点から、イヤイヤ、この考え方はないよというのも入っていると思いますので、僕は、一番可能性としてあるのは、一番最初にあげた、台風9号は台湾から中国へ、台風5号は短期的には南へ、そして、できれば、西の方に消えていくだとは思っていますし、そう願っています。
しかし、わかりません。少なくとも、当面は、金曜日以降の台風予報を確認してみたいと思います。
できれば、一番被害が少なく、大したことがないことを祈っています。
それでは、また。