2019/02/27
こんにちは、よっしーです。今日のニュースでは、台風に関して、日本にすごく影響がありそうな内容を言っていました。
台風5号が、ちょっと南に移動したあと、進路を北上して、本州付近に接近するというものです。
1 これって、どうなんだろう?
写真の絵は、ウエザーマップが出してくれている今週(金)の9:00までの予報円の内容です。みなさんは、どんな印象を受けますか?
おそらく、これをみて、日本に直接な影響はなさそうだなと思う人はいないと思うんです。
もちろん、台風は複雑な動きをすることがあるし、専門の人に言葉を補って欲しいなという思いはありますが、
これって、日本列島に上陸するんじゃないの?という素朴な疑問が浮かんできます。
被災地の方、仕事の予定がある方は当然ですが、8月5日の週末は花火大会の多い日であったり、ロックインフェスティバルといったような夏のイベントも多い日です。
それぞれの思いがあって、どうなるんだろうと当然不安に思いますし、どうしても、生活や予定の中に、台風がくる可能性があることも一度は想定した方がいいかと思うんですね。
今日は、そんな思いもあってどうなるのかを書いてみたいと思います。
2 前回予想したこと
ちなみに、前回の記事では、「台風が日本に直撃するのでは?台風5号と台風9号の大暴れ」というものを書きました。
メインは、台風9号が北に、台風5号が西にと、下と右からぶつかる形で、近づいていったら、どうなるのと考えたものです。
もし、よかったら見てみてください。
こちらの記事を参考にしてみてください
基本的に、台風9号、そして、ブログを書いたときにはなかった、台風10号は無視していいと思っています。理由は、台湾から中国に抜けていくからです。
台湾や中国に行く方でない限り、日本に直接な影響はないはずです。
ただ、台風5号に関しては進路を心配していました。台風5号は短期的には南へ、そして、できれば、西の方に消えていく…というのを願っていますということを書きましたが、
それは、日本列島の上に高気圧がいてくれていたからです。台風5号は、高気圧に上から威圧される形で、上にいけず、少しずつ西にせり寄ってきている状況でした。
台風5号って、長寿台風とよばれていて、2週間以上残ると予想されています。一般的な台風のように4、5日で消えません。
しぶとい理由はシンプルです。周りの海面の水温が高いからです。上昇する水蒸気によって、エネルギーが常に補給されています。画像は、視覚的にわかりやすいウエザーマップのものを引用します。
台風は27度以上の海水で育ちますが、温かい海面がより日本海側にせり出してきていますので、まだまだこれからです。5番目に発生した台風なのに、まだまだ、若くエネルギーを持て余しています。
その中で、先に高気圧が北に移動しそうです。台風を上からおさえつける力が弱まってきました。当然、台風5号は北上していくことになります。
3 今可能性が高い台風5号の進路ってなに?
(1)影響度なし・軽い・重いの3パターン
7/30日(日) 23:00現在ニュースを見ると、今週末に台風5号が本州に接近か?と書いています。台風の居場所をある程度の幅で予想する「予報円」も4日(金)の朝9時まではでています。
写真の通りですが、日本列島の真下からすぐそばまで接近ですよ。だからこそ、みんな気になります。点線を伸ばしたら8月の5日…今週の土曜日には、東京スパーンですもの。
もちろん、台風の予想進路は常に変わります。現時点の予想は誤差がでます。でもね。予定がある人や、被災地にいるような人、なんらかの不安を持っている人は、外れる場合もあることを理解したうえで、今、この時点でわかっている範囲を知りたいと思っているはずです。
それがリスクを一度は検討することにつながっていますし、本当に心配な人は、その後も更新状況をチェックします。
それではいきましょうか…もちろん、細かい解釈はわかれるんですよ。でも、まずは、大きな部分を確認していきたいと思います。
7/30日(日)23:00現在の予報では、雨の確率は高いです。関東沿岸に接近するのは共通していて、4日の深夜から5日の朝に雨が降る可能性は高いと見られています。
ただ、影響度は結構かわってきます。台風5号は、3パターンが想定されています。
①まったく問題がない。②大雨にはなるけれど、通常の台風の範囲内。③北日本岩手県などで、大きな影響がでる可能性があるという3つです。
