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他のせどりブログの記事を読んだときに思ったこと(私が経営者なら、アマゾンに商品を卸してうんぬん)

time 2017/04/17

他のせどりブログの記事を読んだときに思ったこと(私が経営者なら、アマゾンに商品を卸してうんぬん)

こんにちは、よっしーです。今日は、他のせどりブログの記事を読んだときに、ちょっと面白い視点が書いてあったので、自分なりに、それについて、思うことを考えてみました。

僕も会社勤めだったときの経験を思い出したんですね。趣旨としては、日常のものを少し考えてみましたというものなので、ちょっとした読み物として楽しんでみてください。

1 そのブログ記事の簡単な内容

そのブログは、流し読みをしていたので、細かい部分は覚えていないのですが、個人的には面白い着眼点だなと思いました。

内容としてはこうです。イトーヨーカドーでせどりをしていたら、新品のゲームで、プレミアの値段で買えるものも含めて、こぞって投げ売りがされてましたと。

そして、みなさんが知っているように、イトーヨーカドーは、たくさんの商品を取り扱っています。それこそ、ゲームやメディア系の商品は日本全国ではなん百万点もあります。

もし、私がイトーヨーカドーの経営者なら、お店にあるゲームやDVD等の商品の相場を確認して、売れる物については、AmazonにFBAで商品を卸すのにという話でした。

現状、イトーヨーカドーではAmazonに卸ていないので、せどりをやっている人は、安くかえるし、イトーヨーカドー自体は、そういった経営が緩いところが災いしてか、売上が落ちて、2020年までに40店舗を閉鎖することになっています、といった考察をしています。

読み物としては、すごく面白いなと思いました。でも、これが本当なら、せどりをやっている人には、ちょっとしたピンチです。もう少し、掘り下げて考えてみたくなりました。

2 せどりをやっている人は淘汰されるかも

もし、イトーヨーカドーの経営者が、自分のお店で売れなかったような商品を、まとめて、Amazonに卸そうと考えるようになったら、少なくとも、店舗せどりという仕事には相当な影響がでてきます。なぜでしょうか?

イトーヨーカドーは、すごく大きなグループに続しています。日本の小売業界のナンバーツーであるセブン&アイホールディングスです。イトーヨーカドーはこの傘下に入っています。

ちなみに、1位は、イオンなのですが、ナンバーワン・ツーで、それぞれ売上高8兆円と、6兆円あるような巨大企業です。

これらの企業の経営者は、経営が緩いのでしょうか。なにも考えてないのでしょうか。今は、アマゾンに商品を卸すことに気がついていませんが、売れ残ったものは、Amazonに納品した方がいいんじゃないのと気づいてしまったら、これらのお店ではせどりはできなくなります。

なぜなら、それぞれの企業は、社内で専門の部署をつくるだけの力があります。また、その気になれば、自己の在庫管理システムをAmazonのデータベースと連携させて、自動的に納品させためのシステムをつくることも可能です。

業界の1位・2位がそういうやり方をすれば、他の大手も10位ぐらいまでは右にならうかもしれません。ヤマダ電機や、ビッグカメラ、ドン・キホーテも含まれています。

基本、取締役の任期は2年です。イトーヨーカドーは後3年で40店舗を閉鎖していくのですが、当然、もっと、社内の資産を活用しないとダメだよねと色々なところから責められます。

とくに、セブン&アイホールディングスという大株主がいるので、イトーヨーカドーの経営者は、本当は先人たちの敗戦処理を行っていることもあり、苦しいところなのですが、

こういったイトーヨーカドーに限らず、イオンにしても、ヤマダ電機にしても、なぜ、Amazonに卸さないのでしょうか。ピックアップしている部分は、結構興味深いところを取り上げていると思います。

実際に、せどりをやっている僕は、イトーヨーカドーにこういう施策をとられると、ものすごく苦しくなります。少し、上のブログを読んだときに、僕は、サラリーマン時代の経験を思い出しました。

2 サラリーマン時代のときに

僕がいた会社は業務改善がある程度活発な会社でした。半年ごとにどの課でも、改善活動をチームで行います。また、日常業務をどう改善するかということも、その担当者の評価につながっています。

僕が一番いた部門は、携帯電話を、そのまま海外に持っていけるよう、海外の通信事業者と常にやり取りをするところです。やり取りをするところは200社をこえます。

本当に携帯電話を海外で使えるか、各国の通信会社には、携帯に入っている日本のSIMカードを送っています。現地で日本の携帯が使えるかどうかは、向こうの人に操作してもらうのが一番簡単だからです。

結構やり取りは、日常のささいなことも含めて、頻繁に色々なことをやります。

たとえば、アラビア圏の人とTV電話をするときは、大きなターバンを巻いた人が画面にあらわれて、ウォッと思うことがあります…これは、みなさんもやるとわかるんですが、結構ビックリするんです。

どういう人がでてくるんだろうと思ったときに、大きなターバンがぱっと目に入ってくると、ちょっと想定していなかったので、ビックリします。

あと、テスト項目の中では、1分以上、つなげたままにするというものもあります。電話をしている間、お互い無言になりがちなポイントがあるので、ちょっとした会話を入れることもあります。電話をつないだまま、1分間無言で居続けるというのは、みなさんが、友達と電話で話しているときをイメージしてもらうとわかりますが、結構きまずいんですね。

このときは、香港の会社の担当者と、今日はお昼何をたべたの?と質問したことを思い出しました。日本時間の14時なので、現地は13時です。「今日は、Dumpling(ダンプリング)をたべたけど、すごくよかったよ」。相手はこたえます。

