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JRがSuica(スイカ)を導入した理由

time 2017/04/12

JRがSuica(スイカ)を導入した理由

こんにちは、よっしーです。みなさんはSuica(スイカ)を使っていますか?僕は、車を持っていないこともあり、電車でよく移動をしています。あまり、普段意識はしていないけれども、今日はSuicaについてちょっと考えてみました。

趣旨としては、日常のちょっとしたことから、なにかヒントがないかなという簡単な思いです。みなさんも、今回のブログは気楽に、ちょっとした読み物として楽しんでみてください。

1 Suicaの簡単な説明

便利ですよね、Suicaって。もちろん、僕は切符がメインの時代も知っています。僕はレトロな技術にもいいところがあると思っているので、駅員がすごいスピードで切符の運賃を確認したり、自動改札機に通すときに、切符をチュルンッとすごいスピードで飲み込む姿も嫌いではなかったりするのですが、Suicaのいいところは、まずは、タッチするだけで、スイスイ行けるというところだと思います。

自動改札機を通るにしても、駅のキヨスクで買い物をするにしても、本当だったら、ワンクッションはさみますよね。改札機の前でスピードを落として、切符を穴に誘導する。キヨスクでは、いくらですと言われたら、小銭とかを用意して、数えて支払う。

作業でいえば、みな、ちょっとした細かいことをやっているのですが、Suicaをつかうと、その手間がタッチだけで省けるし、そこで、足がストップしなくなる。

あたりまえだけど、日常のひと手間というか、ちょっとした繰り返さないといけないようなことをタッチひとつで解消してくれるところが、Suicaのいいところだと思います。Suicaの名称が、スイスイ行けるICカードというのもうなずける気がします。

そして、本来の名称:Suica「Super Urban Intelligent Card:首都圏交通ICカード」よりも、このスイスイ行けるICカードの方がポイントをとらえている気がします。

イメージ画としても、南極から東京にやってきた、名もなきペンギンが、みたこともないだろう夏のスイカと同じ名前のカードをもって、改札をスイスイと通っている。

これははじめてやってきて、はじめて体験することでも、簡単にスイスイ通れる。そんなモチーフですよね。そこには、ちょっとした広く浸透して欲しいなという思いが見れる気がします。

ちょっとした、この小さなカードの中に、スイカをイメージした緑色…これはJR東日本のロゴカラーでもすよね。また、Suicaの「ic」のところは白抜きになっています。これは、最近まで気がつかなかったのですがICカードだということのアピールですよね。ちょっとした自己主張がちりばめてあります。

また、ペンギンの向きも、ちょっと前までは横向きだったはずですが、今、みなさんのペンギンはちょっと小首をこっちにむけているはずです。

でも、もともとはだれも知らないようなカードでした。ところが、今や、Suicaって5923万枚も発行されていてます(2016年3月JR東日本決算説明会資料)。それこそ国民の2人に1人は持っているような数になっています。

サービスがスタートしたのは2001年11月18日…およそ15年半前ですが、僕はあまりここまで浸透したサービスは、インターネットや携帯電話などの通信技術以外では、あまり知らない気もします。

おそらく、利用者が使ってすごく便利なものを、サービスを提供する側の必要性ともあいまって、上手に色々な親しみやすさを込めてアピールできたのがSuicaだろうなって気がします。

へたをしたら、名前がダジャレのオンパレードととられかねないんですよ。おやじギャグの要素が満載されています。でも、それが上手に親しみやすさに転化できているのかなと本当に思います。

2 なぜSuicaを導入したのか

①でだしはおそらくシンプルなこと

では、JRはなぜSuicaを導入したのでしょうか。鉄道事業に革命を起こしたかったのでしょうか?

まず、Suicaって、横展開や派生、おそらく裾野が広いんでしょうね。革新的なカードと表現がされることがあります。たとえば、Suicaは、PASMOなど、首都圏のICカード乗車券10種類と連携していますし、おサイフケータイなどの携帯電話事業者や、クレジットカードというところではオートチャージなどで連携をしています。

そして、その革新的なカードを実現したのは、ベンチャー企業でもなんでもない、鉄道会社のJR東日本。大手企業がなんでそんな革新的なことを…?!と切り口として躍進的な捉え方がされていることもあります。

ただ、僕が思っているのは、人の役に立つものって意外と地味なものがベースになっていることが多いのかなと思います。結果としては、革新的ですごく便利なものでも、きっかけは、結構ささいなものも多いのかなと思います。おそらく、Suicaが誕生したのはベンチャー企業からじゃないということもそこにあるはずです。

