こんにちは、ココスが株主優待ストップで株価もストップ安になってるけど。しばらくは下げトレンドなのかなって思ってます。
でもね。ココスにはいいところもあって、料理はおいしいし、そこでしか体験できないものがちょっと増えてくると評価されるはず。そういう条件がでてくれば、急に評価されるかもなって。今日は、そんなことを書きたいと思います。
でも、まずは、現状起こったことから。
優待ってなにげに人気なんだよね。気持ちお得って内容でも、それがあるから株を買ってる人がいたりします。
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/news/pdf/190415_af43gadfs2.pdf)
たとえば、ココスだと株を23万円買ってれば1,000円もらえます。年2回。だから、0.8%ぐらいで数字としてはそこまで大きくはないです。
※2300円×100株
もちろん、それが合理的かは微妙で、会社から見たら、ここは重要じゃない!ってとらえる人もいるはず。
ただね…今まで優待があったものを→完全になくすとなると、ちょっと意味が違います。
もしも、ココスが優待ストップしたとしたら、どうなるか。
簡単! ココスにブリリアントナイアガラ出現!!
2019年4月16日寄らずのストップ安。一気にマイナス500円。値段つかずのフリーフォール!!
コストカット。ココスカット
大幅な下方修正だと…?!
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/news/pdf/190415_af43gadfs2.pdf)
大きく業績が悪化するよってことを理由としてます。やむを得ず、1回停止させて欲しいって。
超絶下方修正が来たのか。。?!
ちなみに優待カットは2019年9月分からだけど、ここの「大幅な下方修正」が気になりますよね。優待なくすほどなのって? では、見てみましょう!
ぜんぜん大したことない
今期の外食産業なら理解される数字
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/news/pdf/190415_afse3e1f1.pdf)
もちろん、利益は落ちているけど黒字。15円配当でまだ残る。
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/highlight/)
とくに株主だったら、利益剰余金の今までのプラスがあるんだから、減配でのりきるべきなんじゃないの?って人多いはずで、
超絶下方修正かと思ったら、黒字だから、ある意味ビックリ!
こっ…これは…!!露骨!! 露骨なコストカット!!
ベースにあるのは、コストカットです。ここにあるのもそう。
ココスの抱えている…というより、ファミレスとして①コストと②人手不足は大きな課題。
CMの広告費だってそうだし、メニューの入れ替えだってそう。もちろん、いいメニューもあるんですよ。料理を見て価値を感じて欲しい。ファミレス料理の垣根をとっぱらいたい!ってのが伝わってくる。
戦略はガストのように。コストカット・ガストココス。
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/highlight/)
ここの利益が急にへっているのをどう考えるかだけど。ココスはコストカットをベースに考えてます。そして、激戦区。いばらの道に進もうとしている。
さっきの下方修正の絵、おぼえてますか? ちょっと不思議に思いませんでした? 売上はほとんど変わってないのに、利益だけカッチリ削られているから。
で、あまり理由ははっきりしてない。あるのはこれ。
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/news/pdf/190415_afse3e1f1.pdf)
コストがかかり利益減ったのは、広告とアルバイトにお金かかったからって。でも、ほとんど1ポイントのわりには、ごっそりへってる。
最初、他にコストかかっているのに、書いてないものがあるのかなって思ったんだけど。そうじゃなくて、たぶんね。原価のわりに値付けが安いんですよ。コストじゃなくて、単価が安いはず。
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/menu/index.html)
ちょっと、数字で話せないけど。たとえば、包み焼きお得セット。ドリンクとパンのセット(390円)を抜くと900円って考え方だよね。あまり利益がない気がします。
だから、最初からセットがデフォルト。原価の安いドリンクとパンをセットにしてるんだろうけど。
ファミリーレストランは、固定費が高いって問題があって、たとえば、住友銀行の「外食業界の現況と今後の方向性」って分析がおもしろいですよ。
(引用:https://www.smbc.co.jp/hojin/report/investigationlecture/resources/pdf/3_00_CRSDReport021.pdf)
まず、コスト高の構造。まず、材料費と、人件費にお金がかかってる。その下の(物流・水道光熱)も必ずかかりますよね。
で、紫のところ。コストについては、ココスの親会社のゼンショーは、新会社をつくって、その下に、ココスやジョリーパスタを置いて、コストを抑えようと考えてます。
MMDと呼ばれるやり方だけど、でも言いたいことは、仕入も、人材も調理も共通でできるところは、センターでまとめてやっちゃおうってことです。メインはね。
ココスは、新メニューを見ても、頑張ってるんですよ。間違いなくね。料理がファミレスぽくないものをだして、差別化をはかりたい!がよくわかる。
コストカットして、ほかよりいい料理!にやっきになってる。そのために切らなくていい優待までココスカットしちゃったんだろうけど。でもね。
料理だけで「あっ!ココスに行きたい!」って思わせるのは至難!