僕はこのダンプリングという単語を知らなくて、ダンプリングがわからないので、少しどういったものか説明して欲しいと聞いてみたのですが、「う~…ん…、難しいなァ。」と相手がつまってしまいました。

グルメ好きの人は、知っているかもしれませんが、飲茶(ヤムチャ)ででてくるような、シューマイや餃子のことです。まさに、中華圏のランチイメージですが、英語で説明することは難しそうです。

小麦粉を練った皮に、エビやひき肉を入れて、蒸したもの…僕もぱっと、説明できません。

思い出話はさておき、僕のいた部門では、海外との通話時間は長いです。海外の会社と試験をしたり、交渉するところなので、こういうあまり関係ないところを含めても、1日8時間ぐらい、国際電話をすることもあります。もちろん、僕だけではありません。チームとして、英語メールのやり取りは、1日100通ぐらい読みますし、電話もしょっちゅう行います。

国際電話って、今は相当安くなりましたけど、それでも、1分間に150円ぐらいはかかります。おそらく、みなさんが、僕の立場だっとしても電話代を業務改善したくなると思いませんか?少し改善するだけで破格的に安くなります。

当時は、あまり有名ではなかったのですが、IP電話でコスト削減をすることを検討します。ここの過程自体は重要でないので、はぶきますが、結果については、惨敗、けんもほろろです。

部長に「まだ、早いんじゃないんかな…」と一蹴されます。やり取りの感触からは、検討に値しないよ。です。当時の僕は100万円のものが10万円になる。コストだけみれば、効果は明らかだと思っていましたが、今、ふりかえってみると、なるほど、やはり、まだまだ甘いよなと感じます。

おそらく、井の中の蛙なんでしょうね。これは今も変わってはいませんが、やはり視点がミクロすぎます。グループ会社の意味がわかっていないですね。

僕のいた会社は、大きく部門が、①固定、②携帯、③長距離、④データ、⑤その他とわかれていました。それぞれが、規模が大きなグループ会社です。

そして、僕の部署で使っていた国際電話は、そこだけみれば「コスト」ですが、それは、そのまま、他のグループがやっている仕事なので、その長距離会社の「売上」になっています。

利益は、グループ全体でみるので、グループ内の売上を大きくし、コストを少なくするという考え方からすれば、他社にお願いするよりも、グループ会社にお願いした方がトータルで有利です。まず、売上があがります。

もちろん、コストの部分、そこの料金設定が極端に高いと問題がありますが、当然、ジャブジャブにやっているわけではありません。なので、基本は、グループ内にお願いすることがベースです。

ただ、今回のイトーヨーカドーがAmazonに卸していない理由は、どちらかというと、自分たちがメインでやっている業務を、ライバル会社に渡すのはよくないという考えな気がします。

自分たちが、まさにやっている仕事を、ライバル会社の売上を増やすことにつなげてどうするんだといった発想のはずです。

小売り業界も、おそらく、自分のグループで提供することを優先するのではないでしょうか。

3 卸すことは難しいはず

みなさんは、Amazonジャパンの売上がどのぐらいあるのか知っていますか?アマゾンも小売業です。売上は1兆円をこえ、日本の小売業界では8位ぐらいの規模です。

イオンにもグループがあるように、イトーヨーカドーにも、自分のところのマーケットがあります。たしかに、イオンもイトーヨーカドーも、巨大な売り上げをあげている以上、売れ残る商品も発生します。お店として、売れるものだけを棚にならべるわけにもいきません。

ただね。基本は、自分のところのマーケットでまわしたいはずです。仮に、売れ残りのものをまわすのなら、自分のところの会社です。少なくとも、同じ業界のライバル会社にまわすのは、よほどの理論武装がないとやらないはずです。利益がでるからだけでは、その後がよろしくありません。

ちなみに、イトーヨーカドーが業務不振になっている理由は、株主に報告する資料をみると、メインは、衣類と住居部門の売上ダウンです。1/4ぐらいの売上がごっそりなくなっています。

ここはさらっといきますが、ライバル会社がつよくなったことが原因でしょう。衣類ならユニクロ、住居関連ならニトリといったような新たなプレイヤーが頭に思い浮かびます。

みなさんも、服のCMを流して、いってみヨーカドーというのを見たことってありませんか?服を買いに行こうとおもったときに、とりあえず、ユニクロに行ってみようという人と、とりあえず、いってみヨーカドーという人、どちらが多いかはある程度想像つきますが、結構苦戦しているはずです。

そういう背景の中で、イオンやイトーヨーカドーが業界8位のライバル会社の売上や・利益に貢献して、もっと強いプレイヤーになることは望んでいないのかな。そう、思います。

もちろん、これはわかりませんが、井の中の蛙としては、今後も、井戸にも雨が降ってくれることを期待します。イオンや、イトーヨーカドーが自分のところにでなく、アマゾンに卸すような判断はしてほしくはないなと思います。

そうだとすれば、それがメインとして、Amazonに卸すことは考えにくいのかなとは思います。

ところで、話はかわりますが、みなさんは、たとえば、イオンやイトーヨーカドーにしても、売り場で、ワゴンでも売れ残った商品はどうなると思いますか。

ある日お店にいくとワゴンに入っていたものも突然見かけなくなることがあります。

もちろん、全部売れている場合もあるのでしょうが、必ずしもそうとは限りません。

せどりをやるまで、ここは気づかなかったのですが、日常業務の小ネタとして、次回は、この辺のことについてふれたいと思います。

題して、「売れ残った商品ってどこに行っているの?」です。

できれば、楽しみにしてくれると嬉しく思います。それでは、また。

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