まずは、大企業において、古くなっていく設備を、どうやった新しいものに変えていくかというあたり前のことからはじまっているはずです。

通信会社もそうなのですが、会社として、たくさんの設備をかかえているところは、ある程度サービスで使って消耗した機械をどう新しいものにかえていくのかは、ルーチン業務として検討しています。。JRも検討するような事項としては、似ているのかなとおもっています。

② まずはコスト検討の話から

もちろん、実際に実現させるにあたっては大変だったと思うのですが、発想自体は、そんなに複雑なものではありません。いつもある乗車券を、「磁気カード」から「ICカード」にかえてみようというところは、わかりやすい考え方ですよね。

僕のいた通信の会社もそうなのですが、常に大量の設備をかかえています。そして、通話やメール、インターネット接続は、すべてサービスを提供する機械で成り立っていますが、機械はサービスに使用することで負荷がかかるので摩耗していきます。壊れやすくなっていきます。メンテナンスや保守に費用がかかるのは当たり前ですが、EOL(End of Life)という設備としてこれ以降は運用させませんという日付もあります。

こういった、古い設備を新しいものにかえることも、必ず発生する業務なので、全体としてのスケジュールや、およそかけていい予算、検討する事項や、検討する内容も大方決まっています。「型」があります。

スケジュールや、どこのメーカーとやり取りをするのか、かけるべき予算の範囲はといった、この範囲でやってねという大枠の部分は、僕がやったことがない企画を担当する部署が行っていたので、僕はわからないところもありますが、こういうときに検討する事項は、大きくいえば「問題解決」のパターンと少し似ているなと思いました。

まずは、①現状、設備がどう運用されているのか説明をします。そして、②現状のやり方だとネックになっているところ、本来ならこうあるべきなのに、こうなって困っていますよという問題点をあげていきます。

③じゃあ、ギャップをうめるために、何をするのか解決方法を何個か案をだします。④さらに、メリットや、コストを検討して、どの施策をとるか方向性を示します。

最終的に、承認を得て、実行にうつすることになるのですが、方向性としては、大まかに、こんなところです。とくに④については、施策をとったときのメリットについては、わからないところもあるし、お金に換算するのが難しい物もあるので、かかるコストがメインの検討事項です。

つまり、大きな会社では、新しい設備にかえるときに、現状の運用ベースから問題点を抜き出して、コスト検討を行うのが通常のやり方だと思います。

Suicaも、「磁気カードから、ICカード」メインに移行させるにあたって、困りどころがあったのではないでしょうか。細かな専門的な部分はわかりませんが、ただ、一般人の感覚としても、自動改札機ってこわれやすいですよね。みなさんは、よく改札機をカパッって開けて直しているところを見たことがありませんか?

毎日使うものなのに、しょっちゅう壊れていますよね。おそらく、改善が難しいところがあるんだと思います。

それは、常に、大量の切符がものすごいスピードで吸い込まれていくことに起因しているので、切符が曲がっていると詰まってしまうということや、早いスピードで動かしていることによる機械内部の摩耗、また、磁気の読み取りがうまくいかないというのがメインだと思います。

そういった不具合に対処するためにも、自動改札機には相当な時間であったり、メンテナンス費用がかかっていたはずです。

ちなみに、切符という意味では、切符は完全になくせないけど、上のような困りどころがあるので、QRコードを活用した切符も最近九州であるみたいですね。

切符はなくせないけど、タッチ型で問題を解決していく、飛行機の搭乗口のやり方とも似てますが、裏面に磁気をつかわないので、大量に発生する使用済み切符もリサイクルできたり、真っ白な部分にちょっとした広告をいれてみるという派生もできそうですよね。

…話を戻しますね。メンテナンス費用の話をしていましたが、設備って、新しいものに交換するタイミングと予算がある程度上から(企画から)決まっていますので、Suicaもそのタイミングでコスト検討したのかなと思っています。

つまり、ICカードにして、タッチだけで読み取りをさせることで、紙詰まり、摩耗、読み取りエラーをなくす。そもそも、機械がこわれにくくする。結果として、メンテナンス費用が削減できるといったト検討があったのだと思います。

実際に、Suicaについては、機械交換の時期に、そのまま同じタイプの自動改札機を使った場合にかかる費用が330億円、Suicaを導入したときが460億円と算定されていますので、

最初に130億円余分にかかっても、長期的にはSuicaを採用すれば10年でもとがとれるといったコスト対比で運用がされています。実際にその後、どのぐらいの時期で回収ができたのかはわかりませんが、