①【影響度ほとんどなし】:ある程度の雨はふるかもしれないが、東京千葉とかの本州東岸の海上東側にそれていく
②【影響度軽い】:台風が中国・四国地方に接触し、関東沿岸に影響はあるものの、台風5号は、その後、東側に展開し、遠ざかっていくもの
③【影響度重い】:静岡・東京・千葉は台風の渦を巻いている外側の外円がかすめていった後、岩手県などの北日本では上陸する可能性があるというもの
基本台風5号は北上してきます。ただ、考え方がわかれるのは、真上にいくわけじゃないというところです。
その傾き具合…レベルというか角度も問題になるのですが、どこかの時点で、一度、より右側…北東から東に傾くとみられています。そして、影響が強いときだけ、
静岡・東京・千葉で、台風の渦を巻いている外側の外円がかすめていった後、岩手県などの北日本に台風を引き込んでくるとみられています。
ちょっと、イメージ図になってしまいますが、大体この3パターンです。アメリカのモデルは、この青か、緑色のルートを想定しています。
青色が殆ど東側の海上に逸れていくルート。影響がないときです。また、緑も台風が大きく東側に傾くとみています。4日の夜まで、台風5号が北上を続けて関東沿岸に影響を及ぼしますが、その後、大きく東に傾き、東側の海上に向かうと想定しています。
それに対して、日本の気象庁とか欧州の考え方は、赤線ルートです。「静岡・東京・千葉は台風の渦を巻いている外側の外円がかすめていった後、岩手県などの北日本では上陸する可能性がある」と見ています。
こうみると、台風5号が北上する、レベルに違いはあれ、東側に傾いていく。までは共通です。そして、赤線ルートの違いは、右側にいったものが、再度北むきに引き込まれるというところが違います。
ようは、台風5号に対して、できるだけ南(下向き)に押す力と、北(上向き)に押す力のタイミングと強さで結果がわかれているわけです。
なにが影響していると思いますか?
(2)それは偏西風
偏西風って、まっすぐ西から東に流れているわけでなくて、ヘビみたいに蛇行しています。気圧の低いところでは、北向きに、気圧の高いところでは南向きに押す力が加わります。
一般論では、偏西風は、夏だと、日本の北側を流れていて、あまり、南向きに台風を押し流してくれません。また、台風の北へ向かう性質は、風が強い、発達している台風ほど大きくなることもあって、
今後、台風5号がどれだけ、発達するかも関係していますが、まだまだ発達しそうです。
そういった意味では、日本の気象庁や、欧州中期予報センター(ECMWF)は、台風5号はより北上する力が強いと予想を立てています。北日本を直撃するという予報です。
7月31日(月)の気象庁のページから引用します。台風5号がより強くなって北上すると書いてあります。この後どうなるんでしょうね。
気象庁が一般天気予報のベースにしているのは、GSMモデルというスーパコンピューターの演算結果です。こちらをみてみましょうか。
8月5日(土)に台風5号が接近し、8月8日(火)を見て下さい…千葉もそうですが、北日本を直撃という結果を立てています。欧州中期予報センターも基本は同じ考えです。
4 外れて欲しいが警戒は必要
僕は千葉なので、この予報結果は当然嬉しくないのですが、関東やとくに、岩手県・北日本の方は適宜台風情報を警戒してみておく必要があると考えています。
もちろん、この段階での予報は外れることもありますが、やはり注視は必要で、過去の台風10号に学ぶことってあると思います。
願わくば予報が外れることを祈っていますが、それでも、警戒は必要だと思っています。台風をリアルタイムで確認したい人もいるかもしれないので、
もしよかったら、下記事も参考にしてみてください。
また、この記事は翌日の8月1日に更新がされています。よかったら、こちらの記事も合わわせて確認してみてください。非常に強い台風で、進路予測が難しいとされていますので、一度頭にリスクを入れておいた方がいいかと思います。
あわせて、8月4日にも更新しています。こちらは台風の影響は、台風の通る場所だけじゃないよということをリスクとして、知って欲しいという趣旨で書いています。できれば、高知県や、岡山県、和歌山県近郊の人に読んで欲しいと思っています。
このブログがみなさんの参考になることを祈っています。