ファミレスの枠組みってあると思います。料理だけでファミレスに足を運んでもらことって難しい。
それはもともと、外食のパイがへってるから。背景に、2008年をピークに総人口がへるよってのもあるけど。
みんなサイフのひもが固い(紫)なかで、やっぱりコンビニの温めるだけハンバーグとか、夜間に半額になったりするスーパーのお惣菜とかに向かいがち。
あと、ファミレスより、個性ある個人店の方が好きってひと。絶対います。
それでも、料理だけだと。パイを持ってこれない。プラス、知名度やコストでもすかいらーくには勝ちにくいはず。
(引用:https://www.seniorkatsuyou.com/newstopics/yahagi20190108/)
これなんか一例。コスト対策と人手不足。75才まではたらける。ベースは、年金が少ないから70才をこえても働きたいって社会だからなんだけど。
すかいらーくの方が、強い。おそらくね。今後、もっとこうなっていくはず。
全体のパイがへってるときに、料理だけで「あっ!ココスに行きたい!」って思わせるのは、けっこうハード
でもね。ファンも多いんだよね。
ココスの戦略は。まず、ファンをつかむことが重要な気がします。料理はおいしいから。
こういう雰囲気や体験も間違いなく価値がある。
で、コストカットココスの足りないところ。ココスって自分の魅力を自覚してないです。
それって、ほかにはないメニュー。けっきょく、大きなニーズや、料理プラス体験にファンがついてます。
ココスに来ると、子どもが好きなものを選べる。大はしゃぎして食べてくれる。
たとえば、ロイヤルホスト。若者よりもシニアが急に増えてます。年配が多くなる社会ではけっこう重要。
ロイヤルホストは、こういったすみ分けが上手
糖質オフメニューがちょっとした差別化になっています。キーワードとしては、ココスからしたら、導入しやすい「本格料理プラス、健康志向」。
「ロイヤルアンガスサーロインステーキ with 温野菜」
ほんとは、シニアのツイートが欲しかったけど。このメニューが受けている理由は、糖質の高いポテトをブロッコリーに変えたからです。うそみたいでしょ。
ポイントはポテトから、ブロッコリにしたところ。ちなみに、2680円(税抜)です。
もちろん、ココスもロカボ(低糖質)なパスタがあったりするけど。これは選べるのがポイントです。
健康やダイエットで制限がある。だけど、食事って、家族や友人と付き合いでいかないといけない。
最初から糖質メニューというよりは、プラスアルファで、糖質もチョイスできることに価値があります。
この価値はわかりにくいけど。おいしい料理というよりは、大きなニーズ。シニアやダイエットしている人たちの「制限はあるけど食事を楽しみたいって!」価値です。
さっきの非アレルゲンメニューもそうですよ。ここにいけば、制限はあっても楽しめるって体験!
だから、メニューを魅力的にするのも重要だけど。
ちょっと、それだけだと、いばらの道かなって。
51%フルスロットル
(引用:https://www.cocos-jpn.co.jp/company/ir/report/pdf/181204.pdf)
ココスは親会社のゼンショーが51.27%を持っていて、株主の議決権が必要だから、事実上、配当はへらしにくい。
4月18日の新メニューの発表を前に、ココスが優待廃止!ってアナウンスしたいわけはないし、0.8%利益カットという話なら。大株主は、優待券を使わないんだから、ファンをけずるよりも。配当を減らした方がいい。
「休止」ってワードにこだわってるところもそうだけど。優待廃止は、親会社判断だろうなって思ってます。もちろん間違ってたらごめんなさい。
でも、外食はファンが重要だと思ってます。全体的なパイが下がってるときは、とくにそう。
しばらくは下がるだろうけど、ネックが改善されるならあり!
おそらく、しばらく下がるはず。それは、新規店はあまり増えないなかで、ココスにしかないメニューや、利益を伸ばす考えが見あたらないから。
今のところは、ココスが勝つ道が見えない。もちろん、いいメニューもあるけどね。ただ、マーケットって人気投票だから、コストカットココスだけだとちょっと苦しい。
(引用:楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/chart.html?ric=9943.T)
ただ、ネックが①コストと、②ココスにしかない商品でファンを作ることにあると思っているので、もし、ここが改善されるならチャンスはあるかもなって。
タイミングとしては、2019年の9月前がひとつ。コストカットになるか。
ジョリーパスタとココスを運営する、新会社(日本レストランホールディングス)が、やろうとしてることはMMDという、一括管理だけど、コストカットにものすごく貢献する仕組みなら、ココスもチャンスはあるはず。
ただ、小売のスーパーとかを見てる限りは、ゼンショーは、利益がでてない会社の改善はあまり得意でなさそうなので、ファミレスってビジネスモデルの中だとほどほどかなって。
あとは、新メニューですよね。次の2020年3月期予想(来期)はまずよくない数字で、こうやって業績悪化・優待廃止ってたたかれた後に、優待復活がくると評価されるから。
もし、新メニューの中に、他のファミレスにないもので、ファンがつきそうなものが入っているときは、検討してもわるくないはす。値段としては、10年来の安値にあるしね。
いまのところは、ビジネスモデルとして、収益がでやすくなるってところが見えないけど、でも、これが転換するなら、買うのもあるかなって思ってます。
優待銘柄は、ビジネスモデルが利益をだしてるんだよねってところがあるので、色々一覧を見ながら、あわせて業績についても考えてみるのがいいかなって主負います。
それでは、また。