おそらく想定以上に早かったのかなと思います。かつて、券売機があったスペースも縮小がされていて、NewDaysなんかの店舗が入っていたりすることもあります。

③本当はメリットの検討が重要だったはずで、それが実は画期的

また、JRは企業としてはあまり大きく説明していませんが、本当はメリットの部分も十分に検討していたのかなと思います。

少し不勉強なので、説明は苦しいのですが、コスト削減はどちらかという建前というか、会社内の通常フローにのっけただけで、本当はSuicaを採用することで、得られるものを狙っていたのかなと想像をしています。

メリットはシンプルです。利用客が先にチャージするお金を預かることで、たくさんの資金を利息なしで運用することができる、です。

利用者がチャージするときと、実際にそれを使うまでの間にはタイムラグがあります。よくきく利益の出し方と一緒ですよね。「お金が入るのは早めに、そして、支払いはできるだけ遅めに」です。

お客さんとしては、現金でチャージをしています。先に企業にはお金が入ってきます。みんながチャージすればするほど企業はそのお金を先に運用にまわすことができます。

その、一旦預かっている期間、利用者が実際にチャージされたものを使うまでの金額と時間が会社としてのメリットです。じゃあ、具体的には、どのぐらいのなの?というところについては、すいません。はっきりわかりませんでした。ただ、大雑把なイメージはできています。

電子マネー全体の決済規模は、日銀が毎月傾向を発表しています。ここです

全体の規模としては、月4000億円が電子マネーとして支払われています。1回ごとに払っている額は1000円です。平均なので、日常でよく使われる金額はもう少し低いところにあって、たまに高額のものがつり上げているんだとは思います。

そのうちの、Suicaが占める割合は、公式でいい統計がなかったので参考になってしまいますが、22%ほどです。なので、Suicaで月に実際に使われているような数字は月800億円です。

あたり前ですが、Suicaで実際に使うお金の額面以上は、チャージしないといけないので、少なくとも、月に800億円、年間に9600億円は短期でプールされるような資金が発生することになります。

また、チャージと使うことはリピートすることになるので、常時預かっている額としてはものすごい金額です。山崎製パンの売り上げ高とほぼ一緒です。

当然、会社としては、今後もSuicaが使える範囲や場面を増やしていくでしょうし、チャージする機会もひろくとっていくはずです。クレジットカードからのオートチャージもその流れのひとつですよね。

こういったことを考えると結構Suicaひとつとっても考えることって面白いなと思います。また、チャージ制度自体、ビジネスとしてもよくできているなと思います。似たようなサービスに銀行業がありますが、細かく言えば、銀行は預金者からお金を預かって、利息を支払っているので、チャージは、ちょっと有利なはずなんです。

だからこそ、他の交通カードもそうですが、小売りのNanacoやWaonなどに横に展開するし、波及もしているんだと思います。

4 なぜ、ここまで普及したのか

ちなみにみなさんは、どう思いますか?Suicaを使っている人は多いです。そして、あたり前に普及しています。今までの流れのように会社側にメリットがあるというだけでは、おそらく、ここまで、世の中に広まっていかないですよね。

当然ですが、まずは、利用者がこういうのがあればすごく便利だな。助かるよ。もっと使っていきたい。使ってよかった。そういういいところや、思いがあって、こういうサービスは、はじめて成り立っているのかなと思います。

先にお客様にいいサービスを提供して、使ってもらう、そして、継続的に、支持してもらう。サービスを提供する側も利益を受け取っていくことで続けるためのベースにする。おそらく、対価性にこだわるということだと思います。

今、会社は、どうやってお客様にリピートしてもらえるようになるか、ロイヤリティといったり、顧客の囲い込みといったりしてますが、こうやったSuicaひとつ例にとっても、ベースになっているものは結構シンプルです。それは原理原則になりますが、いいものを提供し、わかりやすい形で説明をしていくということです。それがお客様に必要とされることなのかなと感じます。

5 せどりとの関係では

では、せどりとの関係ではどうでしょうか。せどりはむしろ、設備を持たないお仕事なので、この考えをダイレクトにあてはめることは難しいです。ですが、考え方は参考になるのかなと思っています。

それは、利益の出し方「お金が入るのは早めに、支払いは遅めに」というのをどう考えていくのかであったり、お客様にいいものを提供することが、大きなリピートにつながっていくということだと思います。

ただし、僕が本当に重要だと思っていることは、いかにたくさんの人を喜ばせることができるかに尽きるかなと思います。そして、たくさんの人が困っていること、これがあったら便利だよねということを上手く、わかりやすく提示できれば、それは、大きな成果につながっていくのかな。ありきたりな考えですが、そんなことを今日は漠然と考えていました。

電車の中でSuicaの小首をこちらに向けているペンギンをみながら、そんなことを少し考えてみました。みんながスイスイ行ける。結構、すごいことかもしれません。

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