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仕入ができないと思っている人へ:スパゲッティでできた橋

time 2017/04/10

仕入ができないと思っている人へ:スパゲッティでできた橋

こんにちは、よっしーです。今日のブログタイトルは、スパゲッティでできた橋です。一体なんのこっちゃねと思いませんか?

これは、僕がサラリーマン時代に働いていた会社で行った「研修」のタイトルです。内容としては、チームで競う形になるのですが、まず、5名ぐらいの3つのグループに分かれます。

そして、それぞれのチームがスパゲッティを組み合わせて、いかに頑丈、かつデザインの優れた橋を低コストで作成できるか競うといったゲームになっています。

なかなか、自力で仕入れることができない人がいると思うんですね。あくまで、僕が経験した範囲内での話ですが、会社で行われるようなちょっとした研修の話も、もしかしたら、みなさんの役に立つかもしれないなと思って、紹介したいなと思います。

みなさんとしては、あぁ、大きな会社ではこんな研修もやっているんだなといった気持ちで、気軽にちょっとした読み物として楽しんでくれるといいなと思っています。

それでは、「スパゲッティでできた橋」はじめます。

1 研修を命じられる

僕は、もともと通信会社で働いていました。前の記事「昔働いていた会社の上司に感謝しています」でも書いていますが、そこの課長とのやり取りからはじまっています。

ある日の昼下がり、本社の12階で、僕は課長に命じられます。「よっしーくん。今度、中堅社員研修を受けてもらうから申請だしといて」。これは課長に研修を受けるようにと言われています。

僕がいた会社では色々な研修があったのですが、Web研修から、業務で使うことを社内の人が説明してくれる業務研修や設備研修がメインでした。ただし、今回のはいつもと違って、社外の人が行う研修プログラムです。

大きな会社なので、通常は、社内の人が提供するし、研修を担当する部門もある。また、設備もあります。けれども、今回は、どこどこラーニングというような他社が主催する研修を受けることを命じられています。

タイトルは「中堅社員管理研修」です。こういったものも、稼働やスケジュール、また、研修費用として、経費にかかわるので、すぐに、業務管理システムに申請をあげます。システム上、2日間のプログラムで40万円ぐらいの費用が見えます。ビックリしました。なかなか高い研修です。

すぐに課長の「承認」がおりて、業務スケジュールにくまれます。

2 研修がはじまる少し前のできごと

研修は、2日間ベースで、お昼(13時)から17時まで行われます。一応、同じ会社内の会議室で行われるみたいなので、12:50分ぐらいにその場所に向かおうとします。

すると、課長がすぅ~っと向こう側から近づいてきて、すれ違いざまに耳打ちをしていきます。「よっしー。お前わかってるな?ちゃんとやれよ!」。少しきびきびした語調です。ここで、僕ははじめて課長の意図を理解しました。

みなさんは、これだけだとわからないかもしれないですが、通常、僕がいた会社では研修をたくさん受けますし、研修はある意味ルーチンです。いちいち、課長が研修ぐらいでアドバイスをすることはありません。

後先にも、研修でこんなことを言われたのははじめてです。でも、わざわざ言いにくる以上意図があります。

ちなみに、僕のいた部署はなかなか業務がつまっているような部署で、本当は課長としても、実務をやる担当者に2日も抜けられると困るというのがあります。また、研修の費用としては高額の40万円が計上されて、今、課長がすれ違いざまにアドバイスを入れていきました。

「お前わかってるよな?!」。これは、人事評価だぞ…です。そして、こういう語調のときは、自ら主体的にどんどんかかわっていけという意味だと理解しました。

2 きみにプロジェクトを命じる「スパゲッティでできた橋を企画提案してくれ」

研修部屋には30代ぐらいの社員が15名集まり、A・B・Cの3チームにわかれます。各チーム5名です。部屋の前には、研修をする講師、まんなかにぼくら。部屋の後ろには研修について先生の得点づけをする他社の人2名。それに、同じ会社の人事部の課長が2名、ノートとペンを持ってたっています。なるほどなと思いました。

講師はこういいます。「きみたちは、建設会社のプロジェクトチームです。そして、イタリアのパスタ会社から、創立50周年を記念して、会社のシンボルとなるような橋を建築して欲しいと依頼されています。私はその会社の重役です。

そして、あなたたち各チームは、制限時間の中で、役割分担を決め、スパゲッティでできた橋をプロジェクトに沿う形で、企画・立案・設計し、私にプレゼンをしてください。その中の1社が受注をします。あたえられる材料は、スパゲッティ2袋。そして、接着剤です。評価のポイントは、デザイン・プレゼンの内容、後は、橋の強度です。

できた橋の上に、おもりを乗せて、何キログラムまで耐えられるかというのをスコアリングしていきます。いいですか。われわれも社運をかけてわが社のシンボルとなる橋をつくってくださいと依頼します。みなさんも、本当の業務を受注するつもりで、真剣に提案をしてください」。

仕事にとりかかります。グループのメンバーは「リーダー」、「設計」、「製造」の役割が与えられていきます。僕は「リーダー」をやることになりました。ちなみに、どうやって割り振りを決めたかは覚えてないのですが、

僕は課長との約束もあったので、積極的に一生懸命かかわるようにしていたので、志願したのかもしれないですし、まかされたのかもしれません。そこはよく覚えていません。

じゃあ、大きな時間の割り振りをきめ、工程表を各チームが白板にはる形でパスタ会社の重役に報告します。「設計」「製造」に何時間。こういった納期でいきますと。

また、納期通りに、設計の報告についても、報告することになります。

設計図をだし、設計の構想・趣旨、内容をまとめて各チームごとに発表することになります。ちなみに、みなさんはなんでこんなことをするのかわかりますか?

あたり前ですが、みんな携帯電話の通信を仕事にしています。業務で、スパゲッティを取り扱ったことはありません。「パスタを組み合わせて、いかに頑丈、かつデザインの優れた橋」をつくるという仕事を過去に行ったことがある人はいません。

最後まで、おおまかなところ以外は、この研修の趣旨はメンバーに知らされませんが、おそらくは、仕事の場面がかわっても、自ら「積極的」にかかわること、それぞれの役割や立場性を理解して原理原則にそって「考える」こと、そして、時間内に、完成させるため「問題解決」をこころみることだと思っています。

具体的に検討してみるとわかりますが、パッとだされるお題としては、難しいんですよ。だれも事前に用意もしてませんし、やってみるとわかるのですがスパゲッティ2袋って結構量が少ないです。その中で、見た目美しい、頑丈な橋を考えることも本当に作ろうと思ったら相当難しいです。人生でやったことがないし、まず、飾ったり、強く作るほどの量がないですから。そして、絵が浮かびません。

でも、リーダーとしては、これは解決するしかないんだと発破をかけて、設計担当にベースになる形をだしてもらい、それぞれの担当者にメリット・デメリット、それぞれのかつての仕事での経験則や、考え方をどんどんだしてもらい、どんどん議論を思いっきりかけてもらいます。

思いっきり真剣に激論してもらいます。みんなで、作る、解決すると思わせないと、今回のスパゲッティの橋ができないからです。リーダーとしては、皆に意見・考えを言わせることで、できるだけ積極的にかかわらせます。

逆に設計担当は設計担当で、過去の実際に通信でやった仕事の経験を引き合いに、こうやったら上手くいくんじゃないかというのをだしてきます。その人が学んできた原理原則を伝えてきます。

ここでやっていることって、スパゲッティの橋をつくるっていう仮想の場面なんですが、ベースにあるのはそれぞれが仕事とで学んできたことなんですね。

場面が違っても、およそ基本となる考えみたいのをだして、問題解決するところを見ているし、そのときのそれぞれの立ち振るまいを、人事の課長がメモをしています。

3 パスタ会社の社長におこられる

さて、スパゲッティの橋の設計図ですが…各チームともまとまりません。先に工程表でだした時間を過ぎてしまいましたが、どのチームも白板に設計図をはりつけられていません。

講師がパンパンと手を2回たたきます。講師が言葉をつづけます。「みなさん…みなさんは建築会社のお仕事を受注する立場ですよね。設計図の報告の納期を過ぎているのに、依頼元に、仕事をもらう立場のプロジェクトリーダーからなんの報告もないというのは一体どういうことですか?」

ものすごく怒られます。20分ほど怒られます。「じゃあ、どうしますか?」。リーダーとしては、パスタ会社の重役にあやまりにいきます。そして、まずは、遅れた理由、今後どうすれば解決できるかという報告をするのに10分程もらえるようにお願いをします。

チームにそれを持ち帰り、今後どうするのかというのをとりまとめます。そして、パスタ会社の重役に面会を申し込み、こういう問題が生じて設計に時間がかかっているので、改善を行いました。設計図を15分後にだすことを約束します。

すべてを説明すると、すごく長くなってしまいますが、結構厳密にその役割を演じるんですね。

4 橋を作り終えた後のプレゼン

もちろん、それぞれのチームも、設計・製造を終えて各チームの「スパゲッティの橋」が完成します。各チームリーダーがパスタ会社の社長にプレゼンを行います。

もちろん、なんでスパゲッティの橋を提案するかも説明しなくてはいけません。

僕は、こんなことをプレゼンします。「御社はパスタでよく知られた会社です。パスタはご存知のようにアットホームな家庭料理として一般に広くしたしまれているものです。そして、御社が、創立何十周年という節目において、今後世界に広く発展していくシンボルとして、家庭的なブランドとそして世界をつなぐ架け橋として、このたび、スパゲッティでできた橋を提案したいと思います」と説明をしていきます。

もちろん、ここは説明として苦しいのですが、それでも、問題を1個1個解決していかないといけないのですすめます。

実は、スパゲッティの量が少なくて、最初に報告したデザイン設計とはじゃっかん違っているのですが、事前報告を入れた後、そこもフォローの言葉も考えます。

「われわれは、デザインも重視しましたが、やはり今後何十年と発展していく御社の橋がもろくてはシンボルとしては不足です。そこで、今回はデザインをより耐久性にもこだわった構造にしています。デザインと頑丈さを兼ね備えた橋、これがわれわれが御社に提案する橋です。」

この研修は2日がかりでやっているのですが、結構大変でした。ちなみに、この後、おもりをのせて、橋が壊れるまで、頑丈さをはかっています。

結果としては、われわれのチームは2位でした。ただ、おそらく、結果は重要じゃないはずです。スコアリングをつけていた課長とかがどこでメモをとっていたか(ペンが動いていたか)は確認していましたが、ポイントは、その人が積極的にかかわっているところ、考えていたところだと思っています。

5  思い

研修が終わった後、すぐ課長のところにいきます。「今、研修が終わりました。研修をさせてもらいありがとうございました。頑張りました」と報告します。課長は「そうか。」だけこたえます。でも、おそらくそのやり取りで十分かなと思います。

ちなみに、この1ヵ月後、僕は職能が1ランクあがるのですが、僕がいいたいところ、ここではありません。

僕は、色々な場面においてよき上司に、会社に鍛えてもらいました。もちろん、ここでは触れていませんが、他にも同僚やかかわったすべての人たちにです。

おそらく、場面場面は違っても、自分みずからかかわるということと、わからなくても考えること、問題解決のやり方について原理原則をあてはめることについては、たくさんの人に鍛えてもらいました。

せどりで仕入れができないと感じているみなさんも、おそらく、せどりは人生の中でやったことがないかなと思います。わからないことも多いかと思います。

それは、当然だと思いますし、みんなそうだと思います。そして、おそらく、知っているような人に聞きたくなると思うんですね。

でも、その前に1回だけ、あなたなら、どうすればいいと思うのか考えてみてください。もちろん、明確な答えはでてきません。

でも、聞く前に自分はこう考える、そして、相手だったらこう答えるかもしれないと考えていくと、ちょっとしたせどりのヒントになるかもしれません。

せどりも、場面場面は、ちょっとした問題解決のパターンをなぞっているだけです。「それ、きみだったら、どう考えるの?」。経験豊富な課長にスッと聞いたときに、いっぱい、この言葉で怒られました。そして、あのときいった上司の言葉は今も僕の仕事を支えてくれています。忘れることができません